≪シンプル作業療法学≫
シンプル作業療法学シリーズ
作業療法研究法テキスト【電子版】
- 出版社名
- 南江堂
- 発行年月
- 電子版発売日
- ページ数
- 260ページ
- 判型
- B5
- 印刷版ISBN
- 978-4-524-21057-2
- 電子版ISBN
- 978-4-524-27198-6
概要
研究・教育経験の豊富な執筆陣が,作業療法研究を進めるために必要な知識と考え方の基礎をまとめた教科書.初学者向けに研究テーマの決定から,研究デザインや研究対象の決定,研究計画書の作成,データの収集や解析,成果報告まで,実例を紹介しながら具体的にわかりやすく解説.卒後・修了後も本書で得た知識を読者が自らの研究に生かすことができる,研究者としての第一歩を踏み出すための指南書.
目次
【内容目次】
第Ⅰ部 作業療法研究とは
1 研 究
1 研究とは
A 広義における研究の捉え方
B 狭義における研究の捉え方
2 作業療法になぜ研究が必要なのか
A エビデンスに基づいた作業療法の実践に向けて
B 作業療法士の社会的地位向上に向けて
C 新しい作業療法技術の開発に向けて
D 作業療法士の学術的レベル向上に向けて
2 研究倫理
1 研究倫理の必要性とその指針
A 臨床と研究の目的の違い
B ヘルシンキ宣言
C 日本での医学系研究の倫理指針
2 臨床研究での倫理的手続き
A 研究計画書の作成・変更
B 倫理審査委員会
C 侵襲と介入
D 侵襲,介入の有無による必要な手続き
E 迅速審査
3 インフォームド・コンセントなど
A インフォームド・コンセント
B インフォームド・アセント
4 個人情報の保護
5 研究者の責務
A 利益相反の管理
B 研究活動の不正行為
3 作業療法におけるエビデンス
1 エビデンスとは
2 エビデンスの3要素
A エビデンスを「つくる」
B エビデンスを「つかう」
C エビデンスを「つたえる」
D エビデンスを3要素から捉える重要性
3 科学的根拠に基づく医療/実践とは
A 科学的根拠に基づく医療/実践の台頭
B 科学的根拠に基づく医療/実践の構成因子
4 科学的根拠に基づく医療/実践に必要な基礎知識
A エビデンスの信頼性と推奨度
B 研究デザイン
C 科学的根拠に基づく医療/実践におけるコミュニケーション
D 臨床疫学の結果を読み取る際の注意点
5 科学的根拠に基づく医療/実践の手続き
A ステップ1:疑問・問題の定式化
B ステップ2:情報収集
C ステップ3:情報の批判的吟味
D ステップ4:情報の対象者への適用
E ステップ5:振り返り
6 作業療法で求められるエビデンスとは
A 「人は作業を通して健康や幸福になる」エビデンス
B 作業療法のエビデンス構築は遅れている
第Ⅱ部 作業療法研究の進め方
4 研究テーマの決定
1 研究テーマとは
2 科学的研究とは
3 科学的研究における研究テーマの位置づけ
4 研究テーマが備えるべき条件
5 疑問と仮説
5 研究デザインの決定
1 研究デザインとは
2 ランダム化比較試験
3 N-of-1試験
4 横断研究
5 前向きコホート研究
6 縦断研究
6 研究対象の決定
1 母集団の設定
A 取り込み基準と除外基準
B 母集団と標本
2 研究対象者の選定
A 確率的サンプリング
B 非確率的サンプリング
3 研究対象者選定におけるバイアス
A 選択バイアス
B 情報バイアス,交絡バイアス
4 サンプルサイズを決める
A サンプルサイズを見積もる前に行うべきこと
B サンプルサイズを見積もる
7 研究計画書・研究倫理審査書類の作成
1 研究計画書の作成
A 研究計画書の意義
B 研究計画書作成の流れ,注意点
C 研究計画書に含むべき項目
2 同意説明文書,同意書の作成
A 同意説明文書の意義
B 同意説明文書作成の流れ,注意点
C 同意書の作成
8 データの収集
1 データ収集の目的と重要性
2 データ収集における倫理
A 研究対象者への配慮
B 個人情報保護
C 利益相反(COI)
3 データの保存と管理
A データの保存と管理方法
B 研究の透明性
4 主なデータ収集方法
A 定量データ
B 定性データ
9 データの解析
1 記述統計と推測統計
2 データ分布の中心位置
A 平均値
B 中央値
3 データ分布の広がり
A 分 散
B 標準偏差
C 四分位範囲
D Z 値
4 推定値の精度
A 母平均と母分散
B 標準誤差
5 信頼区間
6 統計的仮説検定
7 2群比較の検定
A 等分散の検定
B 対応のないt検定(スチューデントのt検定)
C 効果量の推定
8 相関の検定
A 統計的仮説の設定
B ピアソンの積率相関係数の計算
C 検定統計量(t値)の計算
D p値の推定
10 成果報告
1 学術大会とは
A 学術団体が主催する研究成果の発表の場である「学術大会」
B 学術大会の規模と種類
C 学会発表の方法
D 学会発表の演題登録
E 抄録作成の要点
F 発表用スライド作成の要点
G ポスター作成の要点
2 学術論文とは
A 学術論文の種類
B 学術論文の査読プロセス
C 学術論文の評価
D 学術論文の構成
第Ⅲ部 作業療法研究の実践例
11 基礎研究
11-1|動物を対象とした基礎研究
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 研究疑問をどのように生み出すか
C 研究仮説をどのように設定するか
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 説明変数と目的変数をどのように設定するか
C 研究デザインをどのように設定するか
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B サンプルサイズをどのように推計するか
C 取り込み基準をどのように設定するか
D サンプリング方法をどのように設定するか
4 データの収集
A データ収集の例
B 予備調査をどのように行うか
C データ収集をどのように行うか
5 データの解析
A データ解析の例
B データ解析をどのように行うか
11-2|ヒトを対象とした基礎研究(神経生理学)
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 解決したい臨床疑問を選ぶ
C 臨床疑問から研究疑問を設定する
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 研究デザインをどのように設定するか
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B 取り込み基準・除外基準の設定
C 研究協力施設,参加者のサンプリング方法の設定
4 データの収集
A データ収集の例
B データ収集をどのように行うか
5 データの解析
A データ解析の例
B データ解析の方法をどのように決定するか
11-3|ヒトを対象とした基礎研究(バイオメカニクス)
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 研究疑問をどのように生み出すか
C 研究仮説をどのように設定するか
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 説明変数と目的変数をどのように設定するか
C 研究デザインをどのように設定するか
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B サンプルサイズをどのように推計するか
C 取り込み基準をどのように設定するか
4 データの収集
A データ収集の例
B データ収集をどのように行うか
5 データの解析
A データ解析の例
B データ解析をどのように行うか
12 臨床研究
12-1|介入研究(N-of-1試験)
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 研究疑問をどのように生み出すか
C 研究仮説をどのように設定するか
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 説明変数と目的変数をどのように設定するか
C 研究デザインをどのように設定するか
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B サンプルサイズをどのように推計するか
C 取り込み基準をどのように設定するか
D サンプリング方法をどのように設定するか
4 データの収集
A データ収集の例
B データ収集をどのように行うか
5 データの解析
A データ解析の例
B データ解析をどのように行うか
12-2|介入研究(ランダム化比較試験)
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 研究疑問をどのように生み出すか
C 研究仮説をどのように設定するか
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 研究デザインをどのように設定するか
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B サンプルサイズをどのように推計するか
C 取り込み基準をどのように設定するか
D サンプリング方法をどのように設定するか
4 研究介入の決定
A 研究介入の例
B 研究介入をどのように設定するか
5 データの収集
A データ収集の例
B 予備調査をどのように行うか
C データ収集をどのように行うか
6 データの解析
A データ解析の例
B データ解析の方法をどのように決定するか
12-3|調査研究(横断研究)
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 研究疑問をどのように生み出すか
C 研究仮説をどのように設定するか
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 説明変数と目的変数をどのように設定するか
C 研究デザインをどのように設定するか
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B サンプルサイズをどのように推計するか
C 取り込み基準をどのように設定するか
D サンプリング方法をどのように設定するか
4 データの収集
A データ収集の例
B 予備調査をどのように行うか
C データ収集をどのように行うか
5 データの解析
A データ解析の例
B データ解析の方法をどのように決定するか
12-4|調査研究(コホート研究)
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 研究疑問をどのように生み出すか
C 研究仮説をどのように設定するか
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 説明変数と目的変数をどのように設定するか
C 研究デザインをどのように設定するか
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B サンプルサイズをどのように推計するか
C 取り込み基準をどのように設定するか
D サンプリング方法をどのように設定するか
4 データの収集
A データ収集の例
B 予備調査をどのように行うか
C データ収集をどのように行うか
5 データの解析
A データ解析の例
B データ解析の方法をどのように決定するか
12-5|質的研究
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 研究疑問をどのように生み出すか
C 質的研究における「研究仮説」の考え方
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 質的研究における「変数」の考え方
C 研究デザインをどのように設定するか
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B 質的研究における「サンプルサイズ」の考え方
C サンプリング方法をどのように設定するか
4 データの収集
A データ収集の例
B データ収集をどのように行うか
C トライアンギュレーション
5 データの分析
A データ分析の例
B データ分析の方法をどのように決定するか
C より質の高い研究を行うために
13 開発研究
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 研究疑問をどのように生み出して構造化するか
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 尺度開発研究の目的と基本的枠組み(国際基準)
C 尺度の作成手順─内容的妥当性の検証
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B サンプルサイズをどのように設計するか
4 データの収集
A データ収集の例
B データ収集をどのように行うか
5 データの解析
A データ解析の例
B 信頼性を検証する
C 妥当性を検証する
D その他の分析について
14 システマティックレビュー
1 研究テーマの決定
A 研究テーマの例
B 研究疑問をどのように生み出すか
C 研究仮説をどのように設定するか
2 研究デザインの決定
A 研究デザインの例
B 説明変数と目的変数をどのように設定するか
C 研究デザインをどのように設定するか
3 研究対象の決定
A 研究対象の例
B サンプルサイズをどのように推計するか
C 取り込み基準をどのように設定するか
D サンプリング方法をどのように設定するか
4 データの収集
A データ収集の例
B 予備調査をどのように行うか
C データ収集をどのように行うか
5 データの解析
A データ解析の例
B データ解析の方法をどのように決定するか
15 卒業研究
1 卒業研究とは
2 研究テーマの決定
3 研究デザインの決定
4 研究対象の決定
5 データの収集
6 データの解析
7 卒業論文の一例
第Ⅳ部 作業療法研究の課題と展望
16 作業療法士による研究活動の現状と課題
1 養成教育と学位取得の状況
2 研究活動の成果報告
A 成果報告の量
B 成果報告の質
3 作業療法士による学術研究の内容
A 学術研究の現状
B 基礎研究の重要性
4 作業療法におけるエビデンスの蓄積状況
A エビデンスとは
B 国内の状況
C 世界の状況
5 作業療法士における研究環境
A 研究活動における課題
B 研究活動に必要な支援
17 今後の展望
1 科学的研究と作業療法の関係
2 作業療法は何を目指すか
3 作業の階層
4 作業療法研究の展望
A 多様な作業階層をターゲットにした科学的研究の推進
B 多様な研究フェーズをターゲットにした科学的研究の推進
C 多様な研究デザインを用いた科学的研究の推進
D 作業療法理論の発展
付録:統計の基礎用語
参考文献
索 引