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ナイチンゲールKOMIケア理論【電子版】

生命科学モデルに基づく看護理論

金井 一薫(著者)

株式会社KOMI・訪問看護ステーション ユーナ設立 代表取締役

出版社
現代社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2026/08/28
ページ数
192ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,520 (本体¥3,200+税10%)

印刷版ISBN
978-4-87474-211-2
印刷版発行年月
2026/05
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対応OS
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48 MB以上
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概要

宇宙から生命へ。生命から看護へ。
看護学の新たな地平を拓く。

病気とは何か。
看護とは何か。
そして、人間とはどのような存在なのか。
本書は、この根源的な問いに向き合い、ナイチンゲールが遺した「病気とは回復過程である」という思想を、現代の生命科学の視点から体系的に解き明かした一冊です。
私たちは病気になると、その状態を「異常」や「故障」として捉えがちです。
しかし人体は、病気や障害の中にあっても、ただ受け身でいるのではありません。
感染症に対しては免疫が働き、傷は修復され、乱れた体内環境は調整され、睡眠中にも体は修復と再生を繰り返しています。
こうして生命は常に生命の均衡を回復しようとしているのです。
ナイチンゲールは、この人体に備わる働きを見つめ、「病気とは回復過程である」と表現しました。
本書ではこの回復過程を、身体を構成する「植物性器官」と「動物性器官」の協働によって営まれる生命現象であるととらえています。
そして「看護とは回復過程を支援することである」という立場から、「動物性器官」が活動を抑制(休止)している間に「植物性器官」の働きが促進されるように、「動物性器官」に成り代わって、その人の認識や行動を補完することが本来の役割であると解き明かします。
人間の体内では、呼吸、循環、栄養、排泄などの生命活動が絶えず営まれています。
また神経・内分泌・免疫は互いに連携しながら体内環境を調整し、生命の恒常性を維持しています。
こうした生命のめぐりが円滑に働くことによって、人体は回復する力を発揮することができるのです。
これが「植物性器官」の働きであり、看護はこの生命のめぐりを生活の中から支える営みです。
十分な睡眠を確保すること。
安心して適切な食事が摂れるよう援助すること。
苦痛を和らげること。
その人らしい生活を取り戻せるよう支援すること。
それらは単なる日常援助ではなく、人体に備わる回復の力を支える重要な看護実践なのです。
このように本書は、看護を単なる技術論や経験論としてではなく、生命科学に基づく学問として体系化している点に特徴があります。
生命誕生の歴史から人体のしくみ、人間の認識過程、生活過程、疾病論に至るまでを一貫した視点で描き出し、「目的論」「対象論」「方法論」という看護学の構造を明確に提示しています。
さらに、理論だけでなく、KOMIチャートシステムを活用した具体的な方法論によって、実践へとつながる道筋も示されています。
つまり、本書が伝えようとしているのは、看護とは単に病気をみることではなく、人間が本来もっている回復の力を信じ、その力が十分に発揮されるよう支援する営みであるということです。
ナイチンゲール思想の継承と発展。
生命科学による看護学の再構築。
そして、人間の生命力への深い信頼。
本書は、看護職、介護職、教育者、研究者のみならず、「人はなぜ回復するのか」という問いに関心をもつすべての人に、新たな視点をもたらす一冊となるでしょう。
また本書は、筆者が長年にわたる研究と実践の成果を結実させたものであり、看護理論に新たな地平を切り拓くことへの挑戦の書でもあります。

目次

はじめに

●序章 理論は実践を動かす
 1.「看護理論」誕生とその後の歩み
 2.「ナイチンゲールKOMIケア理論」構築の背景

●第1章 「ナイチンゲールKOMIケア理論」の構造と全体像
 1.「ナイチンゲール KOMIケア理論」の構造と特徴
 2.看護の目的論について
 3.看護の対象論について
 4.看護の方法論について

●第2章 看護の目的論と“新・看護の5つのものさし”
 1.『看護覚え書』のサブタイトルを通して学ぶ
 2.看護の「目的論」を導き出すプロセス
 3.看護の定義の措定
 4.“新・看護の5つのものさし”
 5.「看護の5つのものさし」 相互の関係性と実践のプロセス
 6.「看護の5つのものさし」 理解のためのキーワードの説明
 7.「看護の5つのものさし」の幅広い活用を!

●第3章 “病気とは回復過程である”を解く
 1.病気をみつめる看護の視点と医学の視点
 2.「植物性器官」と「動物性器官」の連携によって生まれる“回復過程”という視点

●第4章 対象論(1)―自然過程
 1.対象論の第一領域、「自然過程」を解く“いのちのしくみ”の基本一生命誕生の歴史から
 2.ナイチンゲールKOMIケア理論における「自然過程」のとらえ方

●第5章 対象論(2)―生命過程
 1.対象論の第二領域、「生命過程」のとらえ方
 2.人体が用意している回復のシステム (小南分類のA群)の具体的姿―その先に看護がみえてくるように!

●第6章 対象論(3)―認識過程
 1.「認識」の発達過程と人間の特性
 2.「認識」の特徴と「生活ケア」

●第7章 対象論(4)―生活過程
 1.「生活過程」をどうとらえるか
 2.「生活過程」15項目の基本的な考え方と判定基準―第1分野について
 3.「生活過程」15項目の基本的な考え方と判定基準―第2分野について
 4.「生活過程」15項目の基本的な考え方と判定基準―第3分野について

●第8章 看護の方法論
 1.看護過程の展開とは
 2.「看護過程の展開」の具体的道筋
 3.「KOMIレーダーチャート」と「KOMIチャート」の変化から評価する

●第9章 疾病論―認知症をKOMIケアの視点でとらえる
 1.ナイチンゲールKOMIケア理論における疾患のとらえ方
 2.「認知症」(アルツハイマー型認知症)をKOMIケアの視点でとらえる

 おわりに

●付録 「KOMIの認知症スケール」と“スタンダードケアプラン”
 1.「KOMIの認知症スケール」とは何か
 2.スタンダードケアプラン
 3.ケアプラン作成時の手順と実際