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ロジックで進めるリウマチ・膠原病診療【電子版】

萩野 昇 (著)

出版社
医学書院
電子版ISBN
978-4-260-63130-3
電子版発売日
2018/03/19
ページ数
176ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥4,180 (本体¥3,800+税10%)

印刷版ISBN
978-4-260-03130-1
印刷版発行年月
2018/03
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概要

すぐれた若手リウマチ内科医・指導医として知られる著者が、その診療ロジックを惜しげもなく開陳した。プライマリ・ケアの場で一般医は、リウマチ・膠原病を「どう疑い」「どう追い詰める」べきなのか、治療薬を「何をもとに決定し、どう使用するのか」などの診療の基本を、著者ならではのロジック(思考経路)をもってわかりやすく示した。すべてのプライマリ・ケア医が読むべき「通読できるリウマチ・膠原病の教科書」の登場。

目次

覚えておくべき“即席リウマチ・膠原病診療”
 1 年齢・性別・主訴からの鑑別診断として代表的なもの
 2 各疾患の診断のポイント
 3 発症の早さと経過による診断のポイント

I リウマチ・膠原病へのアプローチ
 01 リウマチ・膠原病診療の考え方
  あたらしいリウマチ・膠原病診療
  リウマチ・膠原病診療でつまずきやすいポイント
  変化するステロイドの立ち位置
  リウマチ・膠原病診療の考え方
 02 関節症状へのアプローチ
  来院のたびに愁訴の増える「逃げ出したくなる」患者
  「非外傷性」に起こる関節・筋・骨格の愁訴
  患者の年齢・性別・主訴(来院事由)とその持続時間を聴取する
  リウマチ性疾患を「追い詰める」~近づいたり遠ざかったり~
  他疾患を「除外する」
  まとめ─病歴聴取の基本ストラテジー
 03 関節・筋骨格・軟部組織の診察
  身体診察でわかることは何か
  関節の痛みの診察─痛みを局在化する
  プライマリ・ケアにおける関節診察の目的
  手・手指関節の診察
  手・手指関節痛の鑑別診断
  肘の診察
  肩の診察
  局在診断を考えながらの診察
  股関節の診察
  膝関節の診察
  足関節・足趾の診察
 04 皮膚症状へのアプローチ
  一発診断からの訣別
  皮膚解剖・生理を理解する─皮膚の「読影」のために
  リウマチ性疾患では何を「探しにいくべきか」
  「手は口ほどにものをいう」ふたたび
  皮膚所見と関節所見を統合させる
 05 長引く発熱(不明熱)へのアプローチ
  体温調節と発熱の生理学
  不明熱の定義と臨床現場での実際
  発熱・高体温症と「炎症反応」
  「障害臓器・システムを絞る」ための飛び道具:FDG-PET
  リウマチ科的な考え方に立ち戻る
 06 プライマリ・ケアのための臨床免疫学
  臨床で使うロジックとしての免疫学
  自然免疫と獲得免疫
  適切な免疫反応と自己免疫(炎症)性疾患

II リウマチ・膠原病の薬─治療にはどんな武器があるのか?
 07 ステロイドの使い方
  ステロイド治療の3原則
  最適な臨床使用法を考える
  実際の使用例
  ステロイド投与時の副作用と対策:(1)感染症予防
  ステロイド投与時の副作用と対策:(2)骨粗鬆症予防
  消化性潰瘍予防
 08 免疫抑制薬の使い方
  ステロイドと免疫抑制薬
  どの免疫抑制薬を選択するか
  各免疫抑制薬の用法と副作用─吊り橋を渡るように
  副作用の伝え方

III リウマチ・膠原病の診断とマネジメント
 09 関節リウマチの診断とマネジメント
  早期の診断
  治療開始
  Treat to Target
  長期罹患リウマチ患者とどう向きあうか─ルノアールの治療を考える
  長期罹患リウマチ患者の治療における8つのアジェンダ
 10 プライマリ・ケアにおける膠原病の診断とマネジメント
  膠原病の分類
  全身性エリテマトーデス(SLE)
  炎症性筋疾患
  血管炎
  全身性硬化症,Sjögren 症候群
 11 全身の痛みへのアプローチとマネジメント
  「全身の痛み」に遭遇したら
  「全身の痛み」の鑑別診断
 12 リウマチ性疾患の緊急事態
  診断閾値と治療閾値
  主訴から考えるべき鑑別診断
  “Living with uncertainty”
 13 内分泌疾患による筋骨格症状
  更年期障害(エストロゲン低下に伴う関節症状)
  糖尿病
  甲状腺機能低下症
  その他の疾患
 14 膠原病mimics
  血管炎mimics
  全身性硬化症mimics
  炎症性筋疾患mimics

 索引