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運動学×解剖学×エコー

関節機能障害を「治す!」理学療法のトリセツ【電子版】

工藤 慎太郎 (編)

出版社
医学書院
電子版ISBN
978-4-260-64621-5
電子版発売日
2023/02/20
ページ数
224ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥5,280 (本体¥4,800+税10%)

印刷版ISBN
978-4-260-04621-3
印刷版発行年月
2023/02
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概要

運動器理学療法の限界を突破!

運動器疾患の特徴は、「患者が痛みに困っていること」である。そして、運動器理学療法の醍醐味は「治すこと」にある。解剖学で関節周辺の構造を把握し、運動学で機能障害のメカニズムを理解し、エコーで徒手・運動療法を「見える化」する。関節機能障害において、関節周囲の疎性結合組織に着目し、アプローチすることで、即時効果を存分に引き出せる可能性がある。本書では、その可能性を具体的かつ詳細に可視化して提示する。

目次

第1部 運動器の機能障害と構造破綻を理解する
  1章 運動器理学療法に必要な運動学とその病態
   1 可動性の低下は,伸張性と滑走性の低下を考える
   2 安定性の低下は,構造破綻と筋力低下を考える
  2章 運動器理学療法に必要な解剖学とその病態
   1 運動器理学療法の根拠を知るための組織学
   2 運動器理学療法にかかわる支持組織
   3 運動器理学療法の治療対象と治療戦略
   4 疎性結合組織が存在する器官の構造
   5 筋膜という結合組織の正体

第2部 関節機能障害を「治す!」理学療法
  1章 肩関節
   1 肩関節の可動性と安定性の病態ポイント
   2 肩関節の機能改善に必要な解剖学
   3 肩関節の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
     (1)肩峰下滑液包(SAB)周囲・烏口上腕靱帯(CHL)へのアプローチ
     (2)烏口腕筋の周囲組織へのアプローチ
     (3)棘下筋周囲へのアプローチ
     (4)外側腋窩隙(QLS)へのアプローチ
     (5)副神経・肩甲背神経周囲へのアプローチ
     (6)長胸神経・胸背神経周囲へのアプローチ
     (7)鎖骨下筋・烏口鎖骨靱帯周囲へのアプローチ
     (8)腱板筋群の安定化エクササイズ
     (9)肩甲胸郭関節周囲筋の安定化エクササイズ
  2章 肘関節
   1 肘関節の可動性と安定性の病態ポイント
   2 肘関節の機能改善に必要な解剖学
   3 肘関節の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
     (1)上腕筋深層の脂肪層の柔軟性を高めるアプローチ
     (2)上腕三頭筋深層の脂肪層の柔軟性を高めるアプローチ
     (3)正中神経の滑走性を促すアプローチ
     (4)橈骨神経の滑走性を促すアプローチ
     (5)尺骨神経の滑走性を促すアプローチ
     (6)前腕回内屈筋群の伸張性を高めるアプローチ
     (7)上腕二頭筋・円回内筋・回外筋部の疎性結合組織に対するアプローチ
     (8)前腕回内屈筋群の筋力トレーニング
     (9)前腕伸筋群の筋力トレーニング
  3章 手関節・手部
   1 手関節の可動性と安定性の病態ポイント
   2 手関節・手部の機能改善に必要な解剖学
   3 手関節・手部の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
     (1)方形回内筋深層の脂肪層へのアプローチ
     (2)浅指屈筋,深指屈筋,長母指屈筋へのアプローチ
     (3)短橈側手根伸筋へのアプローチ
     (4)回外筋へのアプローチ
     (5)長母指外転筋,短母指伸筋,橈骨神経浅枝へのアプローチ
     (6)尺側手根伸筋へのアプローチ
     (7)外側前腕皮神経へのアプローチ
     (8)正中神経掌枝へのアプローチ
     (9)腱鞘・手内筋へのアプローチ
     (10)手関節関節包へのアプローチ
     (11)三角線維軟骨複合体へのアプローチ
     (12)掌側板へのアプローチ
  4章 頸椎
   1 頸椎の可動性と安定性の病態ポイント
   2 頸椎の機能改善に必要な解剖学
   3 頸椎の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
     (1)項靱帯へのアプローチ
     (2)後頭下筋群の過緊張に対するアプローチ
     (3)頭・頸半棘筋の過緊張に対するアプローチ
     (4)胸鎖乳突筋・斜角筋群周囲の疎性結合組織へのアプローチ
     (5)頸部の皮神経・副神経周囲の疎性結合組織へのアプローチ
     (6)姿勢管理
  5章 腰椎
   1 腰椎の可動性と安定性の病態ポイント
   2 腰椎の機能改善に必要な解剖学
   3 腰椎の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
     (1)胸腰筋膜より浅層での滑走性を促すアプローチ
     (2)脊髄神経後枝の内側枝の滑走性を促すアプローチ
     (3)固有背筋の柔軟性を高めるアプローチ
     (4)LIFT 周囲の可動性を促すアプローチ
     (5)腰方形筋の柔軟性を高めるトレーニング
     (6)仙腸関節の安定性を高めるアプローチ
  6章 股関節
   1 股関節の可動性と安定性の病態ポイント
   2 股関節の機能改善に必要な解剖学
   3 股関節の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
     (1)殿部から大腿後面における坐骨神経の滑走性を促すアプローチ
     (2)大腿直筋周囲の滑走性を促すアプローチ
     (3)股関節包-腸骨関節包筋間の滑走性を促すアプローチ
     (4)大腿内側部における伏在神経の滑走性を促すアプローチ
     (5)大殿筋-外側広筋間の滑走性を促すアプローチ
     (6)外側大腿皮神経周囲の滑走性を促すアプローチ
     (7)小殿筋の選択的トレーニング
     (8)荷重下での小殿筋・中殿筋の活動を促すトレーニング
     (9)深層回旋筋群の選択的トレーニング
  7章 膝関節
   1 膝関節の可動性と安定性の病態ポイント
   2 膝関節の機能改善に必要な解剖学
   3 膝関節の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
     (1)広筋群周囲へのアプローチ
     (2)膝蓋下脂肪体の滑膜の滑走性を促すアプローチ
     (3)膝蓋下枝(伏在神経)の滑走性を促すアプローチ
     (4)鵞足構成筋の柔軟性を高めるアプローチ
     (5)半膜様筋の滑走性を促すアプローチ
     (6)腓腹筋内側頭の滑走性を促すアプローチ
     (7)PLSの機能を高めるアプローチ
  8章 足関節・足部
   1 足関節・足部の可動性と安定性の病態ポイント
   2 足関節・足部の機能改善に必要な解剖学
   3 足関節・足部の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
     (1)距骨前脂肪体と伸筋腱へのアプローチ
     (2)長母趾屈筋へのアプローチ
     (3)後脛骨筋腱へのアプローチ
     (4)腓骨筋腱へのアプローチ
     (5)腓腹神経へのアプローチ
     (6)足根洞へのアプローチ
     (7)足部外来筋のトレーニング
     (8)足部内在筋のトレーニング

索引