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臨床プレ/プロバイオティクス学入門【電子版】

古賀 泰裕・須藤 信行 (著)

出版社
南山堂
電子版ISBN
978-4-525-98453-3
電子版発売日
2022/08/29
ページ数
144ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,960 (本体¥3,600+税10%)

印刷版ISBN
978-4-525-16121-7
印刷版発行年月
2022/08
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概要

プレバイオティクス(PRE), プロバイオティクス(PRO)の基礎から, その発展における重要な知見をまとめた, 本分野初のテキストとも呼べる一冊!消化器疾患を中心に, アレルギー, 精神疾患までを含み, 疾患の予防・治療における有効性, 病態生理, PRO/PREの作用機序などをわかりやすく解説.

目次

総 論
1 プロバイオティクス
 1-1 プロバイオティクス研究の背景
 1-2 プロバイオティクスの歴史と定義
 1-3 プロバイオティクスとして使用されている菌種とその有効成分
 1-4 プロバイオティクスの腸管への定住
 1-5 プロバイオティクスの生体への作用機序
 1-6 プロバイオティクスの免疫系に及ぼす効果
 1-7 プロバイオティクスの副作用
 1-8 糞便細菌群集移植

2 プレバイオティクス
 2-1 プロバイオティクスの限界
 2-2 プレバイオティクスの定義
 2-3 プレバイオティクスとして用いられる成分
  1●オリゴ糖
  2●発酵性食物繊維および非炭水化物成分
 2-4 重合度の異なるオリゴ糖のプレバイオティクス効果の比較
 2-5 短鎖脂肪酸

3 口腔,消化管常在細菌群集
 3-1 細菌DNAを用いた細菌群集構造および機能解析
 3-2 メタ16S解析の実際
 3-3 細菌の分類
 3-4 口腔,消化管常在細菌群集
  1●Luminal microbiota
  2●Mucosa-associated microbiota
 3-5 腸内有益菌であるビフィズス菌および酪酸産生菌
  1●ビフィズス菌
  2●酪酸産生菌

4 脳腸相関 須藤信行
 4-1 ストレス反応
 4-2 ストレスから腸内細菌への影響
  1●ストレスによる腸内細菌叢の変化
  2●界間シグナル伝達
 4-3 腸内細菌からストレス応答への影響
 4-4 腸内細菌と行動特性
 4-5 微生物による行動変容
 4-6 腸内細菌?腸?脳軸:関連する物質と作用機序
  1●神経系経路:迷走神経,脊髄求心性神経を介する経路
  2●短鎖脂肪酸
  3●トリプトファンとその代謝物
  4●最近のトピックス

各 論
5 ヘリコバクター・ピロリ感染症
 5-1 ヘリコバクター・ピロリ感染症の概要
 5-2 ピロリ菌感染に対するプロバイオティクス
 5-3 LG21によるピロリ菌抑制機序
 5-4 ピロリ菌感染症に対するプロバイオティクスの治療効果
  1●プロバイオティクスの単独投与
  2●ピロリ菌除菌療法とプロバイオティクスの併用
 5-5 除菌後胃がん
 5-6 胃液中のリポ多糖活性と除菌後胃がんへの関与

6 機能性ディスペプシア
 6-1 機能性ディスペプシアの概要
 6-2 ポストピロリ菌時代の胃
 6-3 プロバイオティクスの胃粘膜に及ぼす生理的効果
 6-4 プロバイオティクスの機能性ディスペプシアに対する治療効果
 6-5 プロバイオティクスによる機能性ディスペプシア改善の機序
  1●胃酸分泌および胃運動機能
  2●胃および腸内細菌群集

7 過敏性腸症候群
 7-1 過敏性腸症候群の診断基準と病型分類
 7-2 過敏性腸症候群の病態に関与する因子
  1●遺伝的要因
  2●感染症
  3●粘膜の透過性亢進と微小炎症
  4●ストレス
 7-3 過敏性腸症候群患者における腸内細菌叢の異常
 7-4 腸内細菌への介入による過敏性腸症候群の治療
  1●抗菌薬
  2●プロバイオティクス
  3●糞便細菌群集移植 77
 7-5 プロバイオティクスの作用機序
  1●抗炎症作用
  2●内臓知覚過敏の軽減

8 慢性便秘症
 8-1 慢性便秘症の病態
 8-2 腸内細菌からみた慢性便秘症
 8-3 慢性便秘症の治療
  1●生活習慣の改善
  2●薬物療法
   1)浸透圧性下剤
   2)刺激性下剤
   3)その他
  3●プロバイオティクスおよびプレバイオティクス

9 歯周病
 9-1 歯周病の病態
 9-2 歯周病の歯科治療
 9-3 歯周病に対するプロバイオティクスの応用
  1●LS1を用いた歯周病コントロール
  2●プロバイオティクスの歯周病予防および治療に関する報告
 9-4 歯周病の全身への影響
  1●歯周病と糖尿病の関連
  2●歯周病の膵がん発症リスクへの影響

10 ウイルス感染症 古賀泰裕
 10-1 ウイルスの特徴および感染
 10-2 ウイルス感染防御
 10-3 新型コロナウイルス感染症における腸内細菌群集
  1●新型コロナウイルス感染症における腸内細菌群集の変化
  2●腸内細菌群集のディスバイオシスのサイトカインストームへの関与

11 アレルギー
 11-1 アレルギー発症の環境因子としての衛生仮説
 11-2 腸内細菌叢のアレルギー発症に及ぼす影響
  1●動物実験系での検討
  2●アトピー性皮膚炎の発症に及ぼす腸内細菌群集の影響
 11-3 プロバイオティクスおよびプレバイオティクスのアトピー性皮膚炎に対する効果
  1●プロバイオティクスの効果
  2●プレバイオティクスの効果
  3●酪酸産生菌の活性化によるアレルギー改善

12 肥満と摂食障害
 12-1 肥満症
  1●肥満の定義と疫学
  2●肥満に関連する要因
   1)肥満関連遺伝子
   2)慢性炎症
   3)摂食調節機構
   4)腸内細菌
 12-2 腸内細菌による体重・成長の制御
 12-3 摂食障害:神経性やせ症を中心に
  1●摂食障害の定義と病型
  2●神経性やせ症の腸内細菌叢
  3●神経性やせ症の血清メタボローム分析
  4●神経性やせ症の血清尿毒症関連物質
  5●人工菌叢マウスによる検討
  6●神経性やせ症の病態形成におけるディスバイオシスの役割

13 腸内細菌と精神疾患
 13-1 健常者の精神健康に及ぼす影響
 13-2 腸内細菌と精神疾患
  1●自閉スペクトラム症
  2●うつ病・うつ状態
 13-3 腸内細菌と精神疾患:関連する物質と作用機序2
  1●トリプトファンとその代謝物
  2●γ-アミノ酪酸
  3●生理活性アミン:モノアミン
 13-4 腸内細菌と精神疾患:脳イメージング研究から
 13-5 腸内細菌と精神的回復力:レジリエンス