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救急救命士によるファーストコンタクト[Web動画付] 第3版【電子版】

病院前救護の観察トレーニング

郡山 一明 (著)

出版社
医学書院
電子版ISBN
978-4-260-66031-0
電子版発売日
2025/06/16
ページ数
160ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,080 (本体¥2,800+税10%)

印刷版ISBN
978-4-260-06031-8
印刷版発行年月
2025/06
ご利用方法
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同時使用端末数
3
対応OS
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
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必要メモリ容量
58 MB以上
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同時使用端末数
1
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概要

伝説の講義、REBORN!「呼吸・循環複合体の立体的観察」を身につける

「体の部位」から「病態」に着目する観察へ。「値」から「変化」に着目する判断へ。身近なたとえを用いながら、呼吸と循環を1つの複合体として捉えた立体的観察をわかりやすく解説(ex.マヨネーズで心拍出量、回転寿司で Oxygen Delivery、山手線で循環不全)。病院前救護を担う救急救命士はもちろん、救急初療の現場で日々奮闘する医師、看護師にも必ず役立つ1冊。手技の解説が一目でわかるWeb動画付き。

目次

第1章 立体的観察を知る
 1.Apgar先生に学ぶ
  1 元気に生まれる
  2 Apgar scoreの生理学的意味を考える
 2.観察を変える
  1 項目観察から立体的観察へ
  2 体表区分別観察から生理機能別観察へ
  3 「あり」「なし」観察から関連性の観察へ
  4 静的観察から動的観察へ
 3.観察の構造
  1 観察行為
  2 五感による把握──見えないゴリラ,虫の擬態

第2章 呼吸・循環複合体を知る
 1.「呼吸と循環」から「呼吸・循環複合体」へ
  1 龍吐水から雲龍水へ
  2 循環系の意義と障害
  3 循環系と肺──呼吸・循環複合体
 2.呼吸・循環複合体とショック
  1 ショックとは何か
  2 ショックの症状──5P症状にとらわれるな!
 3.呼吸・循環複合体の立体的観察
  1 生体に置き換える
  2 「何かおかしい」の察知から「何がおかしい」の把握へ

第3章 循環の異常を観察できる
 1.左心・動脈系の観察
  1 左心系──収縮期血圧の発生
  2 動脈系──拡張期血圧と脈圧の発生
  3 脈を触れるトレーニング
 2.静脈・右心系の観察
  1 富士山頂でジュースを飲む
  2 静脈・右心系のトレーニング
 3.微小循環の観察
  1 トカゲの尻尾切り
  2 トレーニング

第4章 呼吸の異常を観察できる
 1.呼吸のメカニズム
  1 ティッシュペーパーで肺胞内圧を見る
  2 へーリングの模型
 2.呼吸の観察トレーニング
  1 呼吸の大原則がわかる
  2 肺の異常がわかる
  3 上気道閉塞がわかる
  4 気胸と緊張性気胸がわかる
 3.聴診器のトレーニング
  1 肺胞呼吸音を聞いてみる
  2 どんな時に肺胞呼吸音が聞こえなくなるのか
  3 気管支呼吸音を聞いてみる
  4 どんな時に気管支呼吸音が聞こえなくなるのか
  5 ラ音(副雑音)を聞く
  6 聴診の実際

第5章 酸素提供 vs 酸排出
 1.酸素提供
  1 oxygen delivery
  2 SpO2を理解する
 2.酸排泄

第6章 心電図の異常がわかる
 1.心電図の概念
  1 心電図は影絵であり,歌声であり,新幹線の標識灯である
  2 心電図の制約
 2.病院前救護に必要な心電図を学ぶ
  1 誘導と影絵の関係を理解する
  2 割り切って考える
 3.知識のトレーニング
  1 P波とQRS群の間隔がバラバラになる──徐脈で心臓が止まるかも
  2 ST部分が変化する──胸が痛い,息が苦しい
  3 T波の形が変わる──胸が痛い,息が苦しい,身体が動かない,頭が痛い
 4.波が出現する──失神
  1 心電図を俯瞰する

第7章 呼吸の処置ができる
 1.努力呼吸のつらさを理解する
 2.吸うのを助ける──バッグバルブマスクを使う
  1 バッグバルブマスクを使うための基礎知識
  2 バッグバルブマスクのトレーニング──吸うタイミングに合わせる
 3.吐くのを助ける──スクイージング
  1 スクイージングの基礎知識
  2 スクイージングのトレーニング

第8章 集めた症状から病態を立体化できる
 1.心不全の病態化とトレーニング
  1 心不全の病態
  2 心不全における呼吸・循環複合体の観察
  3 心不全の病院前救護活動トレーニング
 2.脳卒中の病態化とトレーニング
  1 呼吸・循環複合体を忘れるな!
  2 病院前救護における意識確認の意義
  3 脳局在機能の観察
  4 その他の観察事項
  5 脳梗塞と脳出血の病院前救護活動地図
  6 脳卒中の病院前救護活動トレーニング
 3.出血の病態化とトレーニング
  1 出血の病態
  2 出血における呼吸・循環複合体の観察
  3 出血の病院前救護活動トレーニング

第9章 患者になって「ファーストコンタクト」を検証する
 1.末梢を最初に触ることの重要性
 2.呼吸評価の難しさ
 3.「あり」「なし」観察から関連性の観察へ
 4.SpO2とアシドーシス
 5.感度と特異度
 6.除外診断
 7.立体的観察が目指したもの

索引

コラム
 κという指標
 早期警告スコア
 瀉瀉血で亡くなった? ジョージ・ワシントン
 リベドはなぜ網の目なのか
 トルサード・ド・ポワント
 鉄の肺から陽圧換気へ
 アナログ vs デジタル

Web動画一覧
 3-1 橈骨動脈の触知
 3-2 総頸動脈の触知
 3-3 大腿動脈の触知
 3-4 血圧の左右差,上下差
 3-5 外頸静脈を見る
 3-6 外頸静脈の虚脱
 3-7 外頸静脈の怒張
 4-1 呼吸の大原則がわかる
 4-2 肺の異常がわかる
 4-3 上気道閉塞がわかる
 4-4 聴診器のトレーニング
 4-5 打診で肺肝境界を見つける
 7-1 バッグバルブマスクのトレーニング
 7-2 スクイージングのトレーニング