ここから始める 糖尿病レクチュア【電子版】
- 出版社
- 文光堂
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2021/12/27
- ページ数
- 208ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥3,300 (本体¥3,000+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-8306-4678-2
- 印刷版発行年月
- 2014/02
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- 対応OS
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概要
目次
1 炭水化物(糖質)とは
2 体内に入ったブドウ糖(=グルコース)のゆくえ
3 エネルギー源としてのブドウ糖
[1]エネルギーをつくる
[2]エネルギー産生の第1歩
[3]ブドウ糖の細胞内への取り込み
[4]糖の代謝における肝臓の重要性
[5]脳細胞はブドウ糖に頼りきっている
[6]筋肉が使うブドウ糖
[7]その他の臓器が使うブドウ糖
4 血糖値はこうして一定に保たれる
[1]血糖値の調節機構
[a]血液中に入ってくるルート
[b]血液から出ていくルート
[2]血糖値を調節するホルモン
[a]インスリン
[b]グルカゴン
[c]その他の血糖調節ホルモン
Lesson2 糖尿病の定義とその分類
1 糖尿病とは
[1]まず正確な言葉を知っておく――糖尿病と尿糖陽性とは違う
[2]糖尿病とはどういう病気か――糖尿病の定義
2 糖尿病の分類
[1]成因から4つに分ける
[a]1型糖尿病(Ⅰ型とは書かない)
[b]2型糖尿病(Ⅱ型とは書かない)
[c]その他の特定の機序,疾患による糖尿病
[d]妊娠糖尿病
[2]各種の糖尿病の成因と病期
[a]インスリン非依存状態とは
[b]インスリン依存状態とは
Lesson3 糖尿病の成因に関する説
1 1型糖尿病の成因に関するいくつかの説
[1]自己抗体が認められる場合と認められない場合とがある
[2]1型糖尿病と関係がある遺伝因子もある
[3]ウイルス感染との関係も推察されている
2 2型糖尿病の成因に関するいくつかの説
[1] 2型糖尿病は多因子遺伝――いくつかの疾患感受性遺伝子がある
[2]インスリン抵抗性
[3]環境因子では
[4]インスリン分泌低下やインスリン抵抗性の有無を知るには
Lesson4 糖尿病の疫学
[1]糖尿病は増加の一途
[2]国際的にみて,わが国は2型糖尿病が多いのか
[3]1型糖尿病はヨーロッパ諸国に比べて少ない
[4]糖尿病の予後
[5]糖尿病の死因
Lesson5 糖代謝の異常を知るための検査
1 経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
2 その他の糖代謝の検査
Lesson6 糖尿病はこうして診断する
1 診断のすすめかた
[1]糖尿病発見の糸口
[2]血糖値とともにヘモグロビンA1cを測定する
[3]「糖尿病」と診断するための条件
[4]「境界型」へはこう対応する
[5]妊娠糖尿病は別に扱う
2 糖尿病の自覚症状と身体所見
[1]初期には自覚症状がないのが糖尿病
[2]自覚症状が出るのはかなり悪くなってから
[3]その他の症状は糖尿病の合併症によるもの
Lesson7 糖尿病治療の原則
1 糖尿病の治療
[1]1型糖尿病の治療
[2]2型糖尿病の治療
2 食事療法
[1]食事療法の基本
[a]1日の摂取エネルギー量(熱量)はどのくらいにすれば
[b]1日の摂取エネルギー量が決まったら
[c]特別な場合――小児と妊娠
[d]合併症がある場合の食事療法
[e]食事療法に関するいくつかの新しい問題
3 運動療法
[1]運動の種類を表す言葉
[2]運動がなぜ糖尿病によいか
[3]運動前のメディカルチェック――運動トレーニング前には必ず実行しましょう
[4]どんな運動を,どれくらいすれば――運動療法の実際
[5]運動トレーニング中の注意事項
4 経口糖尿病治療薬療法
[1]スルフォニル尿素薬(SU薬)
[2]速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
[3]α(アルファ)-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI薬)
[4]ビグアナイド薬
[5]チアゾリジン薬
[6]ジペプチジルペプチダーゼ-4(DDP-4)阻害薬
[7]配合薬
5 インスリン療法
[1]インスリン療法の基本――なぜインスリンの補充が必要か
[2]インスリン療法の適応
[3]インスリン製剤の種類
[4]インスリン注射回数とインスリン量
[5]インスリン注射のしかた
[6]インスリン治療時の注意
[a]低血糖症
[b]シックデイ対策
6 インクレチン関連注射薬(GLP-1作動薬)
7 糖尿病治療に必要な生活習慣サポート・精神的サポート
[1]糖尿病治療の基本は,“規則的生活をする”努力から
[2]生活習慣の基本は,食習慣・運動習慣・禁煙・節酒
[a]食習慣
[b]運動習慣
[c]喫煙
[d]飲酒
[3]糖尿病患者さんの心を支える
[a]患者さんの心が揺さぶられるとき
[b]心の変化
[c]“コーチング”の応用を
Lesson8 よりよい治療のために―糖尿病の治療は教育にあり―
1 糖尿病について教育が必要な3つの理由
[1]糖尿病は生活習慣病
[2]発症している人には日常生活こそが重要
[3]自覚症状がない
2 糖尿病教育とは
[1]学習カリキュラムの立案
[a]学習目標の作成
[b]目標到達のための方法
[c]学習目標到達度の評価
Lesson9 よいコントロール状態かどうかの評価
[1]「糖尿病のコントロール」という言葉
[2]平均血糖値の指標
[3]「糖尿病のコントロール」と「血糖コントロール」という言葉
[4]患者さん自身が血糖値を測る
Lesson10 糖尿病の急性合併症
[1]糖尿病ケトアシドーシス
[2]高浸透圧高血糖症候群
[3]その他の状態
[a]乳酸アシドーシス
[b]低血糖昏睡――急性合併症ではないが…
[c]その他の病態による昏睡
Lesson11 糖尿病の慢性合併症
[1]ミクロアンジオパシーとマクロアンジオパシー
[2]トリオパシーとは
[3]糖尿病網膜症とその他の眼の合併症
[4]糖尿病腎症
[a]低蛋白血症による浮腫に対して
[b]腎臓の機能低下に対して
[c]低血糖にも注意
[5]糖尿病神経障害
[6]糖尿病と脳血管障害・認知症
[7]糖尿病と心臓
[8]糖尿病と高血圧
[9]糖尿病の下肢病変
[a]糖尿病壊疽
[b]下肢の蜂窩織炎
[c]下肢の閉塞性動脈硬化症
[10]歯周病
[11]糖尿病の皮膚病変
[a]糖尿病に特異的な皮膚病変
[b]糖尿病があるために合併しやすい皮膚疾患
Lesson12 小児糖尿病
[1]小児の糖尿病の多くは1型糖尿病――その発症のしくみ
[2]小児の糖尿病の治療
Lesson13 糖尿病と妊娠
[1]糖尿病妊婦の妊娠前管理
[2]糖尿病妊婦の妊娠中の管理――産科医と併診する
[3]周産期の管理
Lesson14 糖尿病と外科手術
[1]手術時や外傷時には,血糖のコントロールが乱れる
[2]糖尿病があると感染しやすい
[3]糖尿病の合併症がかくれていることがある
[4]創傷治癒が遅い
[5]手術後の血糖管理のためのインスリン投与量
索引
■Column
●「早朝尿」「朝食前尿」「食後尿」を使いわけよう
●単位は正確に覚えよう
●糖尿病は代謝の異常,「代謝」とは?
●糖尿病の種類:もっとたくさんの種類があるということがわかってきた
●C-ペプチドってなんですか?
●〔CASE REPORT 1〕1型糖尿病:典型的な発症のしかたを呈した例
●膵臓と糖尿病との関係
●ランゲルハンスは「ランゲルハンス島」という呼び名を知らない
●夢の人工膵臓は可能か
●開業医アレテウス
●ナウル島の人々
●糖尿病は「コントロールする」もの
●あけぼの現象
●次世代への教育
●イヌシリンおじさんのこと:インスリンの飲み薬はできないか
●〔CASE REPORT 2〕心筋梗塞を起こしても非常ベルは鳴らない!
●今後,発売される薬:SGLT2阻害薬
●ALTの本名
●開発中の薬:GPR40作動薬
●脂肪細胞が作りだすアディポカイン(アディポサイトカイン)
●「空腹時血糖値」という言葉
●犬の膵臓を取ってから120年
●オジサンが変なことをいいだした
●説明はわかりやすい言葉で
●インスリンを体内に入れるには
●〔CASE REPORT 3〕糖尿病のコントロール不良で脳梗塞を合併した例
●〔CASE REPORT 4〕血漿浸透圧の高値による意識レベルの低下