臨床実戦 呼吸器外科の決め手60【電子版】
現場の迷いに対する解答のヒント
- 出版社名
- 南江堂
- 発行年月
- 電子版発売日
- ページ数
- 160ページ
- 判型
- A5
- 印刷版ISBN
- 978-4-524-27856-5
- 電子版ISBN
- 978-4-524-27857-2
概要
呼吸器外科の臨床現場で実際に遭遇する困った瞬間に役立つ「決め手」をまとめた一冊.教科書に記載されていないような60の小技(決め手) を,筆者らの経験に基づき戦略・根拠を詳述して解説.手術の一工夫や心がけ(思考法)、緊急対応、術後管理、ちょっとした臨床のヒントなどの幅広い内容をテーマごとに分けて記載しており、明日からの診療実践にすぐに役立つ内容となっている.
目次
【内容目次】
Ⅰ.手術のひと工夫
決め手01・刃物は引くとなぜ切りやすくなるのか? 電気メスとの違い
決め手02・手術は餅つき
決め手03・組織の気持ちを考える
決め手04・手術の動線
決め手05・一場面でできるだけ多くの操作を
決め手06・右と左は胸腔内スペースが違う
決め手07・前立として大切なこと
決め手08・太綿が曲がったら負け
決め手09・胸腔内の洗浄は,生食か蒸留水か
決め手10・胸腔内洗浄はきちんと吸引してから
Ⅱ.手術戦術 総論
決め手11・予期しない術中出血への対応
決め手12・DeBakey鑷子による結合織の切離
決め手13・筋鉤と気管切開について
決め手14・血管の把握
決め手15・肺葉切除で肺静脈先行切離時の注意点
決め手16・血管を結紮切離するとき,なぜ中枢側を二重結紮するのか?
Ⅲ.区域切除
決め手17・区域間結合織の切離で行う解剖学的区域切除
決め手18・区域間面作成と区域切除
決め手19・区域間結合織切離の利点
決め手20・肺葉内肺分画症の解剖学的区域切除術
Ⅳ.手術戦術 各論
決め手21・喀血症例と経気道散布が懸念される症例では気管支の先行切離を考慮すべき
決め手22・ICG蛍光イメージング技術を利用した気管支形成術
決め手23・吸引管は置きっぱなし
決め手24・胸壁腫瘍は胸壁を押すとOK
決め手25・横隔膜弛緩症の原因と呼吸症状の病態は何か? そして横隔膜縫縮術を行うとなぜ症状が改善するのか?
決め手26・鎖骨上アプローチによる肺尖部アスペルギローマの空洞切開摘出術
決め手27・遊離脂肪織を縦隔胸膜閉鎖で固定する右肺全摘後の気管支断端処置
決め手28・術後放射線療法施行2年後のcompletion pneumonectomyの所見
決め手29・術野が大きな前方腋窩切開開胸
決め手30・完全鏡視下VATSでの連続縫合によるsleeve lobectomy
決め手31・転移性肺腫瘍の部分切除について
Ⅴ.術後管理
決め手32・術後出血への対応
決め手33・手術終了時,側臥位から仰臥位になるとなぜリークが減るのか?
決め手34・ドレーンの留置の位置が大切
決め手35・ドレーンは歩かせてから抜いたほうがよい
決め手36・術後エアリーク持続時の治療方法
決め手37・合併症を憎め,働き方改革に逆行するな
Ⅵ.診断のヒント
決め手38・胸部レントゲンで肺炎はなぜ白く写るのか?
決め手39・レントゲンフィルムの黒い部分は何でできているか?
決め手40・X線の透過性は何で決まるか?
決め手41・胸部レントゲンで,PAとAPの画像上の違いは何か?
決め手42・シルエットサインの汎用性
決め手43・ハートモニター上の呼吸波は何を電気信号として表示しているのか?
決め手44・左気胸時の心電図の胸部誘導について
決め手45・病理標本での癌遺残の評価について
Ⅶ.ちょっとした臨床のヒント
決め手46・輸液の話
決め手47・5%ブドウ糖液は,なぜ5%なのか?
決め手48・生理的食塩水の電解質について
決め手49・3号輸液の電解質について
決め手50・重症呼吸不全の輸液管理
決め手51・メイロンはなぜ8.4%なのか?
Ⅷ.臨床に潜む諸課題
決め手52・胸水はどこで産生され,どこで吸収されるか?
決め手53・縦隔面の胸膜癒着は,胸壁面の癒着と比べてなぜ弱いのか?
決め手54・下行大動脈蛇行はなぜできるのか?
決め手55・気胸は酸素を吸入すると再膨張がなぜ速くなるか?
決め手56・月経随伴性気胸の発症機序
決め手57・肺癌の死因は何か?
決め手58・気道内肉芽腫に対するトラニラスト(リザベン)の効果
決め手59・肺結核症の外科療法として,胸郭成形術(肋骨切除)が行われた理由
決め手60・喫煙症例に対する術前エリスロマイシン投与
私が出会った衝撃の外科医たち
孤高の刃:小泉潔先生
海と刃:佐藤幸夫先生
戦い続ける姿ー嵐の海に船を出し続けるー:中西良一先生
夢を追い続ける野人:寺松孝先生
寡黙なbiomaterialの先駆者:清水慶彦先生
索引