ひと味違うSGLT2阻害薬の使い方【電子版】
- 出版社
- 中外医学社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2020/04/13
- ページ数
- 190ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥5,060 (本体¥4,600+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-498-12390-8
- 印刷版発行年月
- 2020/04
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概要
血糖安定化作用を含めて他の糖尿病治療薬との効果的な併用とは?
糖尿病患者の合併症に対してどう使うのか?
何を目安にSGLT2阻害薬の有効性や安全性を評価するのか?
フレイル、サルコペニア、認知症等の老年症候群、性器感染症など,適応に配慮が必要な例ではどうする? など効果を最大限に引き出し,安全に治療するために必須の臨床・基礎の理解が深まる一冊.
目次
1 期待される作用
1.心血管保護作用について <田中敦史,野出孝一>
1.SGLT2阻害薬の基本的な薬理学的作用とその波及効果
2.大規模臨床試験におけるSGLT2阻害薬の心血管イベント抑制
3.心血管保護作用のメカニズム
4.循環器病予防へ向けたSGLT2阻害薬の立ち位置と今後の展望
2.膵臓・膵β細胞保護作用について <京原麻由,白川 純,寺内康夫>
1.糖尿病と膵β細胞機能障害
2.SGLT2阻害薬と膵β細胞保護作用(基礎研究の結果から)
3.SGLT2阻害薬と膵β細胞保護作用(臨床研究の結果から)
3.SGLT2阻害薬の腎組織保護作用 <中野大介,西山 成>
1.腎糖排泄による血糖降下作用
2.SGLT2阻害薬の臓器保護作用
3.SGLT2阻害薬による尿細管糖代謝への影響
4.利尿・尿酸降下作用について <安西尚彦,大内基司>
1.トランスポーターとは
2.促進拡散型グルコーストランスポーターGLUTファミリー(SLC2)
3.Na+依存性グルコーストランスポーターファミリー(SLC5)
4.腎尿細管上皮細胞におけるグルコース輸送
5.SGLT2阻害薬の導入
6.SGLT2阻害薬による利尿作用
7.SGLT2阻害薬による尿酸降下作用
5.神経系に関する作用について <神谷英紀,中村二郎>
1.糖尿病性神経障害とは
2.SGLT2阻害薬の糖尿病性神経障害への可能性について
3.SGLT2阻害薬が下肢切断を増やす可能性は?
6.SGLT2阻害薬の肝疾患改善・予防効果について(NASHなど脂肪肝改善・肝癌抑制効果など)
<城島輝雄,麻生好正>
1.糖尿病とNAFL/NASH
2.糖尿病に合併したNAFL/NASHの治療
3.SGLT2阻害薬とNAFLD/NASH
7.SGLT2阻害薬の体重減少作用について <上野浩晶,中里雅光>
1.SGLT2阻害薬による体重減少効果
2.SGLT2阻害薬の体組成への影響
3.体重減少量と尿糖排泄量とのギャップ
4.SGLT2阻害薬の体重減少に関わる別のメカニズム
8.SGLT2阻害薬が摂食・エネルギー代謝に与える影響 <竹下有美枝,篁 俊成>
1.SGLT2阻害薬がインスリン感受性に及ぼす作用
2.糖質制限食が体組成,エネルギー代謝に与える影響
3.SGLT2阻害薬と体重減少効果と摂食量の関係
4.SGLT2阻害薬と肝臓‒脳‒脂肪組織の神経回路を介したエネルギー消費
9.高齢者糖尿病におけるSGLT2阻害薬の使用と注意点 <荒木 厚>
1.高齢者糖尿病とは
2.高齢者糖尿病の薬物処方の一般的な注意点
3.SGLT2阻害薬の効果
4.SGLT2阻害薬の高齢者における注意点
5.SGLT2阻害薬とサルコペニア
6.SGLT2阻害薬と認知機能障害
7.高齢者糖尿病のカテゴリー分類と血糖コントロール目標
8.カテゴリー分類を用いたSGLT2阻害薬の使用法
2 名医の処方例―こんな使い方もあったのか!
1.SGLT2阻害薬はこう使う <三好秀明>
1.体重減少効果を高めるために
2.一粒で何度もおいしい
3.ベネフィットの最大化とリスクの最小化
4.高齢者における使用
5.他の糖尿病治療薬からの切替えと併用
6.費用対効果
7.1型糖尿病患者に対する処方
2.エビデンスをふまえた新たな治療戦略―どのような患者に適しているのか <江尻健太郎,伊藤 浩>
1.2型糖尿病治療のエビデンスの夜明け
2.2型糖尿病治療薬の転機となったロシグリタゾン
3.新規糖尿病治療薬のエビデンス
4.SGLT2阻害薬のエビデンス
5.エビデンスをふまえた新たな治療戦略
6.量から質の治療へ
3.BMI・年齢別にみる使い方のポイント <森 雄作,山岸昌一>
1.BMI別にみるSGLT2阻害薬の使い方のポイント
2.年齢別にみる使い方のポイント
4.他科の視点からSGLT2阻害薬の臨床的位置づけを探る
➀ 循環器内科からみた考え方,使い方 <豊田 茂,春山亜希子,井上晃男>
1.糖尿病合併心血管疾患患者における二次予防戦略
2.従来薬およびインクレチン関連薬でのエビデンス
3.SGLT2阻害薬における大規模臨床試験
4.ESC/EASD糖尿病・耐糖能異常・心血管疾患に関する診療ガイドライン
5.慢性心不全患者におけるSGLT2阻害薬の有用性
② 脳卒中・脳神経内科からみた考え方,使い方 <北川一夫>
1.糖尿病,境界型糖尿病がリスクとなる脳神経内科疾患
2.SGLT2阻害薬に脳卒中発症,再発予防のエビデンスはあるのか
3.脳卒中既往患者にSGLT2阻害薬を開始する際の留意点
4.脳卒中既往患者で糖尿病,境界型糖尿病患者への処方例
③ 腎臓内科からみた考え方,使い方 <石井太祐,田中哲洋>
1.背景
2.SGLT2阻害薬の作用機序
3.SGLT2阻害薬の腎保護作用に関するエビデンス
4.SGLT2阻害薬の使い方
④ 肝臓内科からみた考え方,使い方 <江口有一郎>
1.肝臓内科がSGLT2阻害薬に注目している背景
2.NAFLD/NASHという疾患
3.NAFLD/NASHの治療
4.NAFLD/NASHを合併した2型糖尿病に対するSGLT2阻害薬
5.実臨床での経験
5.SGLT2阻害薬を処方する際の禁忌や注意点 <島袋充生>
1.適正使用に関するRecommendationと発売からの経緯
2.副作用の事例と対策
3 SGLT2阻害薬と他の糖尿病薬の併用療法
1.ビグアナイド薬との併用 <永井義夫>
1.わが国では糖尿病治療薬に第1選択薬は定められていない
2.欧米ではメトホルミンが第1選択薬
3.ビグアナイド薬,SGLT2阻害薬には共通する注意点が多い
4.ビグアナイド薬併用の有無に注目した体組成変化の検討は少ない
2.DPP‒4阻害薬との併用 <坂東泰子>
1.DPP‒4とは
2.DPP‒4阻害薬の糖尿病治療薬としての特徴
3.DPP‒4阻害薬とSGLT2阻害薬:糖代謝ホルモンへの影響
4.CARMELINA試験のインパクト
3.GLP‒1受容体作動薬との併用 <森 豊>
1.GLP‒1受容体作動薬併用によるSGLT2阻害薬の体重減少作用の増強
2.SGLT2阻害薬併用によるGLP‒1受容体作動薬のインスリン分泌促進作用の軽減
3.SGLT2阻害薬併用によるGLP‒1受容体作動薬の作用増強
4.インスリンとの併用 <佐藤源記,弘世貴久>
1.インスリンとの併用で得られるメリット
2.1型糖尿病患者への使用
3.インスリンと併用する際の注意
5.チアゾリジン薬との併用 <井垣勇祐,丹野雅也>
1.チアゾリジン薬の薬理作用と臨床効果
2.臨床試験成績
3.副作用
4.SGLT2阻害薬と併用の意義
6.SGLT2阻害薬とSU薬との併用 <安西慶三>
1.SU薬の作用機序
2.SU薬の適応症例
3.SU薬の特徴
4.糖尿病治療薬のアルゴリズム
5.SGLT2阻害薬とSU薬との併用
6.まとめ
索引