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≪15レクチャーシリーズ 理学療法・作業療法テキスト≫

臨床運動学【電子版】

石川 朗 (総編集)

神戸大学生命・医学系保健学域

出版社
中山書店
電子版ISBN
 
電子版発売日
2021/12/20
ページ数
228ページ
 判型
A4
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥2,640 (本体¥2,400+税10%)

印刷版ISBN
978-4-521-73665-5
印刷版発行年月
2015/08
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1
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概要

運動学の基礎知識を基に,疾患・障害を有する対象者の特徴的な姿勢・動作を分析するための専門的な科目である,臨床運動学のテキスト.
国家試験を見据え,運動力学・生体力学の基礎知識と動作への解釈,正常動作の生体力学的メカニズムとその解釈,疾患特有の姿勢・動作と病態・障害像との関係,疾患・障害別歩行分析のチェックポイントを学び,主な疾患・障害の姿勢動作分析とその記述が行えることをめざす.

目次

LECTURE 1 姿勢・動作を理解するための運動力学 (小林麻衣)
 1.理学療法および作業療法における動作分析の位置づけ
 2.動作分析の目的と必要な知識
  1)動作分析
  2)動作分析の目的
  3)必要な知識
 3.ニュートン力学の基礎
  1)重力
  2)自由落
  3)運動の法則
 4.随意運動の発現および姿勢・動作制御のメカニズム
  1)随意運動の発現
  2)姿勢の制御
  3)動作の制御
 Step up
  1.先行随伴性(予測性)姿勢調節の例
  2.立位から片脚立位へ
  3.立ち上がり動作
  4.歩き始め

LECTURE 2 運動力学の基礎(1)-姿勢の生体力学 (小林麻衣)
 1.力学的基礎を学ぶ目的
 2.重心の位置
 3.重心と支持基底面
 4.力
  1)力の表し方
  2)力の合成
  3)力の分解
 5.さまざまな力
  1)重力
  2)床反力と床反力作用点
  3)摩擦力
  4)張力
  5)外力
 Step up
  重心計算の例

LECTURE 3 運動力学の基礎(2)-動作の生体力学 (小林麻衣)
 1.身体のてこ
 2.力のモーメント
 3.関節モーメント
 4.力積,運動量とその保存
 5.エネルギーとその保存
 6.回転とその力
 7.分節構造と重心,重心線の変化
 8.筋の正作用と反作用
 Step up
  変位・速度・加速度と微分・積分の関係

LECTURE 4 姿勢と保持 (小林麻衣)
 1.姿勢の定義とその神経機構
 2.姿勢の分類と表記
  1)臥位
  2)座位
  3)膝立ち位
  4)立位 
  5)その他
 3.立位と重心位置
  1)重心と支持基底面の関係
  2)最適な立位
  3)異常姿勢の原因と特徴
   運動器の障害によるもの
   神経系の障害によるもの
 4.座位
  1)重心と支持基底面の関係
  2)最適な座位
  3)それぞれの座位と不良姿勢
  4)異常姿勢の原因と特徴
 5.臥位
  1)重心と支持基底面の関係
  2)保持
  3)異常姿勢とその特徴
 6.分析
 Step up
  重心動揺計とアライメントからみた立位の個人差の考察

LECTURE 5 正常動作(1)-起き上がり動作,寝返り動作と床からの立ち上がり動作 (小林麻衣)
 1.動作分析の基礎を学ぶ目的
 2.起き上がり動作
  1)背臥位から上肢の支えを用いずにまっすぐ起き上がるパターン
  2)膝立て臥位から上肢の支えを用いずにまっすぐ起き上がるパターン
  3)膝立て臥位から手で持った杖の先に重りを負荷してまっすぐ起き上がるパターン
  4)膝立て臥位の腰部に枕などを入れてまっすぐ起き上がるパターン
  5)背臥位から後方に手をついて上肢で支えてまっすぐ起き上がるパターン
  6)背臥位から挙上した両上肢/両下肢を振り下ろしながら起き上がるパターン
  7)側臥位を経て下腿をベッド端から下ろし,上肢で支えながら起き上がるパターン
 3.寝返り動作
  1)上肢から寝返るパターン
  2)下肢から寝返るパターン
  3)膝立て臥位を経て寝返るパターン
  4)寝返る側と反対の下肢を片膝立て位にして床を蹴って寝返るパターン
  5)両上肢を横に振って寝返るパターン
  6)寝返る側の下肢の外側面で床を蹴って寝返るパターン
  7)ベッド端をつかんで寝返るパターン
  8)側臥位から腹臥位へ寝返るパターン
 4.床からの立ち上がり動作
  1)腹臥位,四つ這い位,高這い位を経て立位となるパターン
  2)片肘立て位,四つ這い位,片膝立ち位を経て立位となるパターン
  3)長座位,しゃがみ位を経て立位となるパターン
 Step up
  1.片麻痺患者の起き上がり動作
  2.片麻痺患者の床からの立ち上がり動作

LECTURE 6 正常動作(2)-椅子からの立ち上がり動作,歩行 (小林麻衣)
 1.椅子からの立ち上がり動作
  1)ゆっくりとした立ち上がり動作
  2)速い立ち上がり動作
  3)足部の位置を変えた立ち上がり動作
  4)座面の高さを低くした立ち上がり動作
  5)上肢の支持を使った立ち上がり動作
  6)体幹を屈曲位にしたままの立ち上がり動作
 2.歩行
  1)歩行周期分類
  2)重心と床反力作用点の動き
  3)重心線と支持基底面の関係
  4)床反力
  5)下肢関節角度
  6)下肢関節モーメント
  7)歩行速度が歩行のパラメータに及ぼす影響
  8)歩行時のロッカー機能
  9)各部位の運動の連鎖
  10)歩行評価のチェックポイント
 Step up
  ロッカー機能不全とそのメカニズム

LECTURE 7 高齢者の姿勢・動作の特徴と分析 (小島 悟)
 1.高齢期における心身の特徴
  1)老化
  2)廃用症候群
  3)老年症候群
 2.高齢者の運動機能
  1)筋機能
  2)全身持久力
  3)バランス能力
 3.高齢者の姿勢,動作
  1)立位姿勢
  2)起き上がり動作
  3)椅子からの立ち上がり動作
  4)歩行動作
 Step up
  1.フレイル
  2.高齢者の運動機能評価

LECTURE 8 脳血管障害後片麻痺の姿勢・動作の特徴と分析髙見彰淑
 1.脳血管障害の病態
 2.片麻痺患者にみられる姿勢異常
 3.片麻痺患者の姿勢バランスの評価
  1)静的バランス
  2)動的バランス
 4.片麻痺患者の動作分析
  1)動作分析のポイント
  2)動作分析の実際
 5.装具・装置などの物品の使用・操作
 Step up
  pusher現象を呈する患者の特徴

LECTURE 9 半側無視を有する脳血管障害後片麻痺の姿勢・動作の特徴と分析 (種村留美)
 1.半側無視の定義
  1)半側の定義
  2)無視の空間
  3)半側無視の出現率
  4)半側無視を引き起こす病巣
 2.半側無視のメカニズム
  1)方向性注意説
  2)知覚障害説
  3)表象障害説
  4)運動性障害説
 3.半側無視の評価
 4.半側無視例の無視側への意識
 5.半側無視例の姿勢・動作の特徴
  1)座位と立位
  2)臥位
  3)右向き徴候
 6.半側無視例への対応
  1)ADLアプローチ
  2)代償手段
 Step up
  1.右半球損傷例のコミュニケーション障害の特徴
  2.認知・コミュニケーション障害

LECTURE 10 対麻痺・四肢麻痺の姿勢・動作の特徴と分析 (牧野 均)
 1.対麻痺・四肢麻痺の概略
 2.頸髄損傷・脊髄損傷の概説
  1)発生率
  2)神経学的損傷高位の判定
  3)完全麻痺と不全麻痺
  4)ザンコリー分類
  5)残存機能別の最終獲得機能
  6)麻痺の予後
 3.背臥位
 4.背臥位からの寝返り動作
 5.背臥位からの起き上がり動作
  1)寝返りを経て起き上がるパターン
  2)まっすぐ前方へ起き上がるパターン
 6.長座位
  1)頸髄損傷の場合
  2)胸髄損傷の場合
  3)腰髄損傷の場合
 7.長座位でのプッシュアップ
  1)C6の場合
  2)C7以下の場合
  3)C6とC7以下のプッシュアップの比較
 8.移乗
  1)車椅子からベッドへの移乗
   車椅子をマットに対して30cmほど離して直角に着けて前方に移乗するパターン
   車椅子をマットに対して30°に着けて側方に移乗するパターン
  2)車椅子から床への移乗
 9.移動
  1)上位頸髄損傷者の車椅子駆動
  2)手指屈曲可能で体幹が安定している脊髄損傷者の車椅子駆動
  3)股継手付き長下肢装具による歩行
  4)不全四肢麻痺の動作・歩行
 10.代償運動
  1)C5の場合
  2)C6の場合
 Step up
  1.不全麻痺
  2.固有背筋の神経支配
  3.頸髄損傷・脊髄損傷者の将来展望

LECTURE 11 パーキンソニズムの姿勢・動作の特徴と分析 (五日市克利)
 1.パーキンソン病の概説
 2.症状
  1)運動症状
  2)非運動症状
  3)二次的な機能障害
 3.パーキンソニズムの姿勢・動作の実際
  1)寝返り動作
  2)起き上がり動作
  3)端座位
  4)立ち上がり動作
  5)座り込み動作
  6)立位
  7)歩行
  8)階段昇降
 Step up
  パーキンソン病に対する音楽療法を取り入れたリハビリテーション

LECTURE 12 運動失調の姿勢・動作の特徴と分析 (五日市克利)
 1.運動失調の概説
 2.分類別の主な症状
  1)小脳性運動失調
  2)脊髄性運動失調
  3)前庭迷路性運動失調
  4)その他の運動失調
 3.運動失調の姿勢・動作の実際
  1)寝返り動作
  2)起き上がり動作
  3)端座位
  4)立ち上がり動作
  5)座り込み動作
  6)四つ這い移動
  7)立位
  8)歩行
  9)方向転換・坂道歩行・階段昇降
 Step up
  脊髄小脳変性症とパーキンソン病における歩行障害の特徴の比較

LECTURE 13 脳性麻痺の姿勢・動作の特徴と分析 (加藤寿宏)
 1.脳性麻痺の病態と障害像
  1)脳性麻痺の定義
  2)脳性麻痺の分類
  3)脳性麻痺の発生率と要因
  4)脳性麻痺の臨床像
 2.脳性麻痺の姿勢・動作の特徴
  1)脳損傷の結果としての脳性麻痺の姿勢・動作
  2)発達の障害としての脳性麻痺の姿勢・動作
  3)脳性麻痺の姿勢・動作の7つの特徴
 3.痙直型,アテトーゼ型脳性麻痺の姿勢・動作分析の実際
  1)痙直型両麻痺
  2)アテトーゼ型四肢麻痺
 Step up
  粗大運動能力分類システムと粗大運動能力尺度

LECTURE 14 変形性股関節症・膝関節症の術前・術後の姿勢・動作の特徴と分析 (森山英樹)
 1.変形性股関節症
  1)変形性股関節症の病態と障害像
  2)変形性股関節症患者の立位
  3)変形性股関節症患者の起き上がり動作
  4)変形性股関節症患者の立ち上がり・座り込み動作
  5)変形性股関節症患者の歩行
  6)変形性股関節症患者の階段昇降
 2.変形性膝関節症
  1)変形性膝関節症の病態と障害像
  2)変形性膝関節症患者の立位
  3)変形性膝関節症患者の立ち上がり・座り込み動作
  4)変形性膝関節症患者の歩行
  5)変形性膝関節症患者の階段昇降
 Step up
  変形性関節症患者の日常生活動作

LECTURE 15 下肢切断・義足使用の姿勢・動作の特徴と分析 (髙鳥 真)
 1.下肢切断者のリハビリテーション
 2.義足使用者の姿勢・動作における問題点
 3.義足使用者の姿勢・動作におけるバイオメカニクス
  1)義足における閉鎖性運動連鎖
  2)義足における開放性運動連鎖
 4.義足使用者の姿勢・動作の特徴と分析
 5.義足使用者の基本的動作能力
  1)端座位
  2)立ち上がり動作と座り込み動作
 6.義足使用者の応用的動作能力
  1)屈み込み動作
  2)またぎ動作
  3)坂道歩行
  4)階段昇降
 7.義足歩行時のバイオメカニクス
  1)大腿義足歩行時のバイオメカニクス
  2)下腿義足歩行時のバイオメカニクス
 8.義足使用者の異常歩行
 Step up
  1.大腿義足使用者の膝継手と足部の基本的な考え方
  2.膝継手の随意的制御トレーニング
  3.体験義足を経験する

巻末資料
 表1 各体節の質量(体重を1 としたとき)
 表2 各体節の質量中心の位置(各体節の長さを1 としたときの遠位からの長さ)
 表3 姿勢の分類と表記
 表4 健常者の歩行周期変数
 表5 高齢者の運動機能評価における年代別参照値
 表6 Modified Gait Abnormality Rating Scale(GARS-M)原版とGARS-M日本語版
 表7 脊髄損傷のザンコリー分類と筋肉の神経髄節支配
 表8 パーキンソニズムの分類
 表9 パーキンソン病と脳血管性パーキンソニズムの特徴
 表10 パーキンソン病のホーン・ヤールの重症度分類
 表11 パーキンソン病の症状と修正版ホーン・ヤールの重症度分類との関連
 表12 パーキンソン病の無動および姿勢反射障害の代表的症状
 表13 パーキンソン病の症状変動に関する用語
 参考資料 本書で使用された計測値に関する単位と定義:国際単位系(SI)と組立単位

歩行分析チェック表
 表1 O.G.I.G-歩行分析シート
 表2 脳血管障害後片麻痺患者
 表3 パーキンソン病患者
 表4 運動失調患者
 表5 脳性麻痺患者
 表6 変形性股関節症患者
 表7 変形性膝関節症患者
 表8 大腿義足使用者
 表9 下腿義足使用者

TEST 試験 (小林麻衣)