はじめての研究・論文作成 THE教科書【電子版】
- 出版社名
- 文光堂
- 発行年月
- 電子版発売日
- ページ数
- 176ページ
- 判型
- A5
- 印刷版ISBN
- 978-4-8306-4465-8
- 電子版ISBN
概要
臨床や競技現場の「なぜ?」が,論文になる.学生とセラピストための,迷わない研究プロセス
本書はスポーツ科学・リハビリテーション科学系の学部生・大学院生や臨床に従事するセラピストを対象に,研究・論文作成の考え方や進め方の「型」を,豊富なイラストとともに分かりやすく解説した一冊.著者自身の試行錯誤と教育経験から見出した「Think(考える)・Hypothesize(仮説を立てる)・Evidence(知見として残す)」の思考法を軸に展開.競技現場や臨床での疑問の拾い上げから研究デザインの策定,データ収集,統計解析の選び方,論文のまとめ方まで,初学者が「次にすべきこと」を迷わず実践できるよう丁寧に導く.
目次
1章 “書ける人” がキャリアを築く―論文力こそ,現場で生きるための武器―
キャリアの定義/AI時代だからこそ,論文を書く意義がある/研究生活の思い出――研究の始まり/論文は「専門家としての名刺」/書く力=伝える力=キャリア形成力/ 現場で生きる “科学的判断力” /「書くこと」が患者・選手を支える
2章 その疑問が “研究テーマ” になる―臨床の疑問を研究にする発想法―
研究生活の思い出――研究テーマへの期待/研究の全体像と構成/クリニカルクエスチョンとリサーチクエスチョン/クリニカルクエスチョンの代表的な型/クリニカルクエスチョンをリサーチクエスチョンに変換する/3つのキーワードでリサーチクエスチョンを整理しよう/「既存の知見」の調べ方/ICO/PECOとは?/PICO/PECOを用いて,リサーチクエスチョンの骨格を作成しよう/FINERの原則をもとに,研究の意義を考えよう
3章 デザインを制する者が研究を制す―バイアスとエビデンスを味方につける―
研究生活の思い出――研究デザインに悩む/研究デザインとは何か――問いを “研究” に変える作業/研究デザインは好みで選ばない/研究は段階的に積み上げるもの/研究デザインの第一分岐点:質的研究か,量的研究か/「腰痛」をテーマにした研究を考えてみよう/「競泳」をテーマにした研究を考えてみよう/量的研究で注意すべきこと/研究デザインの第二分岐点:「何を明らかにしたいのか」から選ぶ/量的研究デザインの整理/研究の段階ごとに適切な研究デザインは変わる/各研究デザインの特徴――「できること」「できないこと」/バイアスを理解する――研究の信頼性を左右するもの/エビデンスレベルを理解する――研究の信頼性の階層/研究デザイン選択の実践フローチャート
4章 データが語る真実を見抜こう―収集・整理・統計解析を現場目線で考える―
研究生活の思い出――統計解析は敵か/データを収集しよう①:測定項目を決める/データを収集しよう②:例題で考える/データを収集しよう③:データの記録/データを収集しよう④:精度を上げるポイント/データを整理しよう/データを「見える化」で確認しよう/統計手法を選択しよう①:4つの問いの活用/統計手法を選択しよう②:マトリクスの活用
5章 論文作成はIMRADで攻略!―構成の鉄則を “型” で身につける―
研究生活の思い出――論文作成との格闘/IMRADの構造/Introduction――研究の背景と目的を示す/Methods――研究目的を達成するための方法/Methodsの基本構造/Methodsのポイント/Results――図表作成とデータ解釈/Resultsの基本構造/Discussion――結果の意味を考える/論文全体の構造を意識する
6章 英語論文で世界に挑もう―評価される英文の書き方―
研究生活の思い出――英語論文の壁/英語論文の本質/英語論文は「翻訳」ではなく「再構築」/英語論文においてIMRADを書く順番/IMRADにおける英語テンプレート/英語論文の「作法」/投稿先ジャーナルの決め方/英文校正サービス・翻訳会社の活用/投稿前の最終確認
7章 査読は “壁” ではなく “チャンス” だ―査読への対応からアクセプトまで―
研究生活の思い出――アクセプトかリジェクトか/投稿から結果が届くまで――査読プロセスの全体像/査読コメントが届いたら――対応の心得/リバイスを作成しよう――査読者への返答の型/査読者への返答に使える表現集/リジェクトされたら――次のアクションを考える/アクセプトされると?――掲載まであと少し!/アクセプトの先にあるもの
8章 論文がキャリアを変える―発信する人がチャンスをつかむ時代へ―
研究生活の思い出――アクセプト通知の後で/学会発表と研究ネットワークの形成/研究活動を継続的に行うコツ/継続するための3つの工夫/臨床と研究の相互作用/論文作成が拓く新しいキャリアの可能性/AIが進化する時代だからこそ/まずは1本書いてみよう
索引