臨床家のためのトラウマケア序説【電子版】
語られないトラウマに耳を傾けるということ
- 出版社名
- 南山堂
- 発行年月
- 電子版発売日
- ページ数
- 199ページ
- 判型
- A5
- 印刷版ISBN
- 978-4-525-38461-6
- 電子版ISBN
- 978-4-525-98670-4
概要
抑うつや不安など,患者にみられる精神症状の背後には,言葉にされていないトラウマが隠れているのかもしれません.患者の苦しみを理解し,ケアしていくためには,「語られないトラウマ」の存在にも目を向ける必要があります.
そして,トラウマに気づき,ケアすることには,必ずしも専門的な技法が必要なわけではありません.日常臨床で安全な治療関係を築き,今生じている困難への支援を行うことも立派なトラウマケアです.
本書では,精神科臨床におけるトラウマの基礎知識や支援の心構えを解説します.また,トラウマと発達は相互に影響することから,両者の関係や発達段階に応じたトラウマケアも取り上げます.「語られないトラウマ」に気づくための視点や臨床に生かせる具体的なアプローチも紹介します.
目次
第1章 精神科臨床におけるトラウマについて改めて理解してみる
A. 日常臨床におけるトラウマ診療について
B. トラウマの分類
C. トラウマに苦しめられる人・回復する人
D. トラウマ治療について
第2章 発達という視点で精神科臨床を考えてみる
A. トラウマを発達の視点から考える
B. 発達障害だけではない,発達の視点
C. それぞれの発達理論
D. 発達支援とは?
第3章 トラウマと発達の総合的な理解
A. トラウマのタイプによる発達への影響
B. トラウマが発達段階ごとに与える影響
第4章 語られないトラウマの存在に気づくということ
A. トラウマの存在を疑うケース
B. トラウマの安全な聞き方
C. 他の精神疾患にみられるトラウマ
D. 病原性秘密について
第5章 アセスメント:トラウマに関連する心理検査
A. 一般精神科で使われる検査
B. バウムテスト
第6章 トラウマノンフォーカスなアプローチの実践
A. トラウマに触れないアプローチ
B. トラウマノンフォーカスなアプローチとは
C. Step 1 初期評価+初期介入
D. Step 2 治療関係全般について
E. Step 3 治療関係の維持
F. 各領域へのアプローチ
G. トラウマ体験を語られたときはどうするのか
H. 病原性秘密の取り扱い方
I. トラウマからの回復とは
第7章 子どものトラウマとケア
A. 子どもの心の臨床についての基本原則
B. 子どものトラウマ・PTSD
C. 子どものトラウマ治療のエビデンス
D. 子どもへのトラウマノンフォーカスなアプローチ
第8章 高齢者のトラウマとケア
A. 高齢者の心の臨床についての基本原則
B. 高齢者のトラウマ・PTSD
C. 高齢者のトラウマ治療のエビデンス
D. 高齢者へのトラウマノンフォーカスなアプローチ
第9章 治療者の成長と傷つき体験について
A. 精神科医の成長や発達
B. 精神科医の傷つき体験
C. 傷ついた治療者:傷つきの自覚
あとがき
索 引
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※導入・利用方法