診療放射線技師 国家試験対策全科 第14版【電子版】
- 出版社
- 金芳堂
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2022/04/11
- ページ数
- 566ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥9,460 (本体¥8,600+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-7653-1894-5
- 印刷版発行年月
- 2022/03
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概要
序文
診療放射線技師法は診療エックス線技師法として昭和26年6月に制定され、翌年の昭和27年(1952年)4月に施行されている。昭和43年(1968年)に現在の診療放射線技師法となっている。診療放射線技師法は制定されてすでに70年という歴史を刻んできた。その間に医療における診療放射線技術は大きく進歩し、学問として学ぶ分野が広くなりこの資格を得るための勉学も大きく変化してきている。
私は書籍の歴史を知るのに書籍の最終ページに掲載されている奥付を見る。これによっていつごろから発行され、どのように改訂されているかを知る。本書は昭和53年(1978年)に初版が発行されており、44年目となる。その間には国家試験科目の増加や内容の変化に対応できるように著者の選定など改訂のたびに検討をしている。内容については常に診療放射線技師国家試験出題基準に合致したものであることを念頭にして執筆している。
近年の国家試験の合格率は平成30年(第71回)79.2%、令和2年(第72回)82.3%、令和3年(第73回)74.0%となっている。合格率から見れば決して高い合格率ではない。本来であれば所定の科目を履修しておればすべての受験者が合格できると思われるが、不合格者が出ることは残念でならない。
今回改訂の本書は、診療放射線技師国家試験出題基準に準拠して執筆している。また、令和3年改正された「診療放射線技師法」に対応している。そのほかにBNCTなどの新しい技術やここ数年医療界で問題となっている新型コロナウィルスについても記述している。
次年度の受験生については、国家試験対策として取り組むため2~3か月間の短期間ではなく1年間を使用して、これまでの勉強のまとめとして使用していただきたい。また将来職場に入職したときの参考書としても永く使用してほしい。在学生については各科目の授業の参考やまとめとして日頃から利用していただければ幸いである。
読者の学生諸君には診療放射線技師を目指して勉学に励み、立派な技師として成長されることを期待している。
最後になりましたが、本書の出版並びに編集にあたり並々ならぬご尽力を賜りました金芳堂の市井輝和氏に対し、深甚なる謝意を表します。
2022年1月27日
第14版にあたって
編者しるす
目次
脳の構造と機能‒1
脳の構造と機能‒2
脳血管と脳血流
脳の病気
脊椎と脊髄
末梢神経
自律神経系;交感神経と副交感神経
骨・頭部・脊椎
上肢・骨盤・下肢の骨
骨の病気
関節
関節の病気
肺・呼吸器の解剖
肺の病気
心臓の解剖・機能と病気
大血管の解剖と病気
口腔・咽頭・喉頭
食道・胃の解剖と機能
胃の病気
小腸・大腸の解剖と機能
大腸の病気
肝臓・胆囊の解剖と働き
肝臓・胆囊の病気
膵臓・脾臓
腎臓の解剖と機能
腎臓・膀胱の病気
生殖器
妊娠
内分泌‒1 脳下垂体・副腎・糖尿病
内分泌‒2 甲状腺・副甲状腺
血液・造血器・リンパ系
血液の病気
免疫による生体の防御機能
炎症・感染症
「がん」とは
生活習慣病
疾病予防とがん検診
チーム医療
衛生学・公衆衛生学
覚え方
2章 放射線生物学
放射線の種類と電離作用
放射線の標的としての細胞
放射線の標的としてのDNA
放射線による細胞死と細胞生存率曲線
放射線の組織および臓器に及ぼす影響
全身被ばくによる影響
確定的影響と確率的影響
胎児の放射線影響
放射線の生物効果を修飾する要因
放射線の生物効果と放射線治療
3章 放射線物理学
単位と定数
波の性質
原子の構造と性質
原子核の構造と性質
原子核の壊変
核壊変の指数法則
自然放射性元素
人工放射性元素
制動X線の発生と性質
特性X線の発生と性質
光子(X線およびc線)と物質の相互作用
光子と物質の相互作用係数(吸収係数等)
光子線(X線およびc線)の減弱
荷電粒子(電子(b線)、重荷電粒子)と物質の相互作用
中性子と物質の相互作用
原子核反応
4章 放射化学
元素と周期表
原子核反応と放射性核種の製造
放射性核種の製造
放射平衡
放射性核種の分離法‒1 —共沈法、溶媒抽出法、イオン交換法、ミルキング—
放射性核種の分離法‒2 —クロマトグラフィー、その他の方法—
放射性標識化合物
放射性同位体の化学分析への利用
放射性同位元素のトレーサー利用
5章 医用工学
電磁気の単位
直流回路
直流の測定回路
静電気
電流と磁気
電流と磁界の相互作用
電磁誘導
正弦波交流
交流回路
三相交流
過渡現象
半導体‒1
半導体‒2
集積回路(IC)
電子回路‒1
電子回路‒2
電磁気現象と生体
電気計器
諸効果・法則と単位
6章 診療画像機器学(X線)
医用X線装置の構成
医用X線管
X線管の動作特性と故障
高電圧発生装置
整流方式
X線制御装置
X線管の定格と許容負荷
電源設備
X線発生装置に関するJIS規格
自動露出制御装置
X線TVシステム
コンピューテッド・ラジオグラフィ(CR)装置
X線平面検出器
特殊撮影装置
CTの概要と装置構成
CTのデータ収集方法
CTの画像再構成と性能評価
骨密度測定装置
7章 X線撮影技術学
画像診断における診療放射線技師の役割と義務
X線撮影の基本
X線撮影の種類
体位と撮影方向
撮影用具と必要な条件
胸部・腹部単純撮影
頭部単純撮影
脊椎単純撮影
仙骨、尾骨、骨盤単純撮影
胸郭単純撮影
上肢単純撮影
下肢単純撮影
股関節、乳幼児股関節単純撮影
産婦人科領域の腹部単純撮影、骨盤計測撮影
マンモグラフィ
消化管造影検査
その他のX線造影検査
血管造影・IVR(インターベンショナルラジオロジー)
X線CT検査
8章 診療画像検査学
MRIの原理
MRI装置の構成
MRIの撮像原理
MRIの撮像シーケンス(パルスシーケンス)
アーチファクト
MRIの造影剤と検査
MRI検査の実際
MRIの安全性
超音波画像診断装置
画像表示モードと臨床的活用
超音波分野における関係式
超音波検査の実際
眼底検査法
9章 画像工学
アナログX線画像
現像処理
ドライイメージャ(ドライプリンタ)
写真における諸効果
画像のデジタル化
デジタルX線画像
入出力変換特性
鮮鋭度(解像特性)
粒状性(ノイズ特性)
画像の主観的な評価
デジタル画像処理
10章 医療画像情報学
論理代数と情報の表現
論理回路
コンピュータの基礎
医療情報
11章 放射線計測学
放射線の単位と用語
照射線量の測定
線量計の校正と補正
吸収線量の測定
固体線量計
化学線量計
GM計数管
比例計数管
シンチレーション検出器
半導体検出器
X線エネルギーの測定
c線エネルギーの測定
a、b線エネルギーの測定
放射能の絶対測定と相対測定
中性子の測定
計数の統計処理
被ばく線量測定器
放射線環境測定器
測定に必要な計算例題
12章 核医学検査技術学
診療放射線技師の役割と義務
放射性医薬品
主な放射性医薬品の特性と用途
核医学測定装置(ガンマカメラ)
核医学測定装置(SPECT装置)
核医学測定装置(PET装置)
試料測定装置
その他の測定装置
体外計測検査法
脳神経シンチグラフィ
甲状腺・副甲状腺シンチグラフィ
肺シンチグラフィ
心機能・心筋シンチグラフィ
肝シンチグラフィ
肝胆道シンチグラフィ、その他の消化器系検査
腎シンチグラフィ
骨・関節シンチグラフィ
副腎シンチグラフィ、RI
腫瘍シンチグラフィ
PET検査
放射性同位元素(RI)内用療法
13章 放射線治療技術学
診療放射線技師の役割と義務
放射線治療学総論
集学的治療
時間的線量配分
各種放射線とその特徴
直線加速装置
高精度放射線治療装置
治療計画装置
放射線治療の補助器具・装置
密封小線源治療装置
放射線治療の保守管理
出力線量の測定法
線量計算に必要な因子
投与線量の空間分布
放射線治療の実際の流れ
外部照射術式と線量分布
放射線療法(Radiation
陽子線治療・重粒子線治療
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)
放射線治療における有害事象
14章 医療安全管理学
医療におけるリスクマネジメント
造影剤と医療安全
医療における健康被害患者側(~サイド)
15章 放射線安全管理学
ICRPの放射線防護の基本概念
診療放射線技師法
届出(医療法施行規則)
X線装置の防護及びX線の遮へい計算(医療法施行規則)
診療用高エネルギー放射線発生装置等の防護及び使用室の遮へい計算(医療法施行規則)
装置、器具の使用室(医療法施行規則)
診療用放射性同位元素使用施設及び遮へい計算等(医療法施行規則)
管理者の義務(医療法施行規則)
医療法に定める放射線利用の管理体制
放射性同位元素等の規制に関する法律
電離放射線障害防止規則(電離則)
防護量と実用量
環境の管理
個人の管理
医療被ばく
表面汚染の管理(汚染除去法)
廃棄物処理法
放射性同位元素の安全取扱い
放射性同位元素取扱い施設
給気・排気(換気)・排水設備
事故対策
医療法施行規則(抄)
診療放射線技師法(抄)
日本語索引
外国語索引