化学的アブレーション[Web動画付]【電子版】
難治性心房細動,心室性不整脈への最強戦略
特記事項
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- 出版社名
- メジカルビュー社
- 発行年月
- 電子版発売日
- ページ数
- 272ページ
- 判型
- B5
- 印刷版ISBN
- 978-4-7583-2442-7
- 電子版ISBN
概要
化学的アブレーション(ケミカルアブレーション)は,エタノールを用いて不整脈の原因となる心筋組織に病変を形成する治療法であり,従来の高周波カテーテルアブレーションでは治療が困難な症例に対する有力な選択肢として注目されている。
本書では,化学的アブレーションの歴史や作用機序,使用機材などの基礎知識から,Marshall静脈へのエタノール注入(VOM-EI)を用いた難治性心房細動治療,心室頻拍・心室期外収縮などの心室性不整脈への応用,合併症とその対策までを体系的に解説。豊富な図版や実際の症例を通して,具体的な手技と治療戦略,安全かつ効果的に施行するための工夫を詳述する。
化学的アブレーションの導入を目指す医師から,さらなる治療技術の向上を志す熟練医まで,幅広く役立つ一冊。
Pedro Brugada先生,Miguel Valderrábano先生による推薦文を収載。
目次
第1章︱総論 化学的アブレーションの基礎
1 化学的アブレーションの歴史
高周波カテーテルアブレーションの限界 佐々木毅
化学的アブレーション黎明期 沖重 薫
2 エタノール注入の組織傷害メカニズム
エタノールによる心筋壊死の機序 佐々木毅
RF病変との相違点(境界,均質性,深達度) 井川 修
3 必要な機材と薬剤の準備
使用するエタノール注入用バルーンカテーテルおよびガイドワイヤーの選択 石村昌之
エタノールの濃度と注入量,注入方法,病変容積規定因子 石村昌之
治療効果の検討に必須となる画像診断 石村昌之
4 化学的マッピング
房室結節 沖重 薫
Marshall静脈 沖重 薫
心室頻拍 沖重 薫
第2章︱各論Ⅰ Marshall静脈エタノール注入療法
1 臨床的効果および影響:基礎的観点からも踏まえて
Marshall静脈(VOM)/靱帯(LOM)の解剖学と発生学 井川 修
病変部の経時的変化 沖重 薫
僧帽弁輪峡部(Mitral Isthmus)ブロック作成におけるVOMの重要性 川口直彦
化学的アブレーションの適応 吉谷和泰
心房性不整脈,心臓自律神経系への影響 慶田毅彦
CFAE(complex fractionated atrial electrograms)および心外膜側脂肪組織に与える効果 沖重 薫
2 手技の実際
内頸静脈および大腿静脈アプローチ法 佐々木毅
CSへのカニュレーションと造影,VOMの同定法 慶田毅彦
ワイヤー操作・バルーン留置・エタノール注入プロトコル̶ボルドー方式とValderrábano・沖重系アプローチの比較̶ 滝川正晃
エンドポイントの判定
①局所電位の変化 川口直彦
②僧帽弁輪峡部における伝導ブロックの確認方法 山下修平,高月誠司
3 EI-VOMの合併症とトラブルシューティング
冠状静脈洞・VOM解離,エタノール漏出(back flow),心タンポナーデなど 鎌倉 令
4 EI-VOMによる心房細動治療の長期成績 佐々木毅
第3章︱各論 Ⅱ 難治性心室性不整脈に対する化学的アブレーション
1 難治性VTの分析
RFアブレーション不成功例(intramural VTなど)の解析 小松雄樹
標的となる冠静脈解剖 白井康大
2 マッピング戦略
microelectrode catheterによるマッピングと化学的マッピング 白井康大
3 手技の実際
冠動脈内エタノール注入による化学的アブレーション 小松雄樹
冠静脈内エタノール注入による化学的アブレーション 白井康大
4 合併症とその予防
発生機序と発生状況 加藤千雄
全体像と分類 加藤千雄
第4章︱ 症例集(Case Study)
1 Marshall静脈化学的アブレーション編
標準的なmitral isthmusブロック作成成功例 吉谷和泰
Marshall静脈が極端に細い/屈曲している難渋例 石村昌之
Redo症例におけるEI-VOMの活用 姫野優貴弘,高月誠司
2 VT化学的アブレーション編
筑波大学方式:冠静脈内細径電極カテーテルを用いた心筋深部基質の同定と選択的冠動脈化学的アブレーション 小松雄樹
Brigham & Women’s 病院方式:経冠静脈的化学的アブレーション 沖重 薫
左室頂上部起源心室性不整脈に対するsummit veinへの注入例 白井康大
難治性心室頻拍(VT):長期成績と予後改善の工夫 加藤千雄
中隔深部VTに対する経冠動脈化学的アブレーション 小松雄樹
第5章︱今後の展望
1 新しいデバイス・技術との併用(PFAなど) 川口直彦
2 化学的アブレーションの将来的な位置づけ 矢野修平,高月誠司