医学・医療の電子コンテンツ配信サービス

isho.jp

0 ようこそ、ゲストさん
0

糖鎖生物学【電子版】

生命現象と糖鎖情報

北島 健 佐藤 ちひろ 門松 健治 加藤 晃一 (編)

名古屋大学糖鎖生命コア研究所教授/名古屋大学糖鎖生命コア研究所教授/名古屋大学糖鎖生命コア研究所教授/自然科学研究機構生命創成探究センター教授

出版社
名古屋大学出版会
電子版ISBN
 
電子版発売日
2025/07/22
ページ数
306ページ
 判型
A5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥5,940 (本体¥5,400+税10%)

印刷版ISBN
978-4-8158-0981-2
印刷版発行年月
2020/02
ご利用方法
ダウンロード型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
2
対応OS
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
※コンテンツの使用にあたり、専用ビューアisho.jpが必要
※Androidは、Android2世代前の端末のうち、国内キャリア経由で販売されている端末(Xperia、GALAXY、AQUOS、ARROWS、Nexusなど)にて動作確認しています
必要メモリ容量
76 MB以上
ご利用方法
アクセス型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
1
※インターネット経由でのWEBブラウザによるアクセス参照
※導入・利用方法の詳細はこちら

概要

生体内で多様な情報を担う糖鎖は、DNA鎖、ポリペプチド鎖に続く「第3の生命鎖」として注目を集めている。受精・神経・免疫・癌・感染などの生命現象における糖鎖の役割を中心に、基礎から最先端のトピックまで解説した本書は、理学・農学・医薬系などの大学院生・研究者必読。

目次

はしがき

  第Ⅰ部 糖鎖生物学概論

Ⅰ-1 生物と糖鎖
    1.1 生体分子としての糖質
    1.2 糖鎖の存在分布:糖鎖は細胞の全領域に存在する

Ⅰ-2 糖鎖の構造
    2.1 糖質とは
    2.2 単糖
    2.3 グリコシドと糖鎖
    2.4 オリゴ糖、多糖、複合糖質

Ⅰ-3 糖鎖の生合成と分解
    3.1 糖転移酵素
    3.2 グリコシダーゼ
    3.3 N型糖鎖の生合成
    3.4 O型糖鎖の生合成
    3.5 糖脂質の生合成

Ⅰ-4 糖鎖の機能
    4.1 糖鎖の役割
    4.2 物性を変化させる役割
    4.3 認識分子としての役割

Ⅰ-5 糖鎖の多様性と不均一性
    5.1 糖鎖構造の多様性
    5.2 糖鎖構造の不均一性
    5.3 糖鎖利用の生物学的メリット

  コラム1 糖鎖の構造と発現解析
  コラム2 糖鎖の有機合成
  コラム3 糖鎖ライブラリーの構築と利用

  第Ⅱ部 糖鎖情報の形成

Ⅱ-1 糖代謝情報
    1.1 はじめに
    1.2 糖ヌクレオチド代謝
    1.3 O-GlcNAc修飾

Ⅱ-2 タンパク質の品質管理とN型糖鎖
    2.1 はじめに
    2.2 小胞体における新生糖タンパク質のフォールディング
    2.3 小胞体-ゴルジ装置間における糖タンパク質の選別輸送
    2.4 小胞体およびサイトゾルにおける変性糖タンパク質の分解
    2.5 品質管理機構の破綻に伴う病気
    2.6 おわりに:今後の課題

Ⅱ-3 マイクロドメイン形成
    3.1 はじめに
    3.2 マイクロドメインの糖鎖生物学的重要性
    3.3 新しい細胞膜モデル

  コラム4 微量糖脂質の構造解析
  コラム5 糖鎖の動的構造解析
  コラム6 糖脂質の膜上動態分析

  第Ⅲ部 糖鎖情報の解読

Ⅲ-1 受精と糖鎖
    1.1 はじめに
    1.2 受精過程の普遍性
    1.3 精子運動と糖鎖
    1.4 精子先体反応と糖鎖
    1.5 精子-卵外被接着と糖鎖
    1.6 先体反応後の精子と卵の融合
    1.7 卵表層反応と糖鎖
    1.8 おわりに

  コラム7 花から見つかった生理活性糖鎖アモール

Ⅲ-2 発生と糖鎖
    2.1 はじめに
    2.2 Notchシグナル伝達と糖鎖による調節
    2.3 発生現象を制御する糖鎖修飾

  コラム8 糖鎖修飾によりホルモンが一人二役を授かる仕組み

Ⅲ-3 神経と糖鎖(Ⅰ)—— 神経発生と再生
    3.1 はじめに:神経とネットワーク形成
    3.2 神経発生、パターン形成と糖鎖
    3.3 軸索ガイダンスおよびシナプス形成と糖鎖
    3.4 神経可塑性と糖鎖

Ⅲ-4 神経と糖鎖(Ⅱ)—— 神経機能
    4.1 はじめに:神経機能における糖鎖の役割
    4.2 ガングリオシドの役割
    4.3 加齢や神経変性とガングリオシド
    4.4 ガングリオシド欠損マウスが示す糖鎖機能
    4.5 細胞膜マイクロドメインとガングリオシド
    4.6 おわりに

  コラム9 統合失調症とポリシアル酸

Ⅲ-5 免疫と糖鎖(Ⅰ)—— 免疫調節
    5.1 はじめに
    5.2 NKT細胞による免疫調節
    5.3 シグレックによる免疫調節
    5.4 TCR上の糖鎖
    5.5 IgG上の糖鎖
    56. おわりに

Ⅲ-6 免疫と糖鎖(Ⅱ)—— 自然免疫の制御
    6.1 はじめに:自然免疫とは
    6.2 自然免疫の概観
    6.3 自然免疫における自己と非自己の識別
    6.4 自然免疫における動物レクチンの役割
    6.5 MBP/MBLの構造と自然免疫における役割
    6.6 おわりに:糖鎖を介する自然免疫と炎症性疾患

Ⅲ-7 免疫と糖鎖(Ⅲ)—— 獲得免疫
    7.1 はじめに
    7.2 獲得免疫とは
    7.3 抗体
    7.4 IgG糖鎖のエフェクター機能への影響
    7.5 糖鎖抗原
    7.6 糖鎖抗原による疾患
    7.7 おわりに

  コラム10 シグレックと免疫制御

Ⅲ-8 癌と糖鎖
    8.1 はじめに
    8.2 細胞の癌化と糖鎖変化
    8.3 癌の悪性度の進行と糖鎖変化
    8.4 癌関連性糖鎖の臨床応用

  コラム11 プロテオグリカンと病気

Ⅲ-9 感染と糖鎖
    9.1 はじめに
    9.2 細菌の生存と病原性における糖代謝酵素の役割
    9.3 ノロウイルス感染における糖代謝酵素の役割
    9.4 細菌のシアリダーゼ
    9.5 ウイルスのシアリダーゼ
    9.6 トランス-シアリダーゼ
    9.7 抗インフルエンザ薬のシアリダーゼ阻害剤

  コラム12 糖鎖と植物ペプチドホルモン
  コラム13 植物多糖に隠された化学情報

 索 引