職場×依存症・アディクション【電子版】
- 出版社
- 南山堂
- 電子版ISBN
- 978-4-525-98290-4
- 電子版発売日
- 2019/03/11
- ページ数
- 160ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,420 (本体¥2,200+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-525-18191-8
- 印刷版発行年月
- 2019/01
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概要
目次
1 依存症・アディクションの概念(廣中直人)
A.アディクションとはどんなものか?
B.なぜアディクションになるのか?
C.はまっていくプロセスを深読みする
D.アディクション問題にどう向き合うか?
2 産業保健から見たアディクションの問題(廣 尚典)
A.産業保健の枠組みとアディクション
B.職場におけるアディクションの対応
C.アディクションをめぐる労働者の家族との関係
D.職場におけるアディクション問題への関わりの実際
E.労働形態の多様性とアディクション
3 アディクションの臨床現場から見た産業保健の役割(瀧村 剛・樋口 進)
A.解雇すればよいのだろうか?
B.依存症に関するいくつかの誤解
C.早期発見・早期介入のために〜健康経営の観点からも〜
D.治療と回復
事例紹介① 復職後の職場の適切な配慮が回復を後押しした男性
E.会社としてのリスクヘッジ
4 アディクションとジェンダー(後藤 恵)
A.物質使用行動の性別による比較
B.働く人々とアディクション
C.過剰なストレスと脳神経系
D.女性ホルモンの影響〜物質使用障害・気分障害・不安障害の発症を促進する因子〜
E.女性たちの自己治療的なアルコール・薬物使用
事例紹介② 眠れなくてつい飲んでしまう女性
F.娯楽的使用から始まる男性たちの薬物摂取
事例紹介③ 物忘れを指摘された男性
G.少女たちの変身〜摂食障害と買い物嗜癖〜
事例紹介④ 高額な買い物でイライラを鎮めた女性
H.アディクションの予防
5 アディクションのある人の家族に対する支援(森田展彰)
A.アディクションと家族関係
B.家族への支援のポイント
C.産業精神保健での依存症家族への具体的な支援
第2章 職場におけるアルコールの問題
1 労災,職業性ストレス,ストレスチェック制度との関連(井上彰臣・廣 尚典)
A.わが国におけるアルコール問題と職場との関連
B.労災とアルコール問題
C.職業性ストレスとアルコール問題
D.ストレスチェック制度とアルコール問題
2 アルコール健康障害対策基本法について知る(猪野亜朗・落合正浩)
A.アルコール健康障害対策基本法の戦略と職場
B.「不適切な飲酒」をなくすために,アルコールについての「正しい知識」の普及を
C.「不適切な飲酒」は,従業員,その家族,企業に多くの問題を生じさせる
D.「不適切な飲酒」を減らす職場の安全衛生改善計画
E.認定産業医研修には,「アルコール健康障害」を必須科目に!
3 アルコール問題の疫学〜労働者を中心に〜(尾崎米厚)
A.労働者のアルコール問題についての既報
B.就業状況別に見た飲酒行動
C.職業別に見た飲酒行動
D.成人の飲酒行動に関する全国調査結果から見た課題
E.産業現場における健康問題,経済損失との関連
4 他の精神障害との併存(松下幸生)
A.アルコール依存症に合併する精神疾患
B.気分障害の併存
C.不安障害の併存
D.アルコール依存とパーソナリティ障害
E.注意欠如多動性障害(ADHD)とアルコール使用障害
5 連携〜一般診療科,職場,アルコール専門医療機関,自助グループ〜(真栄里仁)
A.アルコール依存症における連携とは
B.地域連携
C.救急医療機関との連携(アルコール救急多機関連携マニュアル)
D.職場との連携
E.アルコール医療連携における今後の課題
6 アルコール医療の動向(真栄里仁)
A.疾患としてのアルコール依存症の歴史
B.治療目標
C.心理社会的治療
D.薬物療法
E.自助グループ
7 教育(ブリーフインターベンション)〜職場でもできることは?〜(遠藤光一・杠 岳文)
A.ブリーフインターベンションとは
B.ブリーフインターベンションの概要
C.HAPPYを用いた介入
D.職場での集団節酒指導プログラムについて
E.集団節酒指導プログラムの効果
8 自助グループの現在(岡崎直人)
A.自助グループとは
B.自助グループの役割
C.自助グループの歴史と断酒会・AAの相違
D.自助グループの長所
E.自助グループの課題と取り組み
9 アルコール関連問題と自殺(松本俊彦)
A.病的なアルコール摂取(乱用・依存)と自殺との関係
B.正常範囲内(乱用・依存未満)のアルコール摂取と自殺との関係
10 自殺のリスクアセスメントとマネジメント(松本俊彦)
A.自殺のリスクアセスメント
B.自殺のリスクマネジメント
第3章 職場における喫煙の問題
1 ニコチン依存症の診断と治療(中村正和)
A.ニコチン依存症とは
B.ニコチン依存症の診断
C.ニコチン依存症の治療
D.禁煙率向上につながる治療方法と指導者トレーニング
E.加熱式たばこ使用者への対応
F.今後の取り組みに向けて
2 喫煙の疫学(片野田耕太)
A.喫煙者本人への影響
B.喫煙の「効用」?
C.受動喫煙の健康影響
D.屋内を禁煙にすると疾患が減る
E.たばこ対策の効果についての科学的証拠
F.「加熱式たばこ」について
3 職場における喫煙対策と禁煙サポート(大和 浩)
A.WHOが主導する喫煙対策
B.職場で喫煙対策を推進するための方針づくり
C.職場における喫煙対策の方針づくり
D.不適切な受動喫煙防止対策〜喫煙室の実態〜
E.屋内を全面禁煙とする根拠
F.勤務時間中の喫煙の制限
G.歓送迎会などの禁煙化
H.安全上のリスク,事業運営上の障害
I.禁煙治療への誘導と費用負担
J.健康経営と喫煙対策
K.ニコチン依存としての認識
第4章 さまざまな依存症〜もし職場で出会ったら〜
1 インターネット(スマホ)依存(中山秀紀)
A.インターネット・スマートフォンの普及
B.インターネット依存の概念・基準
C.インターネット依存の疫学
D.インターネット依存の悪影響・合併精神疾患
E.インターネット依存の鑑別・診断
F.久里浜医療センターでの取り組み
G.インターネット依存の治療目標・治療の実際
2 ギャンブル依存(樋口 進)
A.ギャンブル依存の位置づけ
B.ギャンブル依存の診断
C.ギャンブル依存の広がり
D.ギャンブル依存患者の臨床像
E.ギャンブル依存の治療
3 薬物依存(成瀬暢也)
A.わが国の薬物問題の現状〜捕まらない薬物へのシフト〜
B.職場の薬物依存症
事例紹介⑤ 市販薬依存になってしまった男性
事例紹介⑥ 処方薬依存になってしまった女性
事例紹介⑦ 危険ドラッグ依存から覚醒剤乱用に至った男性
C.薬物依存症の治療
D.薬物依存症患者への基本的対応
E.職場での望ましい対応
参考資料
1 よりよく働けるようになるための社会資源(湯本洋介)
2 その他の参考資料(猪野亜朗)
索 引