肺MAC症診療Up to Date【電子版】
- 出版社
- 南江堂
- 電子版ISBN
- 978-4-524-28454-2
- 電子版発売日
- 2016/06/06
- ページ数
- 272ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥7,480 (本体¥6,800+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-524-26833-7
- 印刷版発行年月
- 2013/07
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概要
目次
総論 非結核性抗酸菌症
1.肺非結核性抗酸菌症の日本と世界の疫学的動向-本当に増えているの?
a.疫学研究手法について
b.わが国の疫学研究
c.諸外国(北米,オーストラリア)における疫学研究の動向
d.ヨーロッパ,アジアにおける疫学調査の動向
2.非結核性抗酸菌の分類・同定Up to Date-DNAで何がわかるのか?
a.細菌の分類と同定
b.遺伝子解析による非結核性抗酸菌の同定
c.質量分析法による非結核性抗酸菌の同定
3.非結核性抗酸菌症の画像-なぜ中葉舌区なのか?
a.Mycobacterium avium complex(MAC)症
b.Mycobacterium kansasii症
4.非結核性抗酸菌症と環境-環境には何に注意すればよいのか?
a.水環境とMAC
b.土壌とMAC
c.動物とMAC
d.他の菌種と環境
5.非結核性抗酸菌とバイオフィルム-お風呂は感染源か?
a.抗酸菌のBFは
b.浴室内MACのBFは肺MAC症の感染源か
c.BFと病原性発現
d.BF関連遺伝子と転写制御
e.予防と消毒
6.非結核性抗酸菌症とHIV感染-相変わらず両者合併例は多い?
a.MAC
b.M.kansasii
c.その他のNTM
7.非結核性抗酸菌症とリウマチおよび生物学的製剤-新しい抗リウマチ薬は使えるのか?
a.生物学的製剤
b.生物学的製剤と抗酸菌感染症
c.RA固有の問題
d.生物学的製剤投与下に発症したNTM症
8.非結核性抗酸菌症の診断基準とその運用-2回菌がみつかればよいのか?
a.新しい診断基準にいたる経緯
b.わが国の2008年診断基準の内容と特徴
9.非結核性抗酸菌症の治療見解とその運用-どの薬剤がお勧めか?
a.わが国における肺NTM症治療見解作成の経緯
b.「改訂見解」肺MAC症に対する標準化学療法の解説と実際の運用
c.「改訂見解」肺M.kansasii症に対する標準化学療法の解説
10.非結核性抗酸菌症の外科治療-どういうときに切除するのか?
a.外科治療が必要なNTM症
b.日米のNTM症ガイドライン
c.どの程度化学療法を行ってから手術適応を判断するか
d.切除すべき病巣は
e.切除可能な主病巣の広がりは
f.術後の化学療法は
g.NTM症の外科治療成績
11.孤立結節影を示す非結核性抗酸菌症-MAC症を中心に,その臨床像と治療の考え方
a.孤立結節型肺MAC症の臨床像
b.孤立結節型肺MAC症の治療
12.非結核性抗酸菌症と肺癌-いろんなパターンがあるんです
a.肺MAC症・肺癌同時発見
b.肺MAC症先行の肺癌
c.肺癌先行の肺MAC症
d.肺癌が疑われた肺MAC症(孤立結節型)
13.非結核性抗酸菌症とCOPD-増えているのだろうか?
a.肺MAC症とCOPDの臨床疫学からみた関連性
b.COPD合併肺MAC症の検討
各論I 肺MAC症
1.肺MAC症の病理-結核と同じなのか? 何が違うのか?
a.線維空洞型肺MAC症
b.結節・気管支拡張型肺MAC症
c.過敏性肺炎型肺MAC症(hot tub lung)
d.全身播種型肺MAC症
2.肺MAC症のヒト遺伝子研究-MAC症にかかりやすい人はいるのか?
a.肺MAC症の遺伝素因について
b.単一遺伝子疾患としての抗酸菌感染症
c.肺MAC症に関わる遺伝因子の解析
d.遺伝子多型解析研究の現状と今後の課題
3.肺MAC症の菌遺伝子研究-日本の菌は違うのか?
a.MACの分子疫学解析法について
b.VNTR型別解析の応用例
c.MACの薬剤感受性遺伝子-マクロライド耐性について
d.菌側遺伝子の解析からみえてきた日本のMAC症の特徴
e.肺MAC症の病勢と菌遺伝学的解析
4.肺MAC症とサイトカイン-結核と違うのか?
a.自然免疫と獲得免疫
b.自然免疫は関係ないのか?
c.Nramp1(Slc11a1)の話
d.IFN-γの分泌量が少ないのが問題なのか?
e.Th1 vs Th2 vs Th17
f.IL-10はTh1型サイトカインを抑制しているのか?
g.抗酸菌特異的な抑制系が存在するのか?
5.MAC症診断における血清診断法-バイオマーカーになりうるのか?
a.肺MAC症診断の問題点
b.抗酸菌血清診断の歴史
c.MAC特異的血清診断,キャピリア(R)MAC抗体ELISAの開発
d.肺MAC症診断に対する有用性
e.免疫抑制状態患者での成績
f.偽陽性,偽陰性の問題
g.治療による抗体価の変化
h.血清診断が有用な場面
6.肺MAC症:画像経過と臨床像-治療していくとどのように変化するのか?
a.肺MAC症の病型
b.画像の経過に関して
c.病変の進展によって起こる臨床像の変化
7.肺MAC症とアミノグリコシド-どのくらい有効なのか?
a.アミノグリコシド系抗菌薬の特徴
b.アミノグリコシド系抗菌薬を含む治療と含まない治療の無作為化比較試験
c.最近のアミノグリコシド系抗菌薬を含めた多剤併用療法の治療成績
8.肺MAC症:化学療法の最適治療期間を考察する-何年続ければよいのか?
a.ATS/IDSAステートメントと肺非結核性抗酸菌症化学療法に関する見解から
b.臨床データからの検証
c.私見を交えてのまとめ
9.肺MAC症と肺アスペルギルス症-肺NTM症は肺アスペルギルス症の予後を左右するのか?
a.NTM症はアスペルギルス症を発症しやすいか
b.肺NTM症,肺アスペルギルス症合併の現状-文献のまとめ
c.NTM発症からCNPA発症までの期間
d.NTM症例における慢性肺アスペルギルス症はどのように診断されているか
e.肺MAC治療と抗真菌薬について
f.症例呈示
10.肺MAC症と喀血治療-ずいぶん多いのだけれど?
a.喀血治療専門施設からみた肺MAC症と喀血
b.肺MAC症と喀血-文献的考察
c.喀血の治療
d.喀血症例提示
11.肺MAC症:診療のブレイクスルー-新たな治療戦略の可能性
a.治療開始時期の問題
b.治療薬の問題
c.治療期間の問題
d.外科治療併用
各論II 肺MAC症以外の非結核性抗酸菌症
1.肺M.kansasii症の臨床像と治療-化学療法で治癒可能な疾患
a.臨床像と診断
b.治療と予後
2.肺M.abscessus症の臨床-一番治療が難しいと聞くけど?
a.疫学
b.臨床像
c.胸部画像
d.診断
e.治療
f.治療の具体例
3.比較的まれな菌種の治療-聞いたこともないのだけれど
a.非結核性抗酸菌の分類と同定
b.稀少菌種の頻度
c.非結核性抗酸菌の感受性検査での問題点
d.まれな菌種による肺非結核性抗酸菌症の化学療法
4.まれな菌種の臨床
A.肺M.arupense症
B.肺M.chelonae症
C.肺M.fortuitum症
D.肺M.gordonae症
E.肺M.heckehornense症
F.肺M.kumamotonense症
G.肺M.kyorinense症
H.肺M.lentiflavum症
I.肺M.mageritense症
J.肺M.malmoense症
K.肺M.marinum症
L.肺M.massiliense症
M.肺M.peregrinum症
N.肺M.scrofulaceum症
O.肺M.shimoidei症
P.肺M.shinjukuense症
Q.肺M.simiae症
R.肺M.szulgai症
S.肺M.terrae症
T.肺M.triplex症
U.肺M.xenopi症
索引
編集後記