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看護現場学への招待 第2版【電子版】

エキスパートナースは現場で育つ

陣田 泰子 (著)

横市大看護キャリア開発支援センター長/淑徳大院教授

出版社
医学書院
電子版ISBN
978-4-260-63813-5
電子版発売日
2019/03/25
ページ数
240ページ
 判型
B6
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥2,200 (本体¥2,000+税10%)

印刷版ISBN
978-4-260-03813-3
印刷版発行年月
2019/02
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概要

どんな時代がこようとも、看護という仕事を選んだ人々がその仕事を通して実現したかったことに向かっていくこと――看護師・看護管理者として長くキャリアを積み重ねたきた著者・陣田泰子の願いである。現場の看護師がやりがいをもって働き続けるために、看護実践から学ぶ方法・知=「看護現場学」をもう1度伝えたいとの思いから、看護経験を概念化し実践した看護の証として残す方法とそこに至る自身の体験をまとめた改訂第2版。

目次

第2版の序

第1章 私の看護の原点
 ツラクテモ イキテイタイ Kさんの事例から
  Kさんとの出会い
  気管切開、そして「死にたい!」
  新人ナースの登竜門
  呼吸停止、人工呼吸器装着
  ツラクテモ イキテイタイ
 小児病棟の子どもたち 作文から見えてきたこと
  小児外科病棟へ異動
  ちえちゃんとまきえちゃん
  宅急便は嫌いだ! やっちゃんの叫び
  高校生になったY君
  30年後の再会、子どもと私たちのキャリーオーバー
 学生の実習指導を通して 現場こそ教師
  看護教員としてのスタート
  患者の「ベッドの上で最後の仕事」
  キュウイン ジョウズニナッタネ
  Iさんとの出会い
  理論と実践、統合の場としての現場

第2章 看護の証を社会に伝えよう
 患者の力を引きだす看護師の取り組み
  病気はマイナスではない
  外来ナースのセルフケアへの取り組み
  患者会へのサポート
 看護管理の視点から
  看護部長になって再認識した管理の視点
  「看護は実践の科学」のなかに潜む矛盾
  動く現場で起きたこと──システムダウン
  専門職を生かす「アメーバ組織」
  サポート隊の結成
  ヒューマン・ヘルスケアサービスの核となる“ひと”
  「ナレッジ交換会」──学習するチーム・組織をめざす

第3章 「看護現場学」のめざすもの
 「看護現場学」の基本は、「看護の概念化」 仕事にやりがいをもつために
  きっかけとなった考え方
  「いま、ここで起きていること」から学ぶ
 私は自分の体験をどのように「概念化」してきたか
  私の青い鳥
  看護の原点となったKさん
  医師とナースの行為の本質的な違い
  人間のbodyとmind
  body and mindからbody with mindへ
  現象から本質を見抜く──帰納的学習プロセスかららせん学習へ
 医療現場のいま ためされる看護の力
  動的複雑系の医療現場
  看護現場の特徴──施設を離れてあらゆる場所で(施設の定住者から漂泊者へ)

第4章 「看護現場学」の基本的となること──その目的と4つの原則
 「看護現場学」の目的と基本構造
  「看護現場学」とは
  「看護現場学」の目的
 「看護現場学」の基本
 「看護現場学」の学びの構造
  「科学と非科学」の境界
  看護は「ヒューマン・サービス」であるという特徴
  帰納法と演繹法
  「看護現場学」における認識の三段階連関理論と「看護の概念化」
  コンテキストラーニング
 「看護現場学」の4つの原則と定義
  4つの原則
  「看護現場学」から考える看護の定義
 「看護の概念化」の方法
 「看護の概念化」の各ステージと「概念化」のプロセス
  個人での記述(知の掘り起こし~見つめる)
  仲間との語り合い(知の相互作用)
  関心分野の見える化(知の焦点化・テーマ化)
  考え続ける、書き続ける、そして実践論の生成から活用へ(知の継続性・循環性)

第5章 「看護現場学(看護の概念化)」の方法
 方法その1 ナラティブ・ストーリー法(「看護の概念化」の基本形)
  目的
  方法
  成果
 方法その2 ワークプレイス法(仕事学習法)
  目的
  方法
  成果
 方法その3 ナレッジ交換法
  目的
  方法
  成果
 方法その4 ナレッジフェア法
  目的
  方法
  成果

第6章 「看護現場学」実践例
 実践例1 聖マリアンナ医科大学病院における取り組み
        私の「看護現場学」の原点となった「ナレッジ交換会」
  聖マリアンナ医科大学病院の看護部長として
  看護部理念を明確にする
  「ナレッジ交換会」のきっかけ
  委員会主催として「ナレッジ交換会」を行なう
  「ナレッジ交換会」がもたらした効果
  そして、いま……
 実践例2 熊本・みゆきの里における多職種協働研修 内発的発展学習をベースに
  みゆきの里の概要
  ケアギバーに必要な共通の技術
    ──「フィジカルアセスメント力」と「問題解決能力」をテーマに研修
  未来の日本を担うケアギバーそれぞれの「自己の仕事観」の生成
    ──多職種協働におけるナレッジ交換会
  理念達成に向かっているか──組織の歴史をつくるひとりであることの自覚
  地域の高齢者施設におけるナレッジマネジメント
  熊本地震のときのみゆきの里
 実践例3 海老名総合病院における「看護の概念化」の取り組み
  海老名総合病院の概要
  頭山悦子との出会い──「ちょこカフェ」誕生
  教育サポーターとしての活動
  始まりは何気ないひと言から──海老名総合病院看護部と私の関わり
  新たな変化──実践していることを社会に発信
  「看護現場学」を通したつながり──個人からチームへ、そして組織全体へ

終章 私の鶴見和子論──内発的発展論に導かれて
  私の、看護師として生きる決意
  鶴見和子の「内発的発展論」で分析した修士論文
  鶴見和子の「内発的発展論」はどのようにして生まれたのか
  近代化論から「内発的発展論」へ──水俣病との関わりから
  病ののちの鶴見和子
  鶴見和子の“回生”
  私のなかの鶴見和子