コンパス生物薬剤学 改訂第4版【電子版】

- 出版社
- 南江堂
- 電子版ISBN
- 978-4-524-40483-4
- 電子版発売日
- 2025/12/08
- ページ数
- 344ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥6,050 (本体¥5,500+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-524-40482-7
- 印刷版発行年月
- 2025/11
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概要
目次
1章 総 論
A 生物薬剤学とは
B 薬物の体内動態と薬効発現
C 投与経路と剤形
D 創薬の基盤となる生物薬剤学と人工知能の活用
E 適正な薬物治療に貢献する生物薬剤学
2章 生体膜の構造と薬物の生体膜透過機構
A 生体膜の構造
B 生体膜の透過機構
1 物質の膜透過機構
2 単純拡散(受動拡散)
3 pH分配仮説
4 担体輸送
C 輸送担体(トランスポーター)
1 促進拡散
2 能動輸送
a 一次性能動輸送
b 二次性能動輸送
Exercise
3章 吸 収
A 消化管からの吸収
1 消化管の構造と機能
a 胃の構造と機能
b 小腸の構造と機能
c 大腸の構造と機能
B 消化管からの薬物吸収に影響する因子
1 薬物側および製剤側の要因
a 脂溶性
b 解離度
c 分子量
d 溶解速度
2 生理学的要因
a 胃内pH
b 胃内容排出速度(胃内容排出時間)
c 吸収型輸送担体
d 胆汁分泌
e 血流速度
f 排出型輸送担体
g 薬物代謝酵素
C 初回通過効果とバイオアベイラビリティ
1 初回通過効果
2 バイオアベイラビリティと初回通過効果
D 非経口的に投与される薬物の吸収
1 消化管以外からの吸収
a 口腔粘膜からの吸収
b 鼻粘膜からの吸収
c 肺からの吸収
d 皮膚からの吸収
e 直腸粘膜からの吸収
f 注射部位からの吸収
E 吸収過程における相互作用
a キレートの形成
b 薬物の吸着
c 胃内pH変動による薬物溶解性の変化
d 食事による薬物溶解性の変化
e 消化管運動の変化
f 小腸上皮CYP3A4の関与
g 小腸上皮P-糖タンパク質の阻害
h 小腸上皮P-糖タンパク質の誘導
i 小腸上皮OATPsの阻害
Exercise
4章 分 布
A 分布に影響する因子
1 血流量
2 血漿タンパク結合
3 毛細血管壁の形状
4 細胞膜透過性
5 組織内結合
B 分布容積とその変動要因
1 分布容積とは
2 各種体液量と分布容積の関係
3 分布容積の変動要因
C タンパク結合解析
1 タンパク結合の測定
2 タンパク結合理論
3 タンパク結合の置換
▼例題
D リンパ管への移行
E 脳への移行
1 血液脳関門と血液脳脊髄液関門の解剖学的構造
2 血液脳関門の物質輸送機能
a 血液から脳への供給輸送
b 脳から血液への排出輸送
c タンパク質の輸送系
3 血液脳脊髄液関門の物質輸送機能
F 胎児への移行と胎盤関門
1 胎盤関門の解剖学的構造
2 栄養物質および薬物の胎児移行
Exercise
5章 代 謝
A 生体内での薬物代謝による化学構造の変化
1 薬の生体内運命における代謝の役割
2 薬物代謝酵素の存在部位
3 薬物代謝に関与する酵素
a 酸化反応に関わる代謝酵素
b 還元反応に関わる代謝酵素
c 加水分解反応に関わる代謝酵素
d 抱合反応に関わる代謝酵素
4 小腸と肝臓における初回通過効果
B 薬物代謝の具体例
1 酸化反応の具体例
a シトクロムP450(CYP)が関与する酸化反応
b その他の酸化反応
2 還元反応の具体例
a アゾ還元酵素による反応
b ケト還元酵素による反応
c その他の還元反応
3 加水分解反応の具体例
a カルボキシルエステラーゼ(CES)による加水分解
b エポキシド加水分解酵素(EH)による加水分解
4 抱合反応の具体例
a グルクロン酸抱合
b 硫酸抱合
c アセチル抱合
d グルタチオン抱合
C 代謝酵素による薬物の代謝活性化
1 活性代謝物
2 プロドラッグ
D 薬物代謝酵素の阻害と誘導
1 薬物代謝酵素の阻害
a 同一のCYPの基質結合部位での競合的阻害(可逆的阻害)
b CYPのヘム鉄(Fe2+)への薬物の配位結合(可逆的阻害)
c CYPのヘム鉄(Fe2+)への代謝物または代謝中間体の結合(不可逆的阻害)
d 代謝中間体によるCYPのヘム鉄(Fe2+)のアルキル化(不可逆的阻害)
e 代謝中間体によるCYPのアポタンパク質部分の修飾
f その他
2 薬物代謝酵素の誘導
a アリールハイドロカーボン受容体を介した誘導
b 核内受容体を介した誘導
3 薬物代謝酵素遺伝子の遺伝子多型
a CYP の遺伝子多型
b N-アセチル転移酵素2(NAT2)の遺伝子多型
c UDPグルクロン酸転移酵素1A1(UGT1A1)
d その他
E 代謝過程における相互作用
a シトクロムP450阻害・誘導
b CYP以外の代謝酵素が関係する相互作用
Exercise
6章 排 泄
A 腎排泄(尿中排泄)
1 腎臓の構造と生理機能
2 腎排泄機構
a 糸球体ろ過
b 尿細管分泌
c 尿細管再吸収
3 薬物の腎排泄過程の解析
a 腎クリアランスと尿中排泄速度の関係
b 糸球体ろ過速度
c ネフロンにおける薬物移行
d ネフロンにおける薬物移行の解析
B 胆汁中排泄
1 肝臓の構造と生理機能
2 胆汁中排泄機構
3 腸肝循環
C 排泄経路の支配要因
1 分子量
2 脂溶性
3 タンパク結合率
4 抱合体
5 輸送担体(トランスポーター)
D その他の排泄経路
1 乳汁中への排泄
2 唾液中への排泄
3 呼気中への排泄
E 排泄過程における相互作用
a 糸球体ろ過への影響
b 尿細管分泌への影響
c 尿細管再吸収への影響
d 肝細胞取り込みの阻害
Exercise
7章 薬物動態の変動要因
A 薬物相互作用
1 薬物動態学的相互作用
2 薬力学的相互作用
B その他の変動要因
1 生体側の生理的要因
a 年 齢
b 妊 婦
c 疾 病
d 遺伝的な要因
Exercise
8章 薬物速度論
A 薬物速度論の基礎
1 反応速度と反応次数
2 速度論の理解のために必要な関数
a 指数関数
b 対数関数
c 微 分
d 積 分
e 等比数列
B 1-コンパートメントモデル
1 急速静脈内投与
a 急速静脈内投与時の血中薬物濃度
b 生物学的半減期
▼例題
c 全身クリアランス
d 血中薬物濃度-時間曲線下面積
▼例題
e 尿中排泄データの解析
▼例題
2 経口投与
a 経口投与時の血中薬物濃度
b 最高血中濃度と最高血中濃度到達時間
c 残余法(分割法)
d 血中薬物濃度-時間曲線下面積
▼例題
C 2-コンパートメントモデル
▼例題
D 持続点滴静脈注射(静脈内定速持続投与)
1 静脈内定速注入時の血中薬物濃度
2 定常状態
3 投与計画(負荷量と維持量)
▼例題
E 繰り返し投与
1 繰り返し急速静脈内投与
a 繰り返し急速静脈内投与時の血中薬物濃度
b 定常状態
c 蓄積率と投与計画
2 繰り返し経口投与
▼例題
F 生理学的薬物速度論
1 クリアランス
a 組織クリアランス
b 腎クリアランス
c 肝クリアランスと肝固有クリアランス
d 血流律速と代謝律速
▼例題
G バイオアベイラビリティ
1 量的バイオアベイラビリティ
2 速度的バイオアベイラビリティ
▼例題
H モーメント解析法(モデル非依存性薬物動態解析法)
1 モーメントの定義
2 モーメント解析と1-コンパートメントモデル解析
3 デコンボリューション
▼例題
I 非線形薬物動態
1 非線形コンパートメントモデル
2 固有クリアランスに濃度依存性がある場合
3 血漿タンパク結合に濃度依存性がある場合
4 その他の原因
▼例題
J PK-PD解析モデル
1 PK-PD解析の概念
2 PK-PD解析モデルの種類
3 薬効コンパートメントモデル
4 抗菌薬のPK-PD
▼例題
9章 TDMと投与設計
1 薬物治療におけるTDMの意義
2 TDMが有効な薬物
3 血液採取の際に注意すべき点
a 採血ポイント
b 採血時の注意
c 血液試料の取り扱い
4 TDMに用いられる血中薬物濃度測定法
5 ポピュレーションファーマコキネティクス(母集団薬物速度論)とベイジアン法
a ポピュレーションファーマコキネティクス
b ベイジアン法(ベイズの統計理論)
6 患者ごとの薬物投与設計
a 腎機能に応じた投与設計方法
b 血中薬物濃度が非線形を示すときの投与設計方法
Exercise
総合演習
Exercise・総合演習 解答・解説
索 引
