
腎不全の緩和ケア
腎不全には透析や腎移植などの腎代替療法が複数あり,それらの導入や,場合によってその見合わせにより,予後もそれぞれ大きく変化する点が,他の臓器不全と異なる特徴です.さらに近年では高齢化に伴い,透析の見合わせによる保存的腎臓療法(CKM)や,意思決定に迷う場合の期限付き透析の実施(time limited trial)といった,考慮すべき選択肢も増えており,関わる医療者も腎臓内科や泌尿器科,透析医療,在宅医療や緩和ケアなど多領域・多職種にわたります.本書では,腎代替療法の有無を問わず,保存期から末期腎不全、そしてエンドオブライフ期に至るまで患者さんのたどる道のりを念頭に,ふまえておくべき背景知識を解説し,多様な状況への対処法を豊富な事例とともに探ります.患者さんに最期の時まで自分らしく穏やかに過ごしてもらうための方法を,関係者皆で考えていくための一冊です.

がん疼痛緩和の薬がわかる本 第4版
なぜこの薬? 副作用は? アセスメントのポイントは? 第4版ではさらにわかる!
好評書として定着した本書が、取りあげる薬剤をさらに充実させた。がん疼痛緩和の薬の効用や副作用、アセスメント、選択・使用の考え方がわかりやすく解説され、症例が豊富にあげられているので、より理解が進む。がんの痛みの理解から、非オピオイド鎮痛薬、オピオイド、鎮痛補助薬まで取りあげた、臨床のエッセンス満載の1冊。

緩和ケアレジデントマニュアル 第2版
最期まで患者の望む時間を提供するために。緩和医療スタッフ必携の書、改訂!
次々に起こる症状への対応、予後予測、ACP、家族のケア、リハビリテーション……、最期まで患者の望む時間を提供するために、何をするのか。エビデンスをアップデートしつつ、経験も重視して、より実践的に改訂。病棟でも外来でも在宅でも、がんでも非がん疾患でも、すべての患者の苦痛緩和をめざす医療スタッフに必携の書!

緩和ケア 即戦力ノート
あなたにもできる、やさしい緩和ケア
【①基本的緩和ケアに特化】
緩和ケアの専門家ではないけれど,苦痛を抱える患者のために緩和ケアのことを知りたい.そんな医療者のための実用的入門書!
【②必要なときにサッと見て、即使える知識が満載】
豊富な図表と処方例,要点を押さえた解説が,日常臨床でカンペのように役立ちます.
【③Webサイトと連携】
緩和ケア情報サイト「緩和ケア オンラインポータル(PCOP)」とリンクしており,本書の内容をスマホやタブレットでいつでもどこでも復習・確認できます.

あなたにもできる スピリチュアルケア
死を前にした人が穏やかになるために、誰もができることがあります。
「もう死んでしまいたい」「迷惑をかけてばかり」──死を前にした人の言葉に、応え続けることができますか。そこでは励ましも説明も、力を持ちません。私たちにできるのは、相手にとって「わかってくれる人」として対話を重ね、大切な「支え」を強めること。それが “スピリチュアルケア”です。スピリチュアルケアは、一部の人だけができる難しいケアではありません。わかりやすい言葉で、真似しやすい方法で、すぐに実践できるスピリチュアルケアがここにあります。

死を前にした人に あなたは何ができますか?
看取りの現場では、答えることのできない問いを突き付けられる。「下の世話になるくらいなら、いっそ死にたい」「どうしてこんな目に合うの?」。そこでは説明も励ましも通用しない。私たちにできるのは、相手の話を聴き、支えを見つけること。言葉を反復し、次の言葉を待つこと。それは誠実に看取りと向き合ってきた在宅医がたどりついた、穏やかに看取るための方法。死を前にした人に、私たちにはできることがある!

エビデンスからわかる
患者と家族に届く緩和ケア
オピオイドを拒否する患者さんには、その理由を尋ねてみる。終末期の患者さんの、つじつまの合わない言葉に付き合う。現実とかけ離れた希望も、否定せず大切にする。そんな1つひとつのケアが、患者さんと家族の大きな助けになる。日常のケアを裏付けるエビデンスから「今、できる緩和ケア」を考える本。

これからはじめる
非がん患者の緩和ケア 第2版
●これから非がん患者の緩和ケアを始める人へ
●「がんと何が違う?」「いつから始める?」「どう説明したらよい?」--疾患の進行にあわせた症状緩和への対応・処方がわかる!
●ACP、退院支援、社会的支援など、地域医療ともつながる緩和ケアの実践書
非がん患者の緩和ケアって? 患者さんに何ができる? そんな疑問に答える実践書です。
一言で「非がん」といっても、心不全・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・慢性腎臓病(CKD)・肝硬変・認知症・神経難病など、疾患によって病態や経過、患者が苦痛と感じる症状や状況は異なり、治療の目指すところや対処方法もさまざま。そこで本書では、各疾患の標準治療、病期に伴う治療方針の転機、薬物療法・非薬物療法による緩和ケアの基礎をしっかり押さえ、ACP(Advance Care Planning)を行うタイミングや、患者とのリアルな会話事例を紹介します。
第2版では、急性期医療から地域医療へつなぐ退院支援のポイントなどを追加。本書を読んで、今から、明日から、非がん患者の緩和ケアを実践してください!

患者と家族にもっと届く緩和ケア
ひととおりのことをやっても苦痛が緩和しない時に開く本
“難治性”と決めつける前に、できることがまだまだある!薬も増やした、あれもこれもやってみた、でもまだ痛みが取れない。もしかしてその痛み、がんのせいじゃなくて筋肉の虚血のせい? 非オピオイド鎮痛薬を飲んでいないから? レスキュー薬が来るまでに時間がかかりすぎ? 痛みの原因に気付けば、今できる工夫がきっとあります。「これをやれば苦痛が取れるかも?」という着眼点を、細かく丁寧に書きためた1冊。

一歩進んだ緩和医療のアプローチ
その難しい症状,どう緩和する?
薬物療法のほか,従来のガイドラインやテキストではあまり記載されてこなかった神経ブロックや放射線治療,IVRなどの非薬物療法まで,一歩進んだ緩和ケアのアプローチを包括的に紹介.フローチャート化された症状別の治療戦略,難治例におけるチャンピオンケースを読み進めることで,“標準治療でうまくいかない場合の次の一手”が身につく.各専門科のエキスパートによる実践知と工夫を結集し,緩和医療の可能性を広げるヒントとなる一冊.

死亡直前と看取りのエビデンス 第2版
亡くなる過程を科学する
「亡くなる過程(natural dying process)を科学する」という視点を国内で初めて提供した書籍の第2版。今改訂では、初版刊行以降の国内外における新たな研究知見をふんだんに盛り込み、著者自身の経験に根差したわかりやすい解説とともに、新たな知見がどのように臨床に役立つのかにも重点が置かれている。「死亡直前と看取り」に携わるすべての医療職者に向けた待望の改訂版、ここに堂々の刊行!

医療従事者が知っておきたい
AYA世代がんサポートガイド
AYA世代とは思春期・若年成人を指す。小児期と成人期の間にあたるAYA世代の患者は「病気の治療が生殖機能に及ぼす影響」「晩期合併症」「通勤や通学に及ぼす影響」「多感な時期に病気に罹患することによるさまざまな精神的ストレスや将来への不安」などの問題を抱えている一方、サポート情報が少ない。本書は医療従事者だけではなく、教育、就労支援など多方面の専門家が、治療から妊孕性、メンタルケア、経済問題、教育、栄養、コミュニケーションなど幅広く論じた。

アルゴリズムで身につける
がん緩和ケアに活かす 5大症状診断術
●エキスパートの診断術がアルゴリズムでわかる!
緩和ケアの最前線で活躍する著者が、臨床で感じている「こんな情報がまとまっていれば……」を形にしました。緩和ケアの現場で医療従事者、患者・家族を悩ます5大症状(痛み、せん妄、悪心・嘔吐、呼吸困難、倦怠感)へ的確にアプローチするためのコツを解説。エキスパートは何を診て、どう判断するのか――医師の思考のステップをアルゴリズムでわかりやすく紹介するほか、必要な情報が多忙な現場でもすぐ理解できるよう、さまざまな実践的ツールを掲載しています。
緩和ケアに携わる医師をはじめ、すべての医療スタッフ必携の1冊です。

臨床現場のもやもやを解きほぐす 緩和ケア×生命倫理×社会学
僕たちの日常臨床は、理系の知識だけではうまく説明できないことに満ちている。
患者は余命を知りたいのに、家族が反対するのはなぜ?患者が頑なに貫いてきた面会拒否は、亡くなった後も続けるべき?緩和ケアの日常臨床は、答えに辿りつかない「もやもや事例」に満ちている。悩める緩和ケア医・森田達也と、生命倫理学者兼社会学者・田代志門によるリアルな往復書簡が、臨床のもやもやを解きほぐす!文系×理系の視点で「それでどうするの?」から「なんでそうなるの?」までを考える、ゆるくて深い越境の書。

がん患者の消化器症状の緩和に関するガイドライン 2017年版
がん患者において頻度が高く難治性であることが多い消化器症状の緩和に関するガイドラインを6年ぶりに改訂。前版の推奨部分である悪心・嘔吐、悪性消化管閉塞については最新の文献レビューを行い、全面的に改訂した。前版では対象から除外していた、オピオイドが原因である悪心・嘔吐も今版では対象に含めている。その他、前版では「関連する特定の病態の治療」として概説するにとどめた悪性腹水と便秘、また頻度の高い食欲不振に関しても新たに臨床疑問を設定した。

血液内科ナースのはじめかた 抗がん剤・レジメン解説編
看護師が配属時に読む本として好評を得ている『血液内科ナースのはじめかた』の続編.本書は抗がん剤・レジメンに特化した内容で,血液内科では薬物治療が主であり,看護師にとって抗がん剤・レジメンや副作用の知識は不可欠である.また血液内科の看護師に特化した類書はなく,本書はわかりやすい表・イラスト,親しみやすい文章で血液内科で使用する抗がん剤・レジメンを理解し,患者のケアに役立てることができる一冊.

緩和ケアにおける悩ましい感情のひも解き方 Difficult Patient
患者さんやそのご家族に,医療者の言うことがうまく伝わらない,とにかく怒っていてどうしていいかわからない,大丈夫ですと言い張って気持ちを話してくれない…。
そんなとき患者さんは本当はどう感じているのか?
患者さんの言うことや行動を,そのとおりに受け取ってよいのか?
本書ではそんな悩ましい患者さんの感情や状況を「difficult patient」として心療内科的視点からひも解く。
緩和ケア現場におけるがん患者さんや終末期患者さんの症例をもとに,患者さんと円滑にコミュニケーションし,信頼関係を築くための「今日からすぐに使えるヒント」を満載。
一歩踏み込んだ心療内科的知識はTopicsにまとめて,より深く理解したい方のステップアップもサポート。
すべての医療者に役立つ一冊!

スピリチュアル・コミュニケーション
医療者のための5つの準備・7つの心得・8つのポイント
スピリチュアルケアの最も核心的な部分は「コミュニケーション」である。本書は、終末期や高齢者医療の現場で日々患者に向き合う医療者のために、日々のケアのなかでスピリチュアル・コミュニケーションをどう実践すべきかを、わかりやすく解説。具体的な臨床事例、著者らの経験を紹介しつつ、医療者が行うべき準備・もつべき心得、そして具体的なコミュニケーションのポイントを示す。

≪メディカのセミナー濃縮ライブシリーズ≫
Dr.服部とNs.神山のズバッと秘訣を伝授!!がん疼痛の治療とケア
【大人気セミナーを本でも楽しめる!】メディカ出版の大人気看護セミナー1日分のエッセンスを、話し言葉そのままに読みやすく再現! がんの痛みの治療法の基本からペインクリニック的疼痛治療までを、看護からの視点も絡めて紹介。

実践から識る! 心不全緩和ケアチームの作り方
心不全患者さんに緩和ケアを提供したい!そう考えても実際は,誰に相談すればよいか,院内にがん緩和ケアのチームがある場合,そことどういう関係になるのか.逆に院内に緩和ケア医がいない,などさまざまな課題がある.先駆的に取り組んできた施設の多様な実践例をこの本で学び,自分達が工夫,実践できるチームを考えよう.