看護教育のためのオンライン活用エッセンス 【Web動画付】【電子版】
- 出版社
- 医学書院
- 電子版ISBN
- 978-4-260-65047-2
- 電子版発売日
- 2023/05/22
- ページ数
- 184ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,860 (本体¥2,600+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-260-05047-0
- 印刷版発行年月
- 2023/05
- ご利用方法
- ダウンロード型配信サービス(買切型)
- 同時使用端末数
- 3
- 対応OS
-
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
※コンテンツの使用にあたり、専用ビューアisho.jpが必要
※Androidは、Android2世代前の端末のうち、国内キャリア経由で販売されている端末(Xperia、GALAXY、AQUOS、ARROWS、Nexusなど)にて動作確認しています - 必要メモリ容量
- 24 MB以上
- ご利用方法
- アクセス型配信サービス(買切型)
- 同時使用端末数
- 1
※インターネット経由でのWEBブラウザによるアクセス参照
※導入・利用方法の詳細はこちら
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概要
今や対面と同じくらい重要になったオンラインでの教育。どちらが優れているかを議論する段階は終わり、いかに使いこなすかを先生方自身が検討し実践することが求められています。本書は、「知識を届ける」「思考・コミュニケーションを鍛える」「実践につなげる」「学びの効果(成果)を測る」という4つの教育のコアに焦点を当て、オンラインを使いこなすためのエッセンスを散りばめました。Web付録もお役立てください。
目次
付録Web動画のご案内
動画一覧
序章 オンラインの活用に向けて
オンライン教育の伸びしろを知ろう――もっとよくなる! あなたの実践
・情報を届ける「場所」だけではなく,「タイミング」を検討する
・授業間・後の余韻
・デジタルを活かす
授業の位置づけと構造を捉えておく
・逆向き設計で考える
・学習目標や学習内容の構造化は図に描いて考える
ワンポイント講座 学習目標達成に必要な要素の洗い出し方のイメージ
「届け方」を選ぶ――オフライン,オンライン,ハイブリッドのメリット/デメリット
・対面オフライン型
・オンライン型
・ハイブリッド型(ブレンド型,ハイフレックス型)
[事例] ハイブリッド型の授業例
・ブレンド型授業例:看護技術演習
・ハイフレックス型授業例:看護過程演習
機器・通信トラブルを想定した対策とは――支援体制について考える
・オンライン教育における機器・通信トラブル
・オンライン教育開始前にできる対策・支援体制
・オンライン教育実施時の対策と支援体制
[事例] オンライン教育における“あるある事例”紹介
1章 知識を届ける
集中できないのはオンラインのせいじゃない――講義構成を考える
・集中できない原因
・知識はある程度の塊に分けて伝える
ワンポイント講座 学びのプロセスを支援する枠組
[事例] 集中力を保つオンデマンド教材
「流される知識」から「残る知識」さらに「生きる知識」へ――長期記憶化する方法
・人の記憶メカニズム
・感覚記憶から短期記憶へシフトさせるポイント
・短期記憶から長期記憶へシフトさせるポイント
ワンポイント講座 知識の定着を助ける学び方
[事例] 終末期にある対象への看護としての,「全人的苦痛」について学習するオンライン講義の1コマ
・情報過多にならないようにする
・実際の看護場面でどのように知識を使うかを考える(リハーサル)機会を与える
・知識を使いこなせることの価値を,エピソードを交えて伝える
「見ながら聞ける」理想のスライドとは――スライドづくりの実践ポイント
・認知的負荷を考える
・学習に不要な負荷をなくす工夫
学習効果を高める配付資料――講義スライドだけでは効果が薄い?
・情報量を考える
・配付資料のつくり方
・閲覧方法による違い
[事例] 授業後に使ってもらうことを意図した配付資料のつくり方
「教えたつもり」から脱却せよ!――効果的な理解度テストのつくり方
・定期試験で起こること
・理解度テストのススメ
・オンラインでの理解度テストの実施
・さまざまなテスト形式
[事例] 学生も教員もその場で回答を確認できるオンラインテスト
学びの「入口」と「出口」を整える――学習効果を高める事前・事後課題
・「入口」と「出口」の整え方
・学習内容の前後の時間数を捉え直す
[事例] 授業に向けての知識習得度をそろえる事前課題
・事前課題で授業前に目標を共有
・課題の内容は授業と連動
コラム 便利なオンラインだからこそ注意が必要な著作権
2章 思考・コミュニケーションを鍛える
「とりあえずグループワーク」に潜むワナ――アクティブなグループワークにするために
・グループワークの落とし穴と回避策
・グループワークのよさと実施のコツ
・そのグループワークは本当に効果的なのか
「不安」「緊張」を和らげる――心理的安全性を確保する
・授業にも欠かせない心理的安全性
・緊張や不安を緩和し,心理的安全性を確保する工夫
グループワークに欠かせない一体感――集団効力感を育む
・「自分にもできそうだ」と思えること
・集団効力感の醸成に向けた方略
[事例] グループワーク活性化に向けた演習導入
・チェックイン:グループメンバー間の挨拶
・アイスブレイクを兼ねたチームビルディング・ゲーム
・グランドルールの設定
学習者全員が意欲的に取り組むには――エンゲージメントを高めるポイント
・オンラインではより重要なエンゲージメント
・エンゲージメントの大事な3つの促進要因
ワンポイント講座 言語情報は教えないという学ばせ方
[事例] 授業に向けての知識習得度をそろえる事前課題
・授業目標は共通言語を用いて具体的に
・授業の導入で全体像を見せる
・学習者が無記名で意見を表明できる場を用意する
主体的で深い学びを実現!――「問いかけ」の道筋
・問いで聞き手を困らせない
・問いかけは繰り返すもの
ワンポイント講座 アクティブラーニングの本来の意味
[事例] 戦略的な問いで学習目標に誘う授業
・具体的な問いかけ
・問いかけの解説
オンラインだからこそ「見える化」を意識する――学習者の様子をつかむ方法
・状況をつかみにくいオンライン
・オンラインでの見える化手法
コラム カメラのオン・オフと「おもしろさ」
[事例] Webワークシートを用いて学習者の学びを見える化する授業
・オンラインの多人数授業の例
・ワークシートをWeb上で共有
事例で学ぶラーニング・アクティビティ5選――学習目的に合わせて使い分けよう
・汎用性の高いラーニング・アクティビティ
・学習プロセスが構造化されたラーニング・アクティビティ
ワンポイント講座 学習成果の質的な差に基づいた目標分類
[事例] 手軽に導入できるシンク・ペア・シェア
・Think:考える
・Pair:2人組
・Share:共有する
[事例] 創造性を養うブレーンストーミング
・創造力を養うことを目的とした設計
・ルールはしっかり提示して,質より量であることを強調
・グループメンバーは普通のワークより少し多めに
[事例] 学習者同士の関わりを通して,個人の学びも深めるジグソー法
・第1段階:ホームグループの作成
・第2段階:エキスパートグループでの学習
・第3段階:ジグソー活動
・第4段階:クロストーク
[事例] 論理的思考を養うディベート
[事例] 学習者の学びを確認しながら進めるピア・イントスラクション
・導入
・Mentimeter Test
・講義
・ConcepTest 1st
・ConcepTest 2nd
・まとめ
授業外における学習――雑談が将来につながる学びとなり得る
・オンラインにより失われやすいもの
・インフォーマルの価値
・意図的に“つながる”時間をつくる
コラム ナースに求められる人間性とは
3章 実践につなげる
実践とオンラインの融合――質担保につなげるオンライン技術
・実技トレーニングにおけるオンライン活用
・実習・OJTの限界とオンラインの可能性
・学習目標に応じたマルチメディア教材の選択
コラム IPEにもオンラインを
シミュレーション演習の実際――押さえておきたい要素と理論
・効果的なシミュレーションの用い方
・シミュレーション演習の構成
・シミュレーション演習に欠かせない要素
・大人数に対するシミュレーション演習
[事例] 消化器疾患の術後急性期の看護におけるシミュレーション演習
・胃切除術を受けた患者の術後の観察
本気で取り組むロールプレイ演習――オンラインでもできる方法
・ロールプレイの効果と種類
・シナリオづくりのポイント
・オンラインで実施時の注意点
[事例] 心不全患者を演じる
・ロールプレイの事例
・ロールプレイ演習の設計
締めて,戻って,次につなげる――あらためてリフレクションを考える
・あらためてリフレクションとは
・リフレクションで将来に生きる力を養う
・授業終了時のリフレクション実施のポイント
ワンポイント講座 学習・記憶・省察と看護実践との関係性
4章 学びの効果(成果)を測る
教育評価の意義と必要性――学生全員を学習目標へ到達させるための評価
・教育評価のあり方
・看護実践評価に欠かせないパフォーマンス評価
・オンラインを利用して評価を行うメリット
ワンポイント講座 理解度テストやチェックリスト作成のポイント
学習評価とフィードバックは必ずセットで――評価が未来につながる
・フィードバックのポイント
・授業でも重要なフィードバック
学習者同士が互いに評価する――新感覚のピア評価
・何ができたら「合格」なのかを客観的に示す
・ピア評価の注意点
リフレクションシートをしっかり活用
・満足度調査になっていないか?
・授業時間内に書き込める内容のシートにする
・理解できなかったことにはしっかりと応える
付録 これさえあればもう安心 オンライン授業お助けセット
これだけ押さえるPC操作
・基礎操作
・アプリの基本的知識・操作
もっと早く知りたかったオススメアプリ,Webサイト
おわりに
著者紹介
索引