神経障害理学療法学Ⅱ 第2版【電子版】
- 出版社
- 中山書店
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2021/12/20
- ページ数
- 200ページ
- 判型
- A4
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,860 (本体¥2,600+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-521-74497-1
- 印刷版発行年月
- 2021/02
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概要
Ⅱ巻では,脳の深部構造である大脳基底核、小脳,脳幹と脊髄を取り上げて,その構造と機能を解説する.
また,それらの損傷による生じるパーキンソン病,運動失調,脊髄損傷,多発性硬化症,筋萎縮性側索硬化症の障害像と理学療法の実践を解説した.
目次
1.大脳基底核の構造と機能
1)大脳基底核の役割
2)大脳基底核の構成と機能
3)大脳基底核の線維連絡
2.大脳基底核における運動ループの役割
1)直接路
2)間接路
3)黒質緻密部によるドパミンの影響
3.大脳基底核の機能と運動障害の関係
1)パーキンソン病
2)線条体黒質変性症
3)進行性核上性麻痺
4)ハンチントン病
5)片側バリスム
Step up
1. 大脳基底核と視床
2. 視床の構造
LECTURE 17 脳の構造と機能(2)小脳 (大畑光司)
1.小脳の構造と機能
1)小脳の役割
2)小脳の構成と機能
3)小脳の連絡経路
2.小脳の機能区分
1)前庭小脳
2)脊髄小脳
3)大脳小脳
3.小脳の局所解剖
1)小脳皮質の構造
2)小脳皮質による制御
3)小脳皮質による学習
4)小脳と運動機能障害の関係
Step up
1.大脳-小脳ループと小脳の役割
2.小脳の内部モデル
3.小脳と高次脳機能
LECTURE 18 脳の構造と機能(3)脳幹 (大畑光司)
1.脳幹の構造と機能
1)脳幹の役割
2)脳幹の構成と機能
2.脳神経核
1)一般体性運動核
2)特殊内臓性運動核
3)一般内臓性運動核
4)一般内臓性知覚核
5)一般体性知覚核
6)特殊内臓性知覚核
7)特殊体性知覚核
3.網様体の構造と機能
1)網様体の構成
2)網様体の機能
4.脳幹部の損傷とその障害
1)中脳の病変
2)橋の病変
3)延髄の病変
Step up 皮質脊髄路以外の運動性の下行路の役割
1)前庭脊髄路
2)網様体脊髄路
3)視蓋脊髄路
4)赤核脊髄路
LECTURE 19 パーキンソン病の病態 (森 公彦)
1.概説:大脳基底核の機能と神経伝達物質の作用
2.病態
1)レビー小体
2)パーキンソニズムの分類
3. 症状
1)運動症状
2)非運動症状
3)重症度分類
4.治療
1)薬物療法
2)手術療法
Step up
1. 大脳皮質-大脳基底核ループ回路による学習と行動選択
2. パーキンソン病患者の運動学習の障害
LECTURE 20 パーキンソン病に対する理学療法とその実際 (森 公彦)
1.理学療法の目的と基本的な考え方
1)理学療法の目的
2)障害像
2.理学療法評価
1)総合評価
2)理学療法評価
3.理学療法の実際
1)パーキンソン病に対するリハビリテーションの有効性
2)病期に応じた理学療法の目的と介入
3)理学療法介入の戦略
4.症例提示
1)概要
2)理学療法評価
3)統合と解釈
4)理学療法プログラム(基本方針)
Step up すくみ足に対する治療
1)薬物療法
2)理学療法
LECTURE 21 運動失調の病態 (中條雄太,森 公彦)
1.概説
2.小脳性運動失調
1)小脳の機能
2)主症状
3)原因疾患
3.感覚性運動失調
1)感覚入力の経路
2)主症状
3)原因疾患
4.前庭性運動失調
1)前庭迷路
2)主症状
3)原因疾患
5.その他の運動失調
1)大脳性運動失調
2)視覚性運動失調
6.運動失調の原因となる疾患に対する主な治療法
1)小脳性運動失調
2)感覚性運動失調
3)前庭性運動失調
Step up 小脳と大脳の線維連絡
1)運動学習における小脳の役割
2)小脳と高次脳機能障害
LECTURE 22 運動失調に対する理学療法とその実際 (中條雄太,森 公彦)
1.理学療法評価
1)機能評価
2)基本動作の評価
3)ADLの評価
4)高次脳機能,精神機能の評価
2.理学療法の実際
1)運動失調に対するトレーニング
2)関節可動域運動
3)筋力増強トレーニング
4)基本動作トレーニング
5)補装具や歩行補助具の適用
6)ADL トレーニングと環境調整
3.症例提示
1)概要
2)理学療法評価
3)統合と解釈
4)理学療法プログラム
5)経過
Step up 脊髄小脳変性症の病期に応じたリハビリテーションと運動学習
1)病期(移動能力)に応じたリハビリテーション
2)病期ごとの運動学習モデルと課題設定
LECTURE 23 脊髄損傷の病態 (羽田晋也)
1.概説
1)脊髄と脊椎の構造と機能
2)脊髄損傷による随伴症状
3)脊髄損傷の原因
2.完全麻痺と不全麻痺
1)完全麻痺
2)不全麻痺
3)フランケル分類
4)ASIA機能評価尺度(AIS)
3.外傷性脊髄損傷の疫学
4.脊髄横断面における機能局在
1)前脊髄視床路
2)外側脊髄視床路
3)後索(薄束,楔状束)
4)外側皮質脊髄路
5.脊髄横断面の傷害領域と麻痺型
1)中心部型
2)前部型
3)半側型
4)後部型
6.随伴症状
1)呼吸障害
2)排尿障害
3)排便障害
4)自律神経機能障害
Step up 褥瘡対策チームにおける理学療法士の役割
1)褥瘡の発生要因
2)脊髄損傷者の特徴
LECTURE 24 脊髄損傷の評価 (羽田晋也)
1.神経学的評価とADL(日常生活活動)
1)ASIA/ISNCSCIによる神経学的評価
2)ザンコリー分類
3)ADLの目標設定
2.急性期における頸髄損傷の予後予測
1)運動機能と歩行能力
2)MRIによる画像診断
3.回復期における歩行能力の予後予測
4.ADLの評価
Step up
1.脊髄損傷に対する呼吸理学療法
2.症例提示:頸髄損傷者への呼吸理学療法
LECTURE 25 脊髄損傷に対する理学療法 (羽田晋也)
1.概説
2.急性期における理学療法の視点
1)脊髄損傷者の身体感覚
2)褥瘡予防とポジショニング
3)ティルトアップ
4)車椅子駆動
3.回復期における理学療法の視点
1)動ける身体づくり
2)起居・移乗動作トレーニング
3)立位・歩行トレーニング
Step up シーティングとティルト・リクライニング型車椅子の使用方法
1)シーティングのポイント
2)ベッド上でのティルトアップから車椅子座位へ
LECTURE 26 脊髄損傷に対する理学療法の実際 (島袋尚紀,羽田晋也)
1.症例提示1
1)概要
2)理学療法評価
3)統合と解釈
4)理学療法プログラム
2.症例提示2
1)概要
2)理学療法評価
3)統合と解釈
4)理学療法プログラム
3.症例提示3
1)概要
2)理学療法評価
3)統合と解釈
4)理学療法プログラム
Step up
1.脊髄損傷者の車椅子
2.脊髄損傷者のシートクッション
LECTURE 27 多発性硬化症の病態 (小林麻衣)
1.脱髄疾患
2.概説
1)定義,概念
2)病態
3)病因
4)疫学
3.分類
1)病変分布からみた分類
2)自然経過による分類
4.症状
1)病巣に対応した症状
2)疾患特有の症状
5.経過と予後
1)経過
2)予後と予後因子
6.治療
1)急性増悪期の治療
2)再発予防(進行抑制)の治療(疾患修飾薬)
3)対症療法
Step up 視神経脊髄炎と視神経脊髄型多発性硬化症
LECTURE 28 多発性硬化症に対する理学療法とその実際 (小林麻衣)
1.理学療法の基本的な考え方
1)理学療法の基本方針
2)理学療法の原則
2.禁忌,リスク,中止基準の確認
1)疲労,過用
2)温度上昇
3)易感染性
4)転倒
3.理学療法評価
1)情報収集
2)身体障害度とQOLの評価
3)病巣と関連した障害像に対する評価
4)特有の症状に対する評価
5)筋力評価
6)バイタルサイン,自覚的疲労度の評価
7)ADLにおける活動量の評価
8)その他の評価
4.理学療法の実際
1)病期に合わせた理学療法介入
2)障害度に合わせた理学療法介入
3)障害像,退院後の生活像に合わせた理学療法介入
5.症例提示
1)概要
2)理学療法評価
3)統合と解釈
4)理学療法プログラム
Step up
1.難病とは
2.社会保障制度の概要
LECTURE 29 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病態 (小林麻衣)
1.概説
1)病因
2)疫学
2.症状,分類
1)症状
2)分類
3.診断,重症度スケール
1)診断基準
2)重症度・障害度を示すスケール
4.予後
1)生命予後
2)予後不良因子
3)重症度でみた進行パターン
5.治療
1)薬物療法
2)対症療法
3)緩和ケア
Step up ALSと社会資源
1)医療費の助成
2)在宅生活で受けられる主な社会的サービス
LECTURE 30 筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対する理学療法とその実際 (小林麻衣)
1.「今までのALS 観」から「新しいALS観」へ
2.理学療法の目的と基本的な考え方
3.禁忌,リスク,中止基準の確認
1)疲労,過用
2)関節の緩み,脱臼,捻挫
3)転倒
4)呼吸不全
5)誤嚥
6)精神的問題
4.理学療法評価
1)情報収集
2)理学療法評価
5.理学療法の実際
1)関節可動域の低下
2)筋力低下
3)活動性の低下
4)呼吸機能障害
5)コミュニケーション障害
6)家族・介護者への支援
6.症例提示
1)概要
2)理学療法評価
3)統合と解釈
4)理学療法プログラム
Step up
1.コミュニケーションの手段
2.環境制御機能
3.意思伝達装置導入の例
4.意思伝達装置導入のタイミング
巻末資料
TEST 試験 (大畑光司)