なるほどなっとく!病理学 第2版【電子版】
- 出版社
- 南山堂
- 電子版ISBN
- 978-4-525-98288-1
- 電子版発売日
- 2019/03/11
- ページ数
- 206ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,420 (本体¥2,200+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-525-15162-1
- 印刷版発行年月
- 2023/03
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概要
目次
A 病理学とは何か?
1.病理学の定義
2.病因学,病態発生学,病理組織学の意義
3.医療における病理学の意義
B 医療において病理診断はどのような意義があるのか?
C 治療やケアに病理学は必要か?
D 病気はどのように発症するのか?
1.単一の原因で発症する疾患における外因と内因
2.多数の要因が相まって発症する疾患の病因とは?
第2章 細胞の異常ー病気の本態
A 細胞の構造と細胞傷害
1.人体の最小単位?細胞の構造と機能
2.傷害因子に対する細胞の反応
①中毒性傷害
②感染性傷害
③物理的傷害
④欠乏性傷害
3.適応反応(傷害刺激を乗り越える反応)
①萎縮
②肥大
③過形成
4.可逆性細胞傷害?変性と化生
①変性
②化生
5.不可逆性細胞傷害?細胞死
B 正常細胞の新陳代謝-恒常性の維持
1.昨日のあなたと今日のあなたは同じか?
2.細胞の老化
①ヘイフリック限界
②テロメアの短縮
③老化した細胞の死
3.新しく生まれる細胞の供給源?幹細胞
4.細胞の増殖
C 再生と修復
1.再生と化生
2.創傷と修復機構
D ヒトの体の多層構造
1.ヒトの体?多様な細胞から構成される多細胞生物
2.多様な臓器の存在?多様な病気
第3章 先天異常
A 遺伝とは?
1.形態や生理機能などの特徴は親から子供に受け継がれる?
2.形質の遺伝
B 先天異常とは?
1.先天異常の定義
2.先天異常の原因
column 「受精卵の厳しい運命」
3.先天異常の分類
4.先天異常の種類
C 遺伝要因による先天異常
1.染色体異常による先天異常
①常染色体異常による先天異常
②性染色体異常による先天異常
2.遺伝子異常による先天異常
①常染色体性優性遺伝
②常染色体性劣性遺伝
③X染色体連鎖劣性遺伝(伴性劣性遺伝)
D 環境要因による先天異常
第4章 循環障害
A 循環器系の働き
1.心・血管系の構造と機能
①心臓の構造と働き
column 「心臓構造の進化」
②血管系の構造と働き
2.血圧とは何か?
①動脈側の血液を動かすメカニズム
②静脈側の血液を動かすメカニズム
3.微小循環
4.門脈循環
①門脈圧亢進症
②側副血行路
B 循環障害
1.出血と凝固
①出血
②出血性素因?出血を起こす異常
③血液凝固と血栓症
2.虚血と梗塞
①虚血とは?
②梗塞とは?
3.うっ血と浮腫
①うっ血
②浮腫
4.血圧の異常
①ショック
②高血圧
C 循環障害によって発症する主な疾患と病態
column 「血圧の基準値とは?」
第5章 代謝異常
A 代謝とは何か?
B 代謝異常
C 糖代謝と糖代謝異常
1.糖代謝
2.糖代謝異常?糖尿病
①糖尿病の分類
②糖尿病の症状
③糖尿病の合併症
D 脂質代謝と脂質代謝異常
1.脂質代謝
①食物から吸収された脂肪をエネルギー源として運搬するルート
②肝臓でつくられた脂肪を全身に配るルート
③体内で余った脂肪を回収するルート
2.脂質代謝異常
①脂肪肝
column 「脂肪肝の代表例?フォアグラ」
②脂質異常症(高脂血症)
③肥満
④動脈硬化症
⑤メタボリックシンドローム
E 核酸代謝と核酸代謝異常
column 「痛風に罹るのはヒトだけか?」
F タンパク代謝とタンパク代謝異常
1.タンパク代謝
2.タンパク代謝異常
①低タンパク血症
②アミロイドーシス
G カルシウム代謝とカルシウム代謝異常
1.カルシウム代謝
①カルシウム代謝の調節機構
2.カルシウム代謝異常
①高カルシウム血症
②低カルシウム血症
H 代謝異常によって発症する主な疾患
第6章 老 化
A 老化とは何か?
B 細胞の老化と個体の老化
1.不老不死の単細胞生物と寿命のある多細胞生物
2.細胞の老化
column 「神経細胞や心筋細胞に癌はできるか?」
3.細胞の老化と個体の老化
4.早期老化症(早老症)
C 老化に伴う各臓器の変化
1.中枢神経系
2.循環器系
3.呼吸器系
4.泌尿器系
5.運動器系
6.感覚器系
D 老化によって発症する主な疾患
column 「サーチュイン遺伝子」
第7章 感染と感染症
A 感染症とは何か?
1.感染と感染症
2.今なぜ感染症を学ぶ必要があるのか?
①各種診療科で診ている感染症
②新興感染症の出現
column 「中東呼吸器症候群(MERS)」
③再興感染症の出現
④感染症予防のための対策「感染症法」
⑤院内感染の増加
B 感染症の原因となる病原体
1.病原体とは何か?
①病原体の大きさ
②病原体の分類
③病原体による感染症発症を決める因子
2.常在細菌叢(常在微生物叢)の存在
①常在細菌叢の存在部位
②常在細菌叢の存在意義
C 感染に対する防御能
1.非特異的防御機構(自然免疫)
2.特異的防御機構(獲得免疫)
D 感染症の発症
1.感染源(病原体の存在)
①人体感染源
②動物感染源
③環境感染源
2.感染経路
①水平感染
②垂直感染
3.感受性宿主と日和見感染症
4.院内感染症と対策
①院内感染症
②院内感染対策
第8章 免疫と免疫異常
A 免疫機構
1.免疫とは何か?
①免疫学の夜明け
②感染に対する免疫
③免疫の思わぬ働き
④感染以外の異物の侵入-医療行為としての輸血や移植
⑤免疫の定義
2.免疫監視機構にはどのようなものがあるのか?
①非特異的防御機構(自然免疫)
②特異的防御機構(獲得免疫)
3.免疫系の仕組みと働き
①免疫系の主な臓器
②特異的防御機構(獲得免疫)のメカニズム
③抗体(免疫グロブリン)
B アレルギー
column 「免疫応答の多様性をつくる機構とは?」
1.Ⅰ型アレルギー
2.Ⅱ型アレルギー
3.Ⅲ型アレルギー
4.Ⅳ型アレルギー
5.Ⅴ型アレルギー
6.免疫の功罪は表裏一体
C 自己免疫疾患
D 免疫不全症
1.免疫不全症の分類
2.乳幼児,高齢者における免疫機能低下
3.糖尿病における免疫機能低下
E 移植免疫
1.自己と非自己の区別
2.拒絶反応
3.移植片対宿主反応
F 免疫および免疫異常によって発症する主な疾患
第9章 炎 症
A 炎症の正体
1.炎症とは?
2.炎症による徴候
B 炎症はどのように起こるのか?
1.炎症の原因
2.炎症の基本病変
3.白血球はどのようにして血管内から炎症部位へと移動するのか?
4.炎症に関与する細胞
5.炎症に関与する化学伝達物質
C 炎症の分類
1.経過による分類
①急性炎症の運命
②急性炎症と慢性炎症の違い
③慢性肉芽腫性炎症
D 炎症の全身反応
第10章 腫 瘍
A 癌とは何か?
1.癌細胞と正常細胞ではどちらが早く増殖する?
2.癌と腫瘍
①自律性増殖
②単クローン性の意味
B 腫瘍の分類
1.悪性度の違いによる分類
①良性腫瘍と悪性腫瘍
②何をもって悪性というのか?
2.上皮性悪性腫瘍(癌腫)と非上皮性悪性腫瘍(肉腫)
3.腫瘍の実際の命名法
C 癌の特性
1.癌はどのようにしてできるのか?
①癌細胞誕生のメカニズム
②癌遺伝子
③癌抑制遺伝子
2.遺伝子異常の原因は何か?
①環境要因
column 「イヌ・ネコの癌とヒトの癌」
②遺伝要因の関与
3.癌の進展過程
①前癌病変
②癌の悪性化進展?転移
column 「なぜ正常細胞は癌細胞のように移動できないのか?」
4.癌が宿主に及ぼす影響
D 腫瘍マーカーと癌の診断
1.生化学的診断?腫瘍マーカー
①腫瘍マーカーとは何か?
②腫瘍マーカーの役割
③代表的腫瘍マーカー
2.病理診断(確定診断)
①細胞診
②病理組織診
E 癌の治療
1.癌の手術療法
①手術療法の効果
②手術療法の合併症
2.癌の放射線療法
column 「ガンマナイフとサイバーナイフ」
3.癌の化学療法
①化学療法の始まりから現在への進歩
②抗癌薬の作用と副作用
4.免疫チェックポイント阻害薬による免疫治療