高齢者の摂食嚥下サポート【電子版】
- 出版社
- 新興医学出版社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2017/12/25
- ページ数
- 198ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥4,730 (本体¥4,300+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-88002-770-8
- 印刷版発行年月
- 2017/02
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概要
超高齢社会のなかで重要性が増す、高齢者の摂食嚥下サポート。医原性サルコペニアの摂食嚥下障害を防ぐために知っておくべき、高齢者モデルの摂食嚥下サポートについてわかりやすく解説した。具体的なエピソードやコツを交え、老嚥と摂食嚥下障害の原因から、評価方法、診察時や地域・在宅でできるリハビリテーションまでを網羅。高齢者の摂食嚥下サポートを完全マスターできる1冊!
目次
脳卒中モデルから高齢者モデルの摂食嚥下サポートへのパラダイムシフト
①脳卒中モデルの摂食嚥下サポート
②老嚥:軽視され続けてきた存在
③サルコペニアの摂食嚥下障害:脳卒中モデルは逆効果?
④リハビリテーション栄養:攻めの栄養管理が治療
⑤認知症の摂食嚥下障害:適切な評価と観察が重要
⑥KTバランスチャート:高齢者モデルの摂食嚥下サポートに
第2章 老嚥と摂食嚥下障害の原因
1.フレイルとサルコペニア
①高齢化に伴う医療のパラダイムシフト
②フレイルとは
③フレイルをいかに診断するか
④サルコペニアをいかに診断するか
⑤摂食嚥下障害とフレイル,サルコペニア
2.医原性サルコペニア
①医原性サルコペニアとその原因
②活動に関連する医原性サルコペニア
③栄養に関連する医原性サルコペニア
④医原性サルコペニアをなくすために
3.老嚥
①老嚥(presbyphagia)とは
②老嚥(presbyphagia)の原因と要因
③加齢に伴う口腔の変化
④加齢と摂食嚥下機能に関係する筋力および筋肉量
⑤老嚥(presbyphagia)の改善
4.オーラルフレイル
①超高齢化社会に伴う口腔機能の虚弱化からオーラルフレイルへ
②オーラルフレイルとは
5.サルコペニアの摂食嚥下障害
①摂食嚥下にかかわる筋と摂食嚥下障害の原因
②老嚥との違い
③診断方法と発症パターン
④治療方法と多職種包括的ケア
6.認知症の進行と摂食嚥下障害
①アルツハイマー病(AD)の進行と摂食嚥下障害
②レビー小体型認知症(DLB)の摂食嚥下障害
7.薬剤性の摂食嚥下障害―味覚障害も含めて―
①薬剤性摂食嚥下障害
②薬剤性摂食嚥下障害を防ぐために
第3章 診察時にできる老嚥と摂食嚥下障害の評価
1.診察時にできる摂食嚥下スクリーニングテスト
①摂食嚥下スクリーニングテストの目的
②スクリーニングテストの条件
③スクリーニングテストにおける感度や特異度について
④実際のスクリーニングテスト
⑤理想的なスクリーニングテストとは
⑥安全なスクリーニングテストのために
2.診察時にできる老嚥の評価:EAT-10
①EAT-10について
②食形態と舌圧の関連
③高齢者の栄養に関して
3.診察時にできる口腔機能と口腔環境の評価
①口腔機能の低下
②口腔機能評価項目
③口腔環境の評価項目
4.診察時にできるサルコペニアの摂食嚥下障害の評価
①摂食嚥下障害の原因とサルコペニア
②急性疾患がもたらすサルコペニア進行の理解:今こそ暗黒時代の終焉を
③悪液質に関連したサルコペニアの摂食嚥下障害と評価
④高齢者におけるサルコペニアと嚥下障害の関連:先行研究レビュー
⑤サルコペニアを念頭に置いた摂食嚥下障害の評価
5.サルコペニアの摂食嚥下障害診断フローチャート
①サルコペニアの摂食嚥下障害における診断の基本的な考え方
②嚥下関連筋群の筋肉量
③嚥下関連筋群の筋力
④サルコペニアの摂食嚥下障害の診断方法
⑤サルコペニアの摂食嚥下障害診断フローチャート
6.診察時にできる認知症の摂食嚥下障害の評価
①アルツハイマー病(Alzheimerʼs disease:AD)
②レビ―小体型認知症(Dementia with Lewy bodies:DLB)
③前頭側頭型認知症(Frontotemporal dementia:FTD)
④家族の訴えのアセスメント~その“食べられない”は本当に摂食嚥下障害ですか?~
⑤外来と訪問,病棟ラウンド,ミールラウンド
第4章 老嚥と摂食嚥下障害のリハビリテーション
1.診察時にできる老嚥に対する摂食嚥下訓練
①筋力増強訓練実施にあたって
②嚥下筋力増強訓練
③機能を維持するために
2.診察時にできるオーラルフレイルに対する口腔ケアと訓練
①加齢とオーラルフレイル
②オーラルフレイル対策に有効なスクリーニングとケア
③包括的スクリーニングと口腔ケア
④口腔ケアは摂食嚥下障害の間接訓練である
3.診察時にできる摂食嚥下障害患者に対する薬剤調整
①「薬がのめていないのです…」
②まずは摂食嚥下障害の有無を把握する
③摂食嚥下障害があり服薬できない場合
④摂食嚥下障害はないのに服薬できない理由
⑤薬剤サイドの問題~多剤併用(ポリファーマシー)~
⑥薬剤サイドの問題~剤形・錠剤の大きさなど~
⑦「服薬」も「摂食」も同じ経路
4.診察時にできる摂食嚥下障害に対する嚥下調整食指導
①嚥下調整食とは?
②嚥下調整食指導のポイント
5.サルコペニアの摂食嚥下障害とリハビリテーション栄養
①サルコペニアとリハビリテーション栄養
②サルコペニアに対する栄養サポート
③摂食嚥下障害に対する栄養サポート
④栄養サポートの実際
6.誤嚥性肺炎に対する早期リハビリテーション
①誤嚥性肺炎の評価
②入院関連機能障害
③入院関連機能障害予防リハビリテーション
④早期呼吸リハビリテーション
⑤リハビリテーション栄養
⑥早期退院サポート
7.誤嚥性肺炎に対する早期経口摂取
①誤嚥性肺炎の原因と複合した背景
②肺炎の診断を受けた要介護高齢者の絶飲食と床上安静の弊害
③誤嚥性肺炎患者への包括的ケアとリハビリテーション
④「誤嚥」を予防し安全で自立性を高める食事介助技術
⑤高齢者肺炎患者への早期経口摂取の成果
8.認知症の摂食嚥下障害に対するリハビリテーション
①認知症の人に対するリハビリテーションにおいて不可欠な視点
②認知症の人にみられる摂食困難の特徴
③食事前に整えておくべき基本3要素
④認知症の人の摂食嚥下障害の特徴とリハビリテーション
9.摂食嚥下障害に対する歯科治療
①捕食・食物の臼歯部への移送(準備期)
②咀嚼運動(準備期)
③食塊の舌背から咽頭部への移送(口腔期)
④口腔癌術後の摂食嚥下障害
10.口から食べる幸せを守るKTバランスチャート
①KTバランスチャートとは
②KTバランスチャートの利点
③退院支援に活用したKTバランスチャート
④KTバランスチャートを用いて退院支援を行った事例
⑤口から食べる幸せの道しるべ
11.KTバランスチャートを活用して口から食べる幸せを守った症例
①患者の紹介
②介入の実際
第5章 地域・在宅での摂食嚥下リハビリテーション
1.摂食嚥下障害に対する訪問栄養食事指導の実際
①介入により経口摂取が増えたケース
②在宅訪問管理栄養士のアプローチ
③在宅訪問管理栄養士の広がりと期待
2.摂食嚥下障害に対する訪問リハビリテーションの実際
①在宅高齢者を取り巻く生活環境
②摂食嚥下機能と食事環境,食事内容・形態
③在宅での嚥下調整食の作り方
④必要栄養量の確保
⑤摂食嚥下機能の維持・向上のために
⑥訪問STの探し方と問題点,今後の課題
3.NST・嚥下連絡票を活用した摂食嚥下障害の地域連携
①高齢者モデル
②高齢者モデルに必要な地域医療・介護連携
③地域連携ツール
4.嚥下リハビリテーション相談窓口と活用の実際
①嚥下相談窓口の意義
②神奈川摂食嚥下リハビリテーション研究会
③嚥下相談窓口の実際
④今後の嚥下相談窓口の在り方
5.食のバリアフリー:レストランでの嚥下調整食
①食のバリアフリーのために必要なこと
②フランス料理店での嚥下調整食
③嚥下フレンチメニュー
索引