ことばもクスリ【電子版】
- 出版社
- 医学書院
- 電子版ISBN
- 978-4-260-61383-5
- 電子版発売日
- 2016/09/19
- ページ数
- 232ページ
- 判型
- A5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,750 (本体¥2,500+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-260-01383-3
- 印刷版発行年月
- 2011/08
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概要
目次
第1章 医療にとって言葉とは 医師が患者に話す時 (川上 武)
患者にわかりにくい言葉/診療の流れと言葉/看護師の役割/臨終で交わす言葉/
医師の人間性と言葉
「運命と思ってください」「ありがとう、ごくろうさん、ごめんね」
「医者に教える気か!」「やせられましたね」
第2章 問診に関する言葉 (山内常男)
診察の流れと言葉/呼び出し/聞くことの重要性/病歴聴取と理学的所見
「ゆっくりわかるように呼んでほしい」「専門外なので」
「おなかも触ってくれなかった」
第3章 検査に関する言葉 (山内常男)
問診と検査の関係/検査の承諾と説明/検査とその結果の説明
「あの先生にはかかりたくない」「私にどうしろというんですか?」
「結果が心配で眠れなかった」「ご覧のとおり…」
「ほかの病院に行ってもいいんですよ」
第4章 治療に関する言葉 (山内常男)
疾病構造と言葉/「薬」と言葉/治療の説明/インフォームド・コンセント/
薬物療法に関する説明
「がんばっていますね!」「なんでこんなになるまでほっておいたのか」
第5章 臨終・終末期の言葉 (山内常男)
病状と臨終の言葉/終末期の言葉/患者と医療者の間の言葉/
家族と医療者の間の言葉/患者と家族の間の言葉/
家族の意思を尊重した看取りと言葉
「力至らず、すみませんでした」「いま何がいちばんつらいですか」
「婦長さん、ありがとう」「生きててもあまりよいことありませんし…」
「長生きしてほしいので…」「少しもよくならないじゃないか」
「貴重な症例なので解剖を…」「穏やかな表情でしたね」「いますぐ家に帰りたい」
第6章 病理医は語る 死者の言葉を代弁する (高屋敷典生)
病理医への道/病理解剖と臨床医/死者の言葉を代弁する/ 患者と病理医の会話
「どうして僕は死なねばならないのだろう」「本当は心臓だけでよいのですが」
「背中が痛い、痛みがとれない」「苦しいよ、死んじゃう」
第7章 医療ソーシャルワーカーの仕事と言葉 (鍋谷哲彦)
患者・家族の言葉/患者・家族の言葉と医療/患者・家族の言葉と社会資源
「こんなこと、先生に言えないでしょう」「病院にいさせてください」
「早く退院してもらおう」「あの先生はおかしい」「あの患者はおかしい」
「もうお金がありません」「精一杯やろうと思っていますが、私1人では…」
「ソーシャルワーカー?」
第8章 医療における日本語、言葉自体の問題 (山内常男)
専門用語・略語/俗語と外来語/カタカナ語/差別用語/方言/翻訳文化
「端座位」「臥位」「イタミのセイジョウ?」「キロクブ?」「DM」「生食」
「橋(キョウ)」「冷汗(ひやあせ/レイカン)」「ステる」「メタメタ」
「アポる」「エコー」「タッピング」
第9章 診療現場の言葉に影響する諸条件 (山内常男)
問診やコミュニケーションの前提条件/ハード面やシステムの問題/
非言語的態度と言葉遣い/言葉の重要性
「プライバシーを重視してもらえませんか?」「先生、どうしたの?」
「パソコンをパチパチするだけで、ちゃんと診てもらえなかった」
「ちょっと待っててって言ってるでしょ!」
「あの先生は処置が荒くて痛いのでイヤなんだ」
精神科医・浜田晋氏インタビュー 心に響く言葉で医療を
精神科特有の言葉の問題/生きた言葉に気付く/言葉は人と同じ/聞く姿勢/
聞くことによる癒し/観察でとどまるか、心理的なやり取りまで踏み込むか/
聞く職業としての医師/医師らしい振る舞い/言葉の持つ二面性/患者への禁句/
男性と女性の違い/患者に嘘をつく/3分診療でも十分/相手の心に響くもの/
疲労と言葉/カルテの重要性
コラム
見た目と言葉とのギャップ (鍋谷哲彦)
職業歴を聞く意味 (高屋敷典生)
“心臓が強い?” 心不全の患者 (山内常男)
せん妄と猫 (山内常男)
見事な旅立ちの挨拶 (山内常男)
使い分けたい言葉 (鍋谷哲彦)
猫に看取られて (山内常男)
あとがき
索引