DPCデータにみる医療の質の指標化と改善【電子版】
- 出版社
- 南山堂
- 電子版ISBN
- 978-4-525-98091-7
- 電子版発売日
- 2016/06/06
- ページ数
- 203ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥4,180 (本体¥3,800+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-525-43171-6
- 印刷版発行年月
- 2011/07
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- 対応OS
-
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- 1
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概要
目次
QIPと制度・政策の流れ
診療情報管理とDPC包括評価(診断群分類に基づく支払制度)
データの活用
質改善(データ活用)のインフラと組織文化
第2章 医療の質と指標:概念体系と実例
医療の質とその評価軸
医療評価の立場・スコープと評価手法
「システムの質」の評価と臨床指標
質の保証と改善,そして説明力
第3章 急性期病院の入院機能を表す3つの指標
平均在院日数─ありふれた指標
平均在院日数の意味─湊 先生との出会い
急性期病院の機能
病院の機能分化と地域連携
症例数─診療圏の大きさを表す指標
在院日数─急性期医療の質を表す指標
1日単価─診療の集中度を表す指標
病院レベル・診療科レベル・疾患レベルの入院機能評価
急性期病院の収益構造
第4章 急性期病院の外来機能
入院患者をどこから獲得するか?
紹介率と逆紹介率
急性期病院の診療機能に関する指標
急性期病院における一般外来診療の比重
一般外来診療の比重が高い病院とは
外来診療に対するマンパワーと入院診療に対するマンパワー
病院の設立主体と入院診療・外来診療の機能
外来診療の評価とDPCデータ
外来診療のための診断群分類“APG”
外来診療の評価の必要性
第5章 患者アウトカムの評価
患者アウトカムとは
DPCデータで評価できる患者アウトカム
アウトカム指標としての「死亡」
ロジスティック回帰分析による死亡予測因子の同定
急性心筋梗塞の死亡予測モデル
「症例数-アウトカム関係」と支払制度に関する議論
DPCデータを利用した「症例数-アウトカム関係」の検討
集中治療室(ICU)患者の死亡予測モデル
Administrative dataを利用したICU患者の死亡予測モデル
DPCデータを利用したICU患者の死亡予測モデルの開発
予測モデルの性能
DPCデータを利用したアウトカム評価の問題点
DPCデータによる予測死亡率の年次推移
病名入力と予測死亡率
DPCデータとアウトカム評価
病院全体の質の評価としての「死亡率」
第6章 医療の標準化
医療における「バラツキ」
なぜ「標準化」が必要なのか?
医療の標準化は,医療の質の向上につながるのだろうか?
在院日数や医療費のバラツキはどこから生まれるか?
病院間・医師間で医療のやり方はどのように違うか?─解析例(1):周術期の予防的抗菌薬投与
医療の標準化をどのように評価するか?─解析例(2):白内障治療の標準化
がん治療における標準化─解析例(3):卵巣がんの化学療法の標準化
DPCデータを利用した,卵巣がんの術後化学療法の評価
DPCデータを利用した,がん治療の評価における問題点
第7章 手術室の利用と運営
プロローグ─手術部師長の憂うつ
医療機関にとって手術室の運営はなぜ重要なのか?
手術室運営のアウトプット指標
手術室運営のインプット指標
手術室の効率的な利用
時間外の緊急手術に対する診療報酬
手術の難易度と診療報酬
手術室運営に必要な資源と,その効率的利用
手術室を効率的に運営するために
第8章 医療資源消費の評価
医療資源消費とは
診断群分類と医療資源消費
医療資源消費のベンチマーキングの例:血液製剤
診療報酬制度を利用した経済誘導
輸血リスクを考慮した血液製剤使用量の評価
輸血の適切性の評価
輸血の適切性の評価とケースミックスを調整した使用量
抗菌薬使用のベンチマーキング
周術期の抗菌薬投与と術後感染性合併症の発生
抗菌薬の使用パターンから病院感染を同定する
周術期の抗菌薬投与の評価
DPCデータを利用した病院感染発生割合の推定─妥当性評価
第9章 診療の推移の評価
医療技術の進歩と診療の変化
乳がんの外科的治療の変遷
ガイドラインの影響
日本における乳がんの外科的治療の推移
個々の病院における診療の変化
第10章 支払制度と診療の変化
医師の診療を変えるには
医療における成果主義:P4P
経済的インセンティブによる医療サービスの変化
管理型医療「マネッジドケア」
アメリカの包括支払制度:PPS
DPCに基づく包括支払制度と経済的インセンティブ
DPCに基づく包括支払制度による診療の変化
第11章 医療連携・地域連携
急性期病院の在院日数適正化と医療機能分化
日本の急性期病院の在院日数はなぜ長いのか?
医療機関の機能分化の考え方
「医療連携・地域連携」とは
「連携」を評価するための指標
在院日数や退院先に関連する因子を考える
在院日数や転院と患者因子
在院日数に関連する因子と転院割合に関連する因子の違い
転院割合が同じような病院間で,平均在院日数が異なるのはなぜか?
在院日数短縮のために病院ができること
在院日数に関連する因子の解析結果のまとめ
今後のDPCデータ解析に求められるもの
Column 1 コード体系とデータセットの課題
Column 2 臨床的パフォーマンス指標の典型例
Column 3 データ活用や改善に重要な「組織文化」
Column 4 診断群分類(ケースミックス分類)と診療情報電子化の必要性
Column 5 O/E比の考え方
Column 6 箱ひげ図の読み方
Column 7 感染対策の普及と診療報酬
参考資料
附表1-症例数の多い20の診断群分類における在院日数のバラツキの評価
附表2-症例数の多い20の診断群分類における1入院あたり医療費のバラツキの評価
附表3-症例数の多い20の診断群分類における1日あたり医療費のバラツキの評価
附表4-主要な疾患・術式における抗菌薬使用パターン
索 引