【内容目次】
第1章　生理学とは
　A　生体の機能
　　1　細胞の構造と機能
　　2　組　織
　　3　生体の機能系と器官
　B　生体の特性
　　1　生体の恒常性
　　2　刺激と興奮
　　3　刺激と適応
　C　生理学と人間生活
　　1　生理学と環境
　　2　生理学と健康
　　　a.　超高齢社会
　　　b.　生活習慣病
　　　c.　加齢と長寿社会
　　　MEMO　基礎医学と治療医学
　　疾病・加齢　疾病の歴史と医学のあゆみ
　　治療・予防　運動と栄養処方
第2章　血液と体液
　A　体液の区分と組成
　B　血液の成分と血液量
　　1　血液の成分
　　2　血液量
　　3　血漿の組成
　C　血液細胞とその機能
　　1　赤血球
　　　a.　形態と機能
　　　b.　ヘモグロビン
　　　c.　赤血球の分化成熟
　　2　白血球
　　　a.　顆粒球
　　　b.　リンパ球
　　　c.　単　球
　　3　血小板
　D　骨　髄
　　　a.　造　血
　　　b.　血液細胞の分化
　　　c.　造血幹細胞移植
　E　止血機構
　　1　血小板凝集
　　2　血液凝固
　　3　凝固異常・抗凝固剤
　　4　線維素溶解
　F　血液型
　　1　ABO式血液型
　　2　Rh式血液型
　　3　交差適合試験
　　　MEMO　パイプと液体
　　疾病・加齢　高齢者の貧血と感染症
　　治療・予防　貧血予防と免疫強化
第3章　循　環
　A　循環の概念
　　1　循環の役割
　　2　循環系の構成
　B　心臓の役割
　　1　心臓の機能的解剖
　　2　心臓の電気的活動
　　　a.　形態と機能
　　　b.　心筋細胞の興奮と収縮のカップリング
　　　c.　心臓での興奮の発生と伝導
　　3　心電図
　　　a.　心電図測定法
　　　b.　正常心電図
　　　c.　心電図と心臓の異常
　　4　心臓の血液拍出の仕組みとその調節
　　　a.　心臓の活動周期と血行動態
　　　b.　心拍出量の調節
　　　c.　1回拍出量の調節
　　　d.　心拍数の調節
　C　血管系の役割
　　1　大動脈
　　　a.　動脈圧の成因
　　　b.　動脈圧測定法
　　　c.　平均動脈圧
　　2　細動脈
　　　a.　血管抵抗と血管径
　　　b.　血流量調節機構
　　3　毛細血管
　　　a.　拡　散
　　　b.　限外濾過
　　4　リンパ系
　　5　静　脈
　　　a.　静脈系の構造と働き
　　　b.　静脈還流量に影響を与える因子
　D　動脈圧の調節
　　1　神経性動脈圧調節（動脈圧受容器反射）
　　　a.　求心経路（動脈圧受容器）
　　　b.　遠心経路
　　2　液性（ホルモン）動脈圧調節
　　　MEMO　白衣高血圧
　　疾病・加齢　高血圧症
　　治療・予防　運動時の循環動態と運動処方
第4章　呼　吸
　A　呼吸器の構成
　　1　肺，気道，胸郭系
　　　a.　肺，気道系
　　　b.　胸郭系
　　2　呼吸筋
　　　a.　吸息筋
　　　b.　呼息筋
　B　呼息と吸息
　　1　呼吸と肺内圧，胸腔内圧，肺弾性圧の関係
　　2　肺の弾性と肺胞表面活性物質
　C　肺容量
　　1　呼吸気量
　D　肺胞換気と肺胞内ガス組成
　　1　肺胞換気
　　　a.　死　腔
　　　b.　肺胞換気量
　　2　肺胞内ガス組成
　E　血液によるガス運搬
　　1　血液による酸素の運搬
　　2　血液による二酸化炭素の運搬
　F　血液のpH緩衝作用
　G　呼吸中枢
　H　呼吸の化学的調節
　　1　化学受容器
　　2　血中PCO2, PO2変化に対する換気応答
　I　低酸素症
　　1　低酸素性低酸素症
　　　a.　高所環境における低酸素性低酸素症
　　　b.　呼吸器疾患による低酸素性低酸素症
　　2　低酸素性低酸素症以外の低酸素症
　　　MEMO　呼吸のO2ドライブとCO2ドライブ，発声・構音器官
　　疾病・加齢　慢性閉塞性肺疾患
　　治療・予防　運動時の呼吸と持久性トレーニング
第5章　消化と吸収
　1　消化器系の構成と働き
　A　消化器系の構成
　B　消化と吸収
　C　消化管壁の微細構造
　D　消化管壁の筋肉の働き
　E　消化液分泌
　F　神経とホルモンによる消化管機能の調節
　　1　神経による調節
　　2　ホルモンによる調節
　G　消化器系の血液循環の特徴
　2　食物の消化と吸収
　A　食物の流れの時間経過
　B　口腔内消化
　　1　咀　嚼
　　2　唾液の分泌
　　3　嚥　下
　C　胃内消化
　　1　胃の運動
　　2　胃液の分泌
　D　小腸内消化と吸収
　　1　小腸の働き
　　2　膵液と胆汁の分泌
　　　a.　膵　液
　　　b.　胆　汁
　　　c.　腸　液
　　3　肝臓の構成と働き
　　4　絨毛の微細構造と栄養素の消化と吸収
　　　a.　炭水化物の消化と吸収
　　　b.　蛋白質の消化と吸収
　　　c.　脂質の消化と吸収
　　　d.　食物繊維
　　　e.　ビタミンの吸収
　　　f.　ミネラルの吸収
　　　g.　水およびナトリウムの吸収
　E　大腸内消化と吸収
　　　a.　腸内細菌
　　　b.　排　便
　3　食欲の調整
　　疾病・加齢　悪心と嘔吐，便秘と下痢，嚥下障害，胆石症，ヘリコバクター・ピロリ感染症，胃切除後症候群
　　治療・予防　経口補水液，スポーツドリンク
第6章　尿の生成と排泄
　A　腎の構造と機能
　　1　肉眼的構造
　　2　ネフロン
　B　糸球体における濾過
　C　尿細管における再吸収と分泌
　　1　尿細管における再吸収
　　　a.　イオンおよび水
　　　b.　糖およびアミノ酸
　　2　尿細管における分泌
　D　尿の濃縮と希釈
　　1　対向流増幅系
　　2　対向流交換系
　　3　対向流系による希釈尿，濃縮尿の産生
　E　腎血流量とその調節
　　1　腎血流量の自動調節
　F　クリアランスによる腎機能の測定
　　1　糸球体濾過量の測定
　　2　腎血流量の測定
　G　腎における酸と塩基の調節
　　1　酸性尿の生成
　　　a.　重炭酸塩の再吸収
　　　b.　リン酸塩の排泄
　　　c.　アンモニアの排泄とH＋の分泌
　　2　アルカリ性尿の産生
　H　体液の調節
　　1　腎臓による体液の調節
　　　a.　浸透圧調節系
　　　b.　体液量調節系
　　　c.　ナトリウム利尿ホルモン
　　2　飲水による体液の調節
　I　尿の組成と排尿
　　1　尿の組成
　　2　排　尿
　　　MEMO　年齢と水分バランス
　　疾病・加齢　慢性腎臓病
　　治療・予防　自発的脱水
第7章　代　謝　　A　エネルギーのバランス
　　1　エネルギー平衡
　　2　エネルギー平衡の調節
　　　a.　摂食中枢による調節
　　　b.　ホルモンによる調節（脂肪組織を除く）
　　　MEMO　脱共役蛋白質
　　　c.　脂肪組織による調節
　B　代謝量
　　1　基礎代謝量
　　　a.　からだの大きさ
　　　MEMO　除脂肪体重の測定
　　　b.　からだの表面積
　　　c.　性と年齢
　　　d.　その他
　　2　活動代謝　岸　恭一
　　　a.　定常状態のエネルギー代謝
　　　b.　最大酸素摂取量
　　3　エネルギー必要量
　　4　代謝量に影響する活動以外の要因
　　　a.　食物摂取
　　　b.　体　温
　　　c.　その他
　C　代謝量の測定
　　1　直接熱量測定法
　　2　間接熱量測定法
　　　MEMO　間接熱量測定法におけるV･O2とV･CO2の測定
　　3　呼吸商
　　疾病・加齢　肥満症
　　治療・予防　肥満の原因，肥満の予防・治療法
第8章　体　温
　A　体温調節の基礎
　　1　体　温
　　　a.　変温動物と恒温動物
　　　b.　ヒトの体温
　　2　体熱バランス（熱収支）
　　　a.　体熱バランス式
　　　b.　蒸散性・非蒸散性熱放散
　　3　体温調節機構
　　　a.　体温調節中枢と温度受容器
　　　b.　体温調節反応
　B　内因性に体温レベルを決定する因子
　　1　発　熱
　　2　概日リズム
　　3　性周期
　C　運動時の体温調節
　　1　運動時の体温上昇に影響する要因
　　　a.　運動強度
　　　b.　姿　勢
　　　c.　脱　水
　　2　体温上昇と運動能力
　　3　行動性体温調節と温熱的快適感
　　　MEMO　進化とヒトの長時間ランニング
　　疾病・加齢　体温異常
　　治療・予防　熱中症の予防
第9章　内分泌
　A　内分泌一般
　　1　ホルモンと内分泌
　　2　ホルモンによる情報伝達
　　3　ホルモンの種類とその合成
　　　a.　アミン型ホルモン
　　　b.　ペプチドホルモン
　　　c.　ステロイドホルモン
　　4　ホルモンの放出と分泌の調節
　B　内分泌器官とホルモンの作用
　　1　視床下部と下垂体
　　　a.　視床下部ホルモン
　　　b.　下垂体ホルモン
　　2　副　腎
　　　a.　副腎髄質
　　　b.　副腎皮質
　　3　膵　臓
　　4　甲状腺と上皮小体（副甲状腺）
　　　MEMO　イソフラボン
　　疾病・加齢　糖尿病
　　治療・予防　インスリン療法・運動療法
第10章　生　殖
　A　女性の生殖機能
　　1　女性の生殖器の解剖
　　2　女性の生殖に関係するホルモン
　　　a.　視床下部
　　　b.　下垂体
　　　c.　卵　巣
　　3　月経周期の調節
　　　a.　卵胞期と排卵期におけるホルモン動態
　　　b.　黄体期におけるホルモン動態
　　　c.　月経周期
　　4　妊娠と分娩
　　　a.　妊　娠
　　　b.　卵の形成と受精・着床
　　　c.　胎盤の形成
　　　d.　胎盤の機能
　　　e.　妊娠中の母体の変化
　　　f.　分　娩
　　　g.　乳汁分泌
　B　男性の生殖機能
　　1　男性の生殖器の解剖
　　2　男性の生殖機能の調節
　　3　精　子
　C　性分化・思春期・老化に関係するホルモン
　　1　生殖腺の性分化におけるホルモン
　　　a.　生殖腺の分化
　　　b.　内生殖器の性分化
　　　c.　外生殖器の性分化
　　　d.　精巣下降
　　2　思春期の発来
　　　a.　二次性徴
　　　b.　思春期の発来機序
　　3　生殖機能の老化
　　　a.　女性における生殖機能の老化
　　　b.　男性における生殖機能の老化
　　疾病・加齢　更年期障害
　　治療・予防　ホルモン療法
第11章　筋収縮
　A　骨格筋
　　1　骨格筋とは
　　2　骨格筋の構造
　　　a.　筋線維細胞
　　　b.　筋原線維
　B　収縮の仕組み
　　1　骨格筋の興奮収縮連関
　　　a.　細胞膜興奮
　　　b.　筋原線維の収縮
　　　c.　化学.力学エネルギー変換
　　　d.　筋原線維の弛緩
　　2　さまざまな収縮
　　　MEMO　死後硬直
　　3　神経筋接合部
　　4　収縮の加重
　　5　長さ-等尺性最大収縮力関係
　　6　骨格筋収縮のエネルギー源
　C　心筋と平滑筋
　　　a.　心　筋
　　　b.　平滑筋
　　疾病・加齢　神経筋接合部が障害される疾患，悪性高熱症と横紋筋融解症
　　治療・予防　糖尿病と運動，ロコモティブシンドローム
第12章　神経系の基礎
　A　神経系の分類
　　1　ニューロンの構造とその機能
　B　ニューロンの興奮（静止膜電位，活動電位，興奮の伝導）
　　1　静止膜電位
　　2　活動電位
　　3　興奮の伝導
　C　シナプス（神経伝達物質と受容体，シナプスの種類，シナプスの可塑性）
　　1　神経伝達物質と受容体
　　2　シナプス後反応
　　3　シナプスの可塑性
　D　グリア細胞とその機能
　　　MEMO　フグ毒テトロドトキシン
　　疾病・加齢　睡眠障害「ナルコレプシー」
　　治療・予防　ナルコレプシーの治療
第13章　自律神経系
　A　末梢自律神経系の構成
　　1　節前ニューロンと節後ニューロン
　　2　交感神経系
　　3　副交感神経系
　B　自律神経活動の特徴
　　1　効果器との接続
　　2　緊張性活動（トーヌス）
　　3　二重支配
　C　自律神経系の伝達物質と受容体
　　1　伝達物質
　　2　受容体
　　　a.　副交感神経系
　　　b.　交感神経系
　　3　伝達物質の除去と再利用
　　　a.　アセチルコリン
　　　b.　ノルアドレナリン
　　4　共伝達物質
　D　自律神経系による内臓支配
　E　自律反射
　　1　内臓.内臓反射
　　　a.　圧受容器反射
　　　b.　排尿反射
　　2　体性.内臓反射
　　　a.　体温調節性反射
　　　b.　対光反射
　　3　内臓-体性反射
　　　a.　ヘーリング・ブロイエル反射
　　　b.　筋性防御
　　　c.　関連痛
　　4　軸索反射
　F　脳幹・視床下部
　　1　血管運動中枢・呼吸中枢
　　2　体温調節中枢
　　3　食欲の中枢
　　4　情動行動
　G　概日リズム
　　1　リズムの形成と視交叉上核
　　　a.　メラトニン
　　　b.　時計遺伝子
　　　MEMO　唾液で知るストレスの程度
　　疾病・加齢　ストレス・うつ病
　　治療・予防　運動療法
第14章　脳
　A　ヒトの脳の全体像
　B　大　脳
　　1　左半球と右半球
　　2　大脳皮質の構造
　　3　大脳皮質の機能
　　　a.　大脳皮質の機能局在
　　　b.　一次運動野と一次体性感覚野の体部位再現
　C　記　憶
　　1　記憶の分類と関与する脳の部位
　　2　記憶の生理学的基盤
　D　言　語
　　1　言語中枢
　　2　言語の獲得
　E　睡眠と覚醒　内田　直
　　1　脳　波
　　2　睡眠とは
　　3　ノンレム睡眠とレム睡眠
　　4　睡眠のメカニズム
　　5　睡眠覚醒リズムの調節機構
　　6　睡眠の発達と老化による変化
　　　MEMO　ノンレム睡眠とレム睡眠
　F　情　動　坂本将基
　　1　情動と感情
　　2　情動の脳内メカニズム
　　疾病・加齢　統合失調症
　　治療・予防　統合失調症の治療
第15章　感　覚
　A　感覚とは
　　1　感覚の種類
　　2　刺激の受容
　　3　刺激の強さと感覚の大きさ
　　4　順　応
　B　視　覚
　　1　光の経路
　　2　網　膜
　　　a.　視細胞
　　　b.　暗順応と明順応
　　3　色の感覚
　　4　視野と視力
　　5　視覚伝導路
　　6　視覚情報処理
　C　聴　覚
　　1　音の経路
　　2　音の受容
　　3　聴覚伝導路と聴覚情報処理
　　4　音　色
　　5　音源定位
　D　平衡感覚
　　1　半規管
　　2　耳石器
　　3　前庭経路
　E　体性感覚，内臓感覚
　　1　皮膚感覚
　　　a.　触圧覚
　　　b.　振動覚
　　　c.　温度覚
　　　d.　痛　覚
　　2　深部感覚
　　3　内臓感覚
　　4　体性感覚，内臓感覚伝導路
　　5　皮膚分節
　F　味覚，嗅覚
　　1　味　覚
　　2　嗅　覚
　　　MEMO　感覚刺激と知覚
　　疾病・加齢　無痛症
　　治療・予防　バイオフィードバック療法
第16章　運動の調節
　A　運動に関係する脳部位
　B　運動神経と運動単位
　　1　運動ニューロンと筋肉の接続
　　2　力の調節
　C　脊　髄
　　1　筋紡錘と腱器官
　　2　伸張反射とγ系
　　3　さらに複雑な反射
　　　a.　相反神経支配
　　　b.　屈曲反射
　D　脳　幹
　　1　姿勢反射
　　2　歩　行
　　3　脳幹によるその他の反射
　E　大脳皮質
　　1　一次運動野
　　2　他の運動関連皮質部位の役割
　F　運動学習と自動運動（大脳基底核と小脳）
　　1　大脳基底核
　　2　小　脳
　G　運動関連脳部位間の接続
　　　MEMO　スポーツのトレーニング
　　疾病・加齢　麻痺
　　治療・予防　リハビリテーションと脳の可塑性

第17章　骨の生理学
　A　骨の構造
　B　骨の成長とモデリング
　C　骨のカルシウム代謝とリモデリング
　D　関　節
　E　骨・関節の異常
　　1　椎間板ヘルニア
　　2　腰部脊柱管狭窄症
　　3　変形性関節症
　　　MEMO　野球肘
　　疾病・加齢　骨粗鬆症
　　治療・予防　骨粗鬆症の治療薬
より深く学びたい学生のための参考書
索　引