必携! 血液透析実践マニュアル【電子版】
- 出版社
- 中外医学社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2023/06/09
- ページ数
- 293ページ
- 判型
- A5判
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥4,950 (本体¥4,500+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-498-22482-7
- 印刷版発行年月
- 2023/06
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概要
維持透析療法の現場では患者の予後・生存率を良好に保つため,腎臓病の診療に関わる様々な職種の医療従事者がチームとして連携している.本書はそのような透析医療チームの日常診療に役立つマニュアルとして,総論ではAKI・CKD とそれに対する各種療法,各論では血液透析の開始・維持・中断/中止の各段階別に,具体的な実践の手順や考え方などの重要なポイントを,最新の知見を交えて簡潔にレクチャーしている.
目次
1.急性腎障害(AKI)とは?〈中田純一郎〉
1.診断基準
2.AKI における血液浄化療法
2.慢性腎臓病(CKD)とは?〈井尾浩章〉
1.腎臓の働きについて
2.CKD の定義
3.CKD の概念
4.CKD の病態生理
3.腎代替療法とは?
3-1 AKI, CKD に対する透析療法導入の目安:適応と禁忌〈井尾浩章〉
1.AKI
2.CKD
3-2 血液透析の原理・効果と限界,早期導入と導入遅延のメリット・デメリット〈井尾浩章〉
1.血液透析の原理・効果と限界
2.早期導入と導入遅延のメリット・デメリット
3-3 腹膜透析の原理・効果と限界: PD first・PD last のメリット・デメリット,ハイブリッド透析療法のメリット・デメリット〈井尾浩章〉
1.腹膜透析の原理・効果と限界
2.PD first・ PD last のメリット・デメリット
3.ハイブリッド透析療法のメリット・デメリット
3-4 腎移植の現況: 特に,先行的腎移植〈中田純一郎〉
1.生体腎移植と献腎移植
2.腎移植の適応
3.腎移植の件数
4.献腎移植の待機患者数・待機期間
5.先行的腎移植
6.移植前の透析期間について
7.腎移植の治療成績
8.費用
9.献腎移植におけるレシピエント選択基準
10.海外渡航移植の問題点
4.透析非導入と保存的腎臓療法(CKM)〈中田純一郎〉
1.日本における背景
2.透析非導入とCKM の実際
II 各論: 血液透析の開始から維持・中止まで
1.血液透析開始時期の対応
1-1 バスキュラーアクセス(シャント)の作製〈三代麻依子〉
1.バスキュラーアクセスの種類
2.長期使用可能なバスキュラーアクセスの作製法
1-2 透析機器,透析膜(ダイアライザー)の種類と特徴〈草場 岳〉
1.血液透析器
2. 血液濾過器(ヘモフィルター),血液透析濾過器(ヘモダイアフィルター)
3.持続緩徐式血液濾過器
1-3 透析液の特徴と使用上の注意〈石川祐史〉
1.透析液濃度の意義
2.透析液の歴史と種類
3.透析液内の各成分濃度
1-4 透析方法の実際(1): プライミングから終了まで,透析廃液の管理〈木村敦志 藤井 彩〉
1.治療準備
2.治療開始
3.治療中
4.治療後
5.止血確認
6.治療後体重確認
7.装置洗浄
1-5 透析方法の実際(2): オンラインHDF・CHDF・SDHD/NHD・在宅 HD のメリット・デメリットなど〈関口 嘉〉
1.オンラインHDF のメリット・デメリット
2.持続的血液濾過透析(CHDF)のメリット・デメリット
3. 夜間透析(NHD),短時間頻回透析(SDHD)のメリット・デメリット
4.在宅血液透析(HHD)のメリット・デメリット
1-6 上手な穿刺法と疼痛緩和策〈福崎晴奈〉
1.一般的な穿刺の流れ
2.典型的な穿刺の実際
3.超音波ガイド下穿刺
4.VA 関連疼痛
5.疼痛緩和のための対策
1-7 開始時によくみられる症状と対策・治療〈有賀誠記〉
1.メンタル異常
2.不均衡症候群
3.足のつれ(筋痙攣)
4.バスキュラーアクセス(VA)トラブル
5.カテーテル閉塞,感染
1-8 透析施設における感染症対策〈神田怜生〉
感染症対策の基本
2.血液透析維持期の対応
2-1 心胸郭比・ドライウエイトの見方・考え方:体重管理〈若林啓一〉
1.体重測定
2.心胸郭比(CTR)
3.ドライウエイト(DW)
2-2 超音波検査による心機能の評価と治療〈狩野俊樹〉
1.心臓超音波の役割
2.HFpEF とHFrEF
3.血管石灰化と弁膜症
4.経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)
2-3 腎性貧血・ESA 療法低反応性貧血の診断と治療〈 佐藤浩司〉
1.腎臓におけるエリスロポエチン産生制御と腎性貧血
2.腎性貧血の診断
3.腎性貧血の治療
2-4 CKD‒MBD の診断と治療〈前田拓也〉
1.CKD-MBD のメカニズム
2.CKD-MBD と心血管疾患
3.CKD-MBD の診断
4.CKD-MBD の治療
5.リンの管理
6.リン吸着薬の変遷
7.カルシウムの管理
8.二次性副甲状腺機能亢進症ならびにPTH の管理
2-5 血圧管理の実際〈武田之彦〉
1.透析症例の血圧の特徴
2.血圧測定とその評価法の実際
3.透析患者における至適血圧とは?
4.血圧管理のための適切な設定体重(ドライウエイト)とは?
5.透析症例の高血圧管理の実際
6.降圧薬による治療
7.透析症例における降圧薬選択と適応
8.透析症例の低血圧
9.透析低血圧の病態と対策
2-6 透析患者の血糖管理〈村越真紀〉
1.血糖管理の意義
2.血糖管理の指標と血糖測定の方法
3.血糖変動
4.血糖管理の目標値
5.血液透析施行中の高血糖・低血糖への対応
6.血糖管理のための薬物療法
7.糖尿病血液透析患者のための食事療法
2-7 HIT の診断と治療〈佐々木 有〉
1.HIT の頻度
2.病態生理
3.病型分類
4.診断
5.治療
6.透析とHIT
2-8 透析アミロイドーシス〈石坂匡則〉
1.透析アミロイドーシスの所見と診断
2.透析アミロイドーシスの治療
2-9 バスキュラーアクセス(シャント)閉塞時の治療〈佐竹健至〉
1.VA 閉塞とは
2.OPE かPTA か
3.閉塞を回避するためには
2-10 末梢動脈疾患(PAD)の診断と治療〈武藤正浩〉
1.透析患者のPAD の特徴
2.透析患者のPAD のスクリーニングと早期診断に必要な検査
3.PAD の予防と治療
4.血管石灰化抑制
5.抗血小板薬
6.血行再建
7.フットケア
8.アフェレシス
9.フィラピー療法
2-11 さまざまな合併症に対する検査と治療〈高原久嗣〉
1.かゆみ
2.悪性腫瘍
3.口腔内病変
4.便秘
5.結核
6.カルシフィラキシス
7.認知症
2-12 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断と治療〈深尾勇輔〉
1.透析患者におけるCOVID-19
2.診断
3.治療
2-13 透析患者に対する薬物療法の実際(投与量や投与間隔などについて)〈井下博之〉
1.血液透析中の薬物動態と薬物除去率
2.糖尿病治療薬
3.抗菌薬
4.抗がん薬
2-14 透析運動療法の実際〈臼井直人〉
1.血液透析患者の身体的特徴
2.機能評価
3.運動療法の実際
4.生活指導
2-15 栄養食事指導の実際〈岩岡愛美〉
1.エネルギー摂取量の考え方
2.たんぱく質摂取量の考え方
3.塩分摂取量の考え方
4.水分摂取量の考え方
5.カリウム摂取量の考え方
6.リン摂取量の考え方
2-16 透析患者の服薬指導〈中塚真衣子〉
1.透析患者のアドヒアランスについて
2.透析患者のOTC 医薬品・健康食品について
3.透析患者の薬物治療評価の実践
4.服薬指導の実践
5.透析患者のポリファーマシー
6.透析と認知症
2-17 透析ナースの役割: 開始から維持期,中止まで〈河合瑠美〉
1.透析ナースの役割
2.透析時の看護
3.透析導入期の患者の看護
4.長期透析患者の看護
5.透析の中止
3. 透析療法の中断: 中止時期の考え方と実際の取り組み〈野原奈緒〉
1.患者の意思の尊重
2.医師および医療チームの基本姿勢
3.透析の見合わせ
4.共同意思決定
5.人生会議・事前指示書