急性呼吸不全【電子版】
- 出版社
- 中山書店
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2021/10/04
- ページ数
- 336ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥11,000 (本体¥10,000+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-521-74332-5
- 印刷版発行年月
- 2016/03
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概要
目次
1-1 急性呼吸窮迫症候群 (河村 岳,山田芳嗣)
1ARDSの病態
2 ARDSの定義
3 病態と定義の乖離
4 今後の課題
1-2 慢性閉塞性肺疾患の増悪と気管支喘息発作 (蝶名林直彦,仁多寅彦,西村直樹)
1 COPDの増悪と治療上の注意点
2 気管支喘息発作と治療上の注意点
1-3 間質性肺炎の急性増悪 (近藤康博)
1 急性増悪の病態と診断基準
2 治療
3 予後
1-4 術後呼吸不全 (下薗崇宏,讃井將満)
1 定義
2 原因,機序
3 リスク因子
4 予防
5 治療
1-5 胸部外傷による急性呼吸不全 (中原貴志,鶴田良介)
1 胸部外傷の初期評価で行う検査
2 急性呼吸不全をきたす胸部外傷
1-6 人工呼吸器関連肺傷害 (吉田健史)
1 stressとは
2 stressの肺内分布
3 人工呼吸器関連肺傷害(VALI)の構成要素
1-7 人工呼吸器関連肺炎 (志馬伸朗,細川康二)
1 定義と疫学
2 診断
3 VAP発症の予後への影響
4 新しいサーベイランス指標
5 病態生理
6 予防法とエビデンス
7 治療
1-8 人工呼吸の循環への影響 (橘 一也,竹内宗之)
1 静脈還流量と心拍出量
2 自発呼吸が循環に及ぼす影響
3 陽圧換気が循環に及ぼす影響
4 左心不全症例の自発呼吸の影響
5 左心不全症例への陽圧換気
6 肺傷害が循環に及ぼす影響:陽圧換気と右心機能
2章 換気様式とパラメータ
2-1 アシストコントロール換気 (星 邦彦)
1 アシストコントロール換気の概念
2 量制御,圧制御:どちらを選ぶ?
3 アシストコントロール換気の欠点を補う換気モード
2-2 間欠的強制換気 (大塚将秀)
1 間欠的強制換気(IMV)とは
2 同期式間欠的強制換気(SIMV)
3 臨床応用とその注意点
4 設定の実際
2-3 圧支持換気 (長江正晴,江木盛時)
1 圧支持換気(PSV)とは
2 PSVの作動
3 PSVの利点
4 PSVの立ち上がり時間の調整
5 PSVを使用しない患者
6 PSVによって呼吸仕事量が軽減しているかどうかを評価する方法
7 吸気トリガー(圧トリガー,流量トリガー)
8 呼気トリガー(termination criterion)
9 PSVを用いたウィーニング
2-4 呼気終末陽圧 (中川 聡)
1 静的圧容量曲線と肺容量
2 高いPEEPと低いPEEP
3 最良のPEEPの選択方法
2-5 逆比換気 (盛 直博,桑迫勇登)
1 逆比換気(IRV)の定義
2 IRVにおける酸素化改善のメカニズム
3 IRVの換気設定における考え方
4 IRVの換気設定の実際
5 IRVを使用してもガス交換能が改善しない理由
6 IRVの考えられうる副作用
7 動物および臨床データによるIRVのエビデンス
2-6 人工呼吸器との同調性 (内山昭則)
1 不同調の診断法
2 不同調の分類
3 吸気トリガー相の不同調
4 換気モードと不同調
5 吸気相の不同調
6 吸気から呼気への転換相(吸気サイクルオフ相)の不同調
7 不同調の影響
2-7 非侵襲的陽圧換気 (方山真朱,布宮 伸)
1 NPPVのメカニズム
2 NPPVで用いる換気モード
3 NPPVの適応と禁忌,管理上の注意点
4 NPPVが有効な疾患
3章 特殊な人工呼吸様式
3-1 high frequency oscillatory ventilation(HFOV) (中根正樹)
1 high frequency oscillatory ventilation(HFOV)とは
2 HFOVの原理
3 成人でHFOVが可能な人工呼吸器
4 成人ARDSに対するHFOVの有用性
5 ARDS以外の患者へのHFOVの適応
3-2 airway pressure release ventilation(APRV) (小谷 透)
1 APRVの「定義」と換気メカニズム
2 APRVの設定方法
3 APRVはなぜ必要か?
4 APRVの適応と世界での使用状況
5 APRV使用上の注意点と問題点
3-3 proportional assist ventilation(PAV) (齋藤伸行)
1 PAV開発の経緯
2 換気メカニズムと動作原理
3 使用上の注意
4 PAVモードの活用
3-4 neurally adjusted ventilatory assist(NAVA) (小寺厚志)
1 NAVAの原理および換気メカニズム
2 臨床データ
3 適応と使用上の注意点
3-5 tracheal gas insufflation(TGI) (今中秀光)
1 メカニズム
2 方法
3 臨床データ
4 注意点
5 TGI中のモニタリング
4章 人工呼吸中の管理
4-1 人工呼吸の適応 (萩谷圭一,水谷太郎)
1 人工呼吸管理の適応となる各病態について
2 人工呼吸開始の判断
3 NPPVか,気管挿管か
4-2 肺保護的換気法 (吉田健史)
1 肺保護的換気法とは
2 肺保護的換気法を補助する治療
4-3 ウィーニングと抜管基準 (小野寺睦雄)
1 離脱開始の基準
2 自発呼吸トライアル(SBT)
3 抜管
4 人工呼吸からの離脱を促進する方法はあるのか?
4-4 鎮静,鎮痛 (土井松幸)
1 人工呼吸中の鎮静,鎮痛の目的
2 疼痛の管理
3 不穏の管理
4 せん妄の管理
5 気管挿管下人工呼吸での鎮静法
6 非侵襲的陽圧換気(NPPV)での鎮静法
4-5 筋弛緩 (内山昭則)
1 急性呼吸不全と筋弛緩薬の歴史
2 自発呼吸努力を温存した人工呼吸の利点
3 筋弛緩の利点
4 筋弛緩施行時の注意点など
4-6 腹臥位療法 (柴田純平,西田 修)
1 腹臥位の生理学的利点
2 人工呼吸器関連肺傷害(VALI)の予防
3 腹臥位療法のエビデンス的意義
4 腹臥位療法の適応とその条件
5 腹臥位療法実施における合併症と注意点
4-7 分離肺換気 (岡原修司,森松博史)
1 分離肺換気とは
2 適応
3 分離肺換気の実際
4 疾患別の留意点
5 分離肺換気の合併症
4-8 加温・加湿 (平尾 収,富田敏司)
1 加温・加湿が必要な理由
2 人工呼吸中の推奨加湿レベル
3 加温加湿器
4 人工鼻
4-9 モニタリング (渡邊具史,川前金幸)
1 経皮的酸素飽和度(SpO2)
2 呼気終末二酸化炭素モニタリング(PETCO2)
3 人工呼吸器のグラフィックモニター
4 electrical impedance tomography( EIT)
4-10 小児の人工呼吸 (文 一恵,竹内宗之)
1 小児の呼吸器系の解剖学的・生理学的特徴
2 小児の呼吸不全とARDS
3 小児の人工呼吸管理の実際と問題点
4-11 麻酔中の人工呼吸 (森松博史)
1 麻酔中および術後呼吸器合併症
2 麻酔による肺容量と呼吸の変化
3 麻酔中の無気肺の予防と肺血流
4 集中治療室での肺保護的換気
5 麻酔中の肺保護的換気のエビデンス
4-12 人工呼吸患者の搬送 (中村利秋~
1 患者搬送の問題点
2 病院間搬送における有害事象と対策
3 院内搬送における有害事象と対策
4 用手換気と機械換気の違い
5 搬送用人工呼吸器
5章 extracorporeal membrane oxygenation(ECMO)
5-1 ECMOの概要 (市場晋吾)
1 定義
2 ECMOに関連する用語
3 ECMOの歴史
4 現代の治療成績およびエビデンス
5 ECMOの種類
6 ECMOの今後
5-2 VV-ECMOの適応と今後の展望 (梅井菜央,竹田晋浩)
1 急性重症呼吸不全に対するVV-ECMOの適応
2 VV-ECMOの今後の展望
6章 急性呼吸不全の薬物療法
6-1 ステロイド療法 (松田直之)
1 グルココルチコイド受容体の抗炎症作用
2 急性呼吸不全に対するステロイド療法
3 敗血症性ショックにおけるステロイド療法
6-2 特殊医療ガス付加療法 (藤野裕士)
1 一酸化窒素
2 ヘリウム
3 他のガス
6-3 その他の薬物療法 (橋本 悟)
1 サーファクタント
2 タンパク分解酵素阻害薬
3 抗凝固薬
4 スタチン
5 β2刺激薬
6 抗免疫療法
7 同種幹細胞による治療
8 その他
付録
1.加温加湿器一覧 (平尾 収,富田敏司)
2.HMEF一覧 (平尾 収,富田敏司)