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図解 物理薬剤学【電子版】

杉林 堅次(監修) 佐久間 信至(編集)

出版社
南山堂
電子版ISBN
978-4-525-98615-5
電子版発売日
2025/10/14
ページ数
236ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,850 (本体¥3,500+税10%)

印刷版ISBN
978-4-525-77921-4
印刷版発行年月
2025/10
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対応OS
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36 MB以上
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概要

薬物の溶解性,膜透過性,粉体特性,分散性,安定性など,医薬品の有効性や安全性に大きく影響する物理化学的特性について解説した入門書.本書は,豊富な図表とわかりやすい文章が1対1対応しているため,図表で視覚的に理解を深め,各章末にまとめと国家試験既出問題を掲載することで,学んだ知識の定着を促します.Clinical applicationを通じて,物理薬剤学の臨床的なつながりも学べる教科書です.

目次

1章 薬剤学総論
A 薬剤学と薬学教育モデル・コア・カリキュラム
B 医薬品
C 日本薬局方,製剤総則の剤形と定義
・Essential Point


2章 粒子と粉体
Ⅰ 粒子の性質
A 粒子径の測定
 1. 幾何学的測定法(幾何学的粒子径)
 2. 有効粒子径(物理的換算径)
B 平均粒子径と粒度分布
 1. 粒度分布曲線
 2. 粉体の大きさの表現方法
 3. 基 準
 4. 平均径

Ⅱ 粉体の性質
A 充塡性
 1. 体 積
 2. 空隙率と充塡率
 3. 密 度
 4. 粒子径と充塡性
B 粉体の付着・凝集性と流動性
 1. 粉体の付着・凝集性
 2. 粉体の流動性
C 粉体のぬれ
 1. 接触角とヤングの式
 2. ぬれの測定法
D 粉体の吸湿性
 1. 相対湿度と臨界相対湿度
 2. エルダーの仮説
E 共融混合物
F 粉体の混合性
 1. 粉体の影響
 2. 混合操作
 3. 混合度
・Essential Point
・薬剤師国家試験既出問題

【Clinical application】
・粒子径と吸入粉末剤(DPI)
・粒度分布と混合性:2度まきについて
・相対湿度と一包化


3章 溶解現象と溶液
A 溶液と溶解
 1. 溶 液
 2. 溶解現象
 3. 溶液の濃度
B 溶解度
 1. 固体の溶解度
C 溶解速度
 1. 溶解速度式
 2. 溶解速度に影響する因子
D 膜透過速度
 1. 膜透過の機構
 2. 積層膜の透過
E 溶解補助
 1. 溶解補助の機構
 2. 化学修飾による溶解性の調節
F 溶液の性質
 1. 医薬品溶液の束一的性質
 2. 等張溶液と等張化
 3. 溶液のpH
・Essential Point
・薬剤師国家試験既出問題

【Clinical application】
・結晶多形が医薬品開発に大きく影響を及ぼした一例
・共結晶による新型コロナウイルス感染症治療薬開発
・SARS-CoV-2による感染症治療薬:シクロデキストリンとの複合体形成


4章 分散系
A 界面の性質
 1. 表面張力・界面張力
 2. 表面張力の測定
 3. 吸着と表面張力
 4. 液-液界面
 5. ぬれの現象
B 界面活性剤の構造と分類
 1. 分 類
 2. イオン性界面活性剤
 3. 非イオン性界面活性剤
 4. 天然に存在する界面活性剤
C 界面活性剤溶液の性質と作用
 1. 界面活性剤溶液の性質
 2. HLB
 3. 界面活性剤の溶解性
 4. 可溶化
D 代表的な分散系
 1. 分散系の分類
 2. コロイド分散系
 3. 乳 剤(エマルション)
 4. 懸濁剤(サスペンション)
 5. リポソーム
・Essential Point
・薬剤師国家試験既出問題

【Clinical application】
・リピッドマイクロスフェア
・エマルション製剤を利用した脂溶性薬物の吸収挙動改善
・伝子改変タンパク質を利用した溶解制御型持続製剤(各種インスリン製剤)
・ドキシル®,アムビソーム®


5章 レオロジー
A 弾性および粘性
 1. 変 形
 2. 弾 性
 3. 粘 性
 4. 粘弾性
B 流動とレオグラム
 1. ニュートン流動と非ニュートン流動
 2. 非ニュートン流動の分類
 3. チキソトロピー
C レオロジーの測定
 1. 粘度測定法
 2. 粘稠度の測定法
D 製剤のレオロジー
 1. 懸濁剤
 2. 軟膏剤,クリーム剤,ゲル剤
 3. 経口ゼリー剤
E 製剤用高分子
 1. 高分子の構造と性質
・Essential Point
・薬剤師国家試験既出問題

【Clinical application】
・チキソトロピーを活用した製剤


6章 薬物の安定性
A 反応速度論
 1. 反応速度の概念
 2. 反応速度の微分式による表現と反応次数
 3. 1次反応
 4. 0次反応
 5. 2次反応
 6. 反応次数の決定法
 7. 擬0次反応と擬1次反応
 8. 複合反応
B 医薬品の安定性に影響する因子
 1. 温度の影響
 2. 触媒反応
 3. イオン強度,誘電率の影響
C 医薬品の安定化
 1. 最適条件の選択
 2. 分解促進因子の除去,削減
 3. 物理化学的性質の修飾
・Essential Point
・薬剤師国家試験既出問題

【Clinical application】
・安定性を考慮した注射剤の取り扱い
・災害時の医薬品供給
・製剤の安定性