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腫瘍循環器ガイド Onco-Cardiology【電子版】

堀 正二(監修) 淡田 修久 (監修)

大阪府立成人病センター名誉総長/大阪薬科大学招聘教授 大阪国際がんセンター腫瘍循環器科/大塚山会オノクリニック院長

出版社
メディカルレビュー社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2020/02/03
ページ数
216ページ
 判型
A4変
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥4,400 (本体¥4,000+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7792-2153-8
印刷版発行年月
2018/10
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対応OS
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概要

総説と症例 両方あるからよくわかる!Onco-Cardiologyのエッセンス

2000年頃より腫瘍循環器(Onco-Cardiology)が一つの医療分野としての必要性を増している。分子標的薬を含むがん化学療法や放射線療法が目覚ましい進歩を遂げがんの予後が向上しているなか、心血管毒性への適切な対応はがん患者の生命予後やQOLを左右する大きな要因となり、ますます注目されている。免疫チェックポイント阻害薬投与時に出現する劇症心筋炎など循環器医の専門的な対応が必要な症例は増加しており、循環器医もがん治療を理解して腫瘍医とともに心血管毒性を管理する必要に迫られている。しかしながら、我が国においてがん治療の心血管毒性に関するリスク層別化方法や特異的な治療法、エビデンスに基づいた治療法は確立されていない。
本ガイドブックは我が国では初めて腫瘍循環器領域に着目し2013年より大阪地区で開催されている「大阪腫瘍循環器研究会」において発表された症例報告を中心に、最新のがん治療やそれに伴う心血管毒性に関する情報を盛り込んで編集した。新しい学際領域である腫瘍循環器医のニーズが高まり全国的に最も注目されているこの領域で、実際に臨床の現場に携わる循環器医が具体的な症例を呈示し解説する本ガイドブックは他書とは一線を画するものと考えている。本ガイドブックからこの新しい分野の現状と課題がより多くの読者に伝わり、今後の腫瘍循環器学の発展の一助となれば幸いである。
(「編集の言葉」より抜粋)

目次

Ⅰ 総説編
 1 がん診療における腫瘍循環器学の重要性とその役割
 2 がん薬物療法・支持療法の概要
 3 化学療法による心毒性の概要
 4 胸部のがんに対する放射線療法に起因する心血管疾患―冠動脈疾患を中心に―
 5 アントラサイクリン系抗腫瘍薬による心毒性
 6 EGF受容体阻害薬(抗HER2薬)の心毒性
 7 チロシンキナーゼ阻害薬による心血管障害
 8 VEGF阻害薬の心毒性
 9 小胞体ストレス・オートファジーからみた抗腫瘍薬による心毒性
 10 がんと血栓―がんに伴う血栓形成機序―
 11 担がん患者における静脈血栓塞栓症の診断と治療,予防
 12 腫瘍循環器診療における検査と腫瘍医・循環器医の連携

Ⅱ 症例編
<抗腫瘍薬全般>
 1 当院における乳がん化学療法による心筋障害に関する検討
<アドリアマイシン>
 2 当院におけるアドリアマイシン心筋症の3例
 3 悪性リンパ腫に対するアドリアマイシン投与後に発症した重症心不全で
   植え込み型左室補助人工心臓装着を行った後に離脱しえた1例
<分子標的薬>
 4 マルチキナーゼ阻害薬パゾパニブ投与後に出現した心腎毒性に対し
   イルベサルタンの投与が有効であった平滑筋肉腫の1例
 5 アナグレリド投与後にQT 延長・多形性心室頻拍をきたした心不全の1例
<心血管系由来悪性腫瘍>
 6 労作時の倦怠感,食欲低下で発見された心臓原発腫瘍の1例
 7 FDG-PETにより発見された転移性心臓腫瘍の1例
 8 右心不全を契機に発見された転移性右室内腫瘍の1例
 9 腫瘍切除術後,パゾパニブ投与が行われた血管肉腫の1例
 10 下大静脈から右房内に及んだ平滑筋肉腫の1例
 11 冠動脈を取り囲む心臓血管肉腫が疑われた1例
 12 難治性心室頻拍をきたした心臓悪性腫瘍の1例
<腫瘍塞栓>
 13 吸引肺動脈血の細胞診で診断しえたpulmonary tumor thrombotic microangiopathy(PTTM)の1例
 14 胃がんによるpulmonary tumor thrombotic microangiopathy(PTTM)の1例
<血栓塞栓症>
 15 スキルス胃がんによる水腎症に合併した深部静脈血栓症・肺塞栓症に
   下大静脈フィルターを留置した1例
 16 Trousseau症候群の2例
 17 卵巣腫瘍に合併した非細菌性血栓性心内膜炎から発症した脳血栓塞栓に対して
   血栓吸引療法を施行した1例
 18 末期担がん患者の静脈血栓塞栓症に対してリバーロキサバン強化療法が有効であった1例

Ⅲ 資料編
 1 海外におけるOnco-Cardiologyの動向
 2 最新注目文献紹介
 3 CTCAE(Common Terminology Criteria for Adverse Events)Version 4.0における循環器関連事象