深頸筋膜の解剖学的構造から学ぶ 頸部郭清術【電子版】

西嶌 渡(著)
元埼玉県立がんセンター頭頸部外科 診療科長 上尾中央総合病院頭頸部外科 顧問
電子版販売価格: ¥ 11,000 (本体:¥10,000 + 税10%)
出版社名
南山堂
発行年月
電子版発売日
ページ数
84ページ
判型
A4
印刷版ISBN
978-4-525-31091-2
電子版ISBN
978-4-525-98505-9

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概要

頭頸部癌や甲状腺癌の治療で広く行われている頸部郭清術を系統立てて解説した手術書.本書では臨床の最前線で40年あまり活躍している著者が頸部郭清術の知識や技術を披露する.また従来の術式にこだわらない患者の機能温存に重きを置いた術式を綺麗なシェーマで紹介し,実際に継承されることが難しい技術を解説して新たな選択肢を提供する.

目次

第1章 頸部郭清術とは  
 1 根治的頸部郭清術(RND)・根治的頸部郭清術変法(MRND)と機能的頸部郭清術(FND)
  a.根治的頸部郭清術(RND)の変遷
  b.根治的頸部郭清術変法(MRND)の提唱
  c.機能的頸部郭清術(FND)の提唱
 2 頸部郭清術に対する筆者の術式の変遷

第2章 初回治療の頸部郭清術
 1 頸部郭清術の概念(郭清範囲の設定)
  a.筆者の考える術式
  b.剝離すること(はがすこと)の概念
 2 頸部郭清術を学ぶにあたって
  a.AAO-HNSのLevel分類
  b.posterolateral neck dissection(PLND)とは

第3章 手術手順
 1 皮膚切開と郭清範囲の設定および神経・脈管の温存
  a.皮膚割線を加味した皮膚切開
  b.胸鎖乳突筋前縁の露出
  c.頸部郭清術における剝離の手順
  d.胸鎖乳突筋裏面の剝離と副神経の処理
  e.頸動脈鞘(大血管)と迷走神経の処理
  f.交感神経の走行の同定と,内頸後リンパ節連鎖の脂肪塊(六面体)前縁の設定
 2 深頸筋膜線維の構造と剝離の方向
  a.献体例における頸部郭清術の筋膜
  b.椎前筋群直上の深頸筋膜の構造
  c.頸神経と深頸筋との関係
  d.筋膜線維の方向からみた頸部郭清術における剝離の方向
 3 内頸静脈周囲のリンパ節脂肪塊の処理
  a.内頸静脈側方のリンパ節脂肪塊(内頸静脈後リンパ節群)の郭清
  b.内頸静脈正中側のリンパ節脂肪塊(内頸静脈前リンパ節群)の郭清

第4章 郭清領域の境界と全頸部郭清術,分割頸部郭清術
 1 Level ⅠとLevel Ⅱとの境界
 2 Level Ⅰの郭清を加えた,Level Ⅰ〜Level Ⅴの全頸部郭清術
 3 分割頸部郭清術(SgND)という概念

第5章 ドレナージの挿入,出血・咽頭浮腫への対応と予防的頸部郭清術
 1 局所の清拭とドレナージの挿入
  a.局所の清拭
  b.ドレナージの挿入
  c.ドレナージの抜去
 2 頸動脈の破綻時の対応
  a.頸動脈周囲の剝離操作に関する注意
  b.脳の虚血や梗塞(塞栓)に対する予防
  c.頸動脈の遮断時間
  d.止血操作
  e.総 括
 3 頸部郭清術と喉頭浮腫
 4 予防的頸部郭清術とは

第6章 Level Ⅰの郭清
 1 Level Ⅰの特徴
 2 舌骨上筋群と舌神経,舌下神経との関係
 3 広頸筋の支配している神経と顔面神経下顎縁枝は同根である
 4 顔面神経下顎縁枝の温存方法
  a.動脈の同定
  b.愛護的な皮弁の作成と顔面神経下顎縁枝の同定
  c.下顎骨下縁の露出
  d.筋鉤を多用した術野の設定

付 録 本術式(segmented neck dissection)と一塊摘出(en bloc)頸部郭清術の治療成績での比較  

日本語索引
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