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チームで支える母乳育児【電子版】

「赤ちゃんにやさしい病院」の取り組み

杉本 充弘 (編)

出版社
医学書院
電子版ISBN
978-4-260-61442-9
電子版発売日
2016/06/06
ページ数
144ページ
 判型
A5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,080 (本体¥2,800+税10%)

印刷版ISBN
978-4-260-01442-7
印刷版発行年月
2011/10
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概要

母と子のための母乳育児推進にとって、施設内スタッフの意識を統一し、足並みを揃えるのはなかなか難しい。本書では、BFHに認定されている日本赤十字社医療センターにおける母乳育児支援に関する施設全体での取り組みの詳細を紹介。助産師、産科医師、新生児科医師などの実践報告から、また助産師と産婦人科医師が協働する「チーム健診」が、良質な妊産婦ケアと、母乳育児成功の鍵を握ることがわかる。

目次

第1章 「赤ちゃんにやさしい病院」とは
  歴史的背景
  先進国におけるBFHI
  日本におけるBFHI

第2章 チーム健診と分娩室での取り組み
 助産師と医師のチーム健診
  チーム健診とは
  チーム健診における母乳育児支援
  支援型のケアを意識
 分娩室での母乳育児支援
  分娩室でのスタンダードケア
  出産そのものの変化
  母子にやさしい出産環境を
  ふれること,受け容れること

第3章 周産母子ユニットでの母乳育児支援
 母子への支援
  入院中の取り組み
  退院後の支援
  カンファレンスの活用
  母乳育児率の実態調査から
  未熟児を持つ母親への支援
 周産母子ユニットでのスタッフ管理
  ケア環境の変化に即して
  授乳困難事例対応のコツ
  新生児科医師との協働
  新生児の観察と血糖値管理
  短期入院と支援体制
  今後の課題
 妊婦からの質問Q&A

第4章 母乳外来での支援
  母乳外来の成り立ち
  支援の実際
  今後の課題

第5章 NICU・GCU(未熟児室)での母乳育児支援
  親子の最初のかかわりを支える
  スタッフの意識の変化
  入院中の支援
  退院後の支援
  今後の課題

第6章 スタッフ間の意識統一の工夫
 産科医師の立場から
  院内スタッフの意思疎通を図るには
  スタッフが顔を合わせる機会を増やす
  母乳育児支援をテーマとしたワークショップ
  日常臨床における意識統一の工夫
  BFHIグループの活動
  関連各部門の結束力が高まる
 新生児科医師の立場から
  新生児科医師は抵抗勢力なのか?
  新生児科医師が母乳育児にかかわる場面
  新生児科医師の間での母乳育児への意識
  なぜ新生児科医師の間で意識統一がされていないのか
  マニュアル化で問題は解決するのか
  一新生児科医師の意識の変化
  では,意識を統一するには
  母親の“母乳育児への気持ち”を育む

第7章 院外への母乳育児推進運動
  わが国の母乳育児の傾向
  当センターの母乳育児支援
  今後の課題・目標

第8章 母乳育児支援の原点を見直す
  母乳育児支援実践のチェックポイント
  母乳育児支援と産科医療の原点
  おわりに

付録 BFH取得の際,困難だったこと 何ができて,何ができなかったか
  BFH認定をめざす道のり
  BFH認定への取り組み
  支援を進めるなかでのつまずき・困難
  継続への工夫

 初出文献
 索引
 Column
  震災時の母乳育児支援
  母乳育児に必要な食生活の知識
  薬剤師の母乳育児支援