臨床に活かす病理診断学 第3版【電子版】
- 出版社
- 医学書院
- 電子版ISBN
- 978-4-260-63553-0
- 電子版発売日
- 2018/07/09
- ページ数
- 280ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥8,800 (本体¥8,000+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-260-03553-8
- 印刷版発行年月
- 2018/06
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概要
目次
1 病理診断の全体像
Q1. 病理学的検索で何がわかりますか?
Q2. 病理診断の強みは何ですか?
Q3. 病理診断の弱点は何ですか?
Q4. 病理診断に用いられる特殊な検査法には何がありますか?
Q5. 病理医は少ないと聞きますが地域差もありますか?
2 病理検体・細胞検体の流れ
Q6. 病理部門での病理検体の流れについて教えてください.
Q7. 術中迅速検体の流れは,通常検体と何が異なりますか?
Q8. 細胞診検査の流れは,通常の病理検体と何が異なりますか?
3 病理検体の固定と提出
Q9. 病理検体の(ホルマリン)固定時に注意すべきことは何ですか?
Q10. ホルマリン固定による負の影響はありますか?
Q11. 通常のホルマリンと緩衝ホルマリンの違いは何ですか?
Q12. ホルマリン固定してはいけない検体はありますか?
Q13. 病理診断の申込書に書くべき臨床情報は?
4 肉眼観察と切り出し
Q14. 病理検体の肉眼観察では何を見ればよいのですか?
Q15. 「切り出し」の注意点は何ですか?
5 病理組織診断から報告まで
Q16. 顕微鏡観察にコツはありますか?
Q17. 生検標本観察のポイントは何ですか?
Q18. 外科切除標本の検索事項は何ですか?
6 術中迅速病理診断
Q19. 術中迅速病理診断と普通の病理診断は何が違うのですか?
Q20. 術中迅速検体提出時に病理医に伝えるべきことは何ですか?
Q21. 迅速病理検体の変性や細胞の脱落を防ぐ方法はありますか?
7 細胞診
Q22. 消化器疾患の診断で細胞診が有効なものは何ですか?
Q23. 胆汁・膵液細胞診の診断精度を上げる方法はありませんか?
8 報告書の読み方に関すること
Q24. 病理診断における「検体不良(insufficient material)」は
どういう意味ですか?
Q25. 病理診断報告に使われる「see comments」「probably」「most likely」
「suggestive of」「suspicious of」などはどういうニュアンスですか?
Q26. 病理組織診断報告書を見るとき,診断以外でチェックすべき項目は何ですか?
Q27. 病理組織診断報告書のコピーは患者に渡してもよいですか?
II 基礎編(1):特殊染色の基礎知識
1 組織化学検査
1. 結合組織を染める
2. 粘液を染める
3. 脂肪や沈着物・細胞内顆粒を染める
4. 組織内病原体を染める
5. 組織内無機物を染める
6. 細胞診で用いられる染色
2 免疫組織化学染色
3 染色法の選択と結果の解釈
III 基礎編(2):臓器・病変別 病理学的アプローチ
1 食道
1. 食道検体の取り扱い
2. 食道の非腫瘍性病変へのアプローチ
3. 食道の腫瘍性病変へのアプローチ
2 胃
1. 胃検体の取り扱い
2. 胃の非腫瘍性病変へのアプローチ
3. 胃の腫瘍性病変へのアプローチ
3 十二指腸・小腸(十二指腸乳頭部を除く)
はじめに
1. 十二指腸・小腸検体の取り扱い
2. 十二指腸・小腸病変へのアプローチ
4 大腸
1. 大腸検体の取り扱い
2. 大腸炎症性疾患へのアプローチ
3. 大腸ポリープへのアプローチ
4. 大腸癌へのアプローチ
5 肝臓
1. 肝臓検体の取り扱い
2. 肝臓の非腫瘍性病変へのアプローチ
3. 肝臓の腫瘍性病変へのアプローチ
6 胆道・十二指腸乳頭部
1. 胆道・十二指腸乳頭部検体の取り扱い
2. 胆道・十二指腸乳頭部病変へのアプローチ;非腫瘍性病変
3. 胆道・十二指腸乳頭部病変へのアプローチ;腫瘍性病変
7 膵臓
1. 膵臓検体の取り扱い
2. 膵臓の結節状病変へのアプローチ
3. 膵臓の胞状病変へのアプローチ
8 リンパ増殖性疾患
1. 消化器リンパ腫へのアプローチ
2. リンパ腫と反応性リンパ増殖性病変の鑑別
3. 消化管リンパ腫とほかの悪性腫瘍の鑑別
IV 応用編:病理を疾患研究に活かそう!
1 病理を疾患研究に活かすポイント15
1. 組織凍結保存のポイント
2. パラフィンブロック検体を活かすポイント
3. 特殊(免疫組織化学を含む)染色を活かすポイント
4. 病理情報を活かすポイント
2 学会発表・論文投稿に役立つ病理写真の見せ方
1. 病理写真呈示の大原則
2. 肉眼写真撮影の基本
3. 顕微鏡写真撮影の基本
V 資料編
1 病理診断関連用語160
A. 病理・細胞検体に関する用語
B. 標本作製に関する用語
C. 病理診断報告に関する用語
D. 病理診断分類に関する用語
E. 肉眼所見に関する用語
F. 組織所見(総論)に関する用語
G. 組織所見(組織パターン)に関する用語
H. 細胞診に関する用語
2 正常組織像アトラス
索引
著者紹介
Coffee Break
1 グレーゾーンをどこに置く?
2 離島医療圏における病理診断学の役割
3 目指そう! 3D的思考
4 術中迅速病理診断の舞台裏
5 マクロとミクロ視点
6 病理でアクティブ・ラーニング
7 自分の「枠」を広げる努力
8 異形成と上皮内腫瘍
9 胃炎とその分類
10 見込み診断
11 デキる臨床医はマネジメントがうまい
12 日々の病理診断での学び
13 デジタル病理で何が変わる?
14 消化器WHO分類にまつわるよもやま話
耳より
1 ヨード不染帯または濃染帯となる良性の食道粘膜病変
2 胃ポリープの肉眼分類
3 低異型度癌と超高分化腺癌の概念
4 腸結核と黒丸の分類
5 肉芽腫の定義と診断学的意義
6 大腸癌発育先進部における簇出の臨床的意義
7 生検での膵腫瘍診断―顕微鏡観察のポイント
8 PanIN(パニン)のその後
ここがHOT
1 消化器癌の個別化医療
2 大腸のCold polypectomy検体の組織学的特徴
3 胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)のゆくえ
4 癌の化学療法・放射線療法後の病理組織学的評価
5 PL(神経叢浸潤)とは何か?
6 ADMとAFL
臨床-病理ブリッジング
1 消化器切除検体の病理診断過程
2 臨床-病理の良好な連携が仕事を楽しくする!
これが定石
1 肉眼写真におけるスケールの位置
2 写真撮影における交点の利用