ちょっと待った! その抗菌薬はいりません【電子版】
- 出版社
- メジカルビュー社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2019/06/03
- ページ数
- 320ページ
- 判型
- A5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥4,180 (本体¥3,800+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-7583-1804-4
- 印刷版発行年月
- 2018/12
- ご利用方法
- ダウンロード型配信サービス(買切型)
- 同時使用端末数
- 2
- 対応OS
-
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
※コンテンツの使用にあたり、専用ビューアisho.jpが必要
※Androidは、Android2世代前の端末のうち、国内キャリア経由で販売されている端末(Xperia、GALAXY、AQUOS、ARROWS、Nexusなど)にて動作確認しています - 必要メモリ容量
- 48 MB以上
- ご利用方法
- アクセス型配信サービス(買切型)
- 同時使用端末数
- 1
※インターネット経由でのWEBブラウザによるアクセス参照
※導入・利用方法の詳細はこちら
この商品を買った人は、こんな商品も買っています。
概要
・抗菌薬を「使わないこと」が不安にならない!
・むやみに広域の抗菌薬を使わなくなる!
・症状から感染臓器と菌を想定し,間違いのない薬剤選択ができる!具体的な処方レジメンまでわかる!
・高齢者,また,高血圧や糖尿病などの基礎疾患のある患者さんにも安全かつ効果的に処方できる!
ようになる。「今こそ見直したい」「ここから始めたい」抗菌薬適正使用のための解説書,決定版!
目次
● 病原細菌との共生が人類を救う⁉ デフォルトは“抗菌薬を使わない“こと!
● 使えば使うほど効力がなくなる! 抗菌薬は大切に使おう
● 抗菌スペクトルを知らずして抗菌薬を使うことは,雑な医療への入り口(破れ窓理論)
● まずは耐性菌ではなく,感受性菌を想定した治療をしよう
Ⅱ章 わかったつもり? やりがち抗菌薬投与を見直す 青木洋介
● “抗菌薬投与”という慣習の背景
● 抗菌薬投与後に解熱を認めるときに考えること
①患者さんが亡くなりかけている?
②細菌感染症ではない? ~抗菌薬投与とは無関係な解熱
● 非感染性の発熱を考えよう
①入院患者さんの発熱 ~解熱を図りたければ,抗菌薬ではなく,NSAID投与を
②高齢者の発熱 ~悪性腫瘍,自己免疫疾患の可能性も 岡 祐介
③術後患者さんの発熱 ~周術期抗菌薬の漫然とした継続はNO…岡 祐介
● 抗菌薬の治療効果は体温やCRPの下降ではない! 『細菌の増殖抑制』のみが指標
● 不明熱の検査の基本的な進め方
● これだけは押さえよう! 感染症診療の基本的な考え方 福岡麻美
①身体診察
②発熱
③バイタルサインの確認
④血液培養採取
Ⅲ章 患者さんをどう診るか? ~どのように考えるか? どのように考えてはいけないか? 青木洋介
● まずはプロブレムリストで患者さんの病態を整理・把握しよう
● 直感は思考の幅を狭くする? 鑑別診断を多角的視点で考えよう
● 「うまく説明できる」の罠
● 白血球やCRPの上昇がなくても,感染症を考えるとき
● 感染臓器を絞り込み,原因微生物を推定しよう 福岡麻美
①問診のポイント~仮説を立てる
②診察のポイント~仮説の検証
● 初期治療薬は可能な限り狭域に
● 最悪のシナリオを回避せよ! 市中で見逃したくない感染症 濵田洋平
● 医療関連感染の大半を占める,5大感染症をまずは鑑別しよう 濵田洋平
Ⅳ章 いざ,実践!抗菌薬を投与する,しない? 何を,どう使う?
● 薬剤選択は「間違えなければよい」がキホンのルール 青木洋介
● 呼吸器感染症が疑われる症状 青木洋介
①咳嗽および喀痰
②咽頭痛
③胸痛あるいは季肋部痛
④息切れ,肺炎
● 消化器症状 曲渕裕樹
①腹痛
②下痢
③悪心・嘔吐
④黄疸
● 尿路に関連する症状 永田正喜
①排尿痛
②頻尿・残尿感
③腰痛・側腹部痛
● 皮膚および筋・骨格系の症状 福岡麻美
①発疹(紫斑を含む)
②表在リンパ節腫張
③発赤・腫張
④関節痛
● 頭頚部の症状 山口浩樹
①視力障害,めまい,眼球運動障害
②耳痛・耳漏,歯性感染症
③頭痛
④意識変容
● 周術期(術後感染予防) 浦上宗治
● 人工物deviceを有する患者 濵田洋平
人工関節感染・人工弁心内膜炎
Ⅴ章 抗菌薬が効かない⁉ こんなとき,どう考えればよいですか? 青木洋介
● この抗菌薬は効いている?
①抗菌薬は「患者さん」ではなく,患者さんの体内にいる「病原菌」に作用する
②抗菌薬はこのままでよいのか,変えるほうがよいのか
● 抗菌薬が奏効するための条件
● 抗菌薬をいつまで投与するか?
Ⅵ章 こんな患者さんで使える薬・使えない薬
● 高齢者 浦上宗治
● 糖尿病 浦上宗治
● 慢性腎不全および肝硬変 浦上宗治
● 免疫抑制患者 青木洋介
● 妊婦と授乳婦 浦上宗治
● 精神科的疾患背景,あるいは不定愁訴と思われる症状を有する患者 青木洋介
Ⅶ章 90分でマスターする! 代表的薬剤の抗菌スペクトル
● 主要病原細菌とβ-ラクタム系薬のスペクトル 濵田洋平
● ペニシリン系薬 曲渕裕樹
● セフェム系薬 岡 祐介
● カルバペネム系薬 濵田洋平
● キノロン系薬 浦上宗治
● マクロライド系薬 福岡麻美
● アミノグリコシド系薬 永田正喜
● ST合剤 沖中友秀
● 抗MRSA薬 山口浩樹
● 抗真菌薬 濵田洋平
付録 浦上宗治
● 腎機能低下時に減量が必要な抗菌薬・抗真菌薬(成人)
● 肝機能低下時に減量が必要な抗菌薬・抗真菌薬(成人)
● 腎機能・肝機能による用量調整が不要な抗菌薬・抗真菌薬(成人)
● 特に注意しておきたい抗菌薬の薬剤間相互作用