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職場×双極性障害【電子版】

秋山 剛 (編著)

NTT東日本関東病院精神神経科 部長

出版社
南山堂
電子版ISBN
978-4-525-98285-0
電子版発売日
2019/03/04
ページ数
145ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥2,420 (本体¥2,200+税10%)

印刷版ISBN
978-4-525-18181-9
印刷版発行年月
2018/07
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概要

双極性障害はうつ病とはまた違った問題を発生させる病気であり,職場の上司,人事,社労士,産業医や産業保健スタッフが対応に困ることも少なくない.本書は双極性障害の当事者の生の声をはじめ,症状の職域への影響や家族へのサポートなどについて,専門的な知識がなくても理解できるように,分かりやすく丁寧に解説する.

目次

第1章 職場での本人の体験─「ともに働く」を考える(鈴木映二)
 1 双極性障害当事者の文化とは
  A.当事者の文化とは
  B.当事者の文化を受け入れるということ

 2 双極性障害当事者の生の声??4
    当事者の紹介① 壊れてしまいそうな自分を抱えながらも,なんとか働き続けているAさん(30歳代の女性,会社員)
    当事者の紹介② 双極性障害の診断を受け入れたものの,どうしても職場復帰を躊躇してしまうBさん(60歳代の女性,元看護師)
    当事者の紹介③ 仕事をどんどん増やされるために続けられなくなり転職を繰り返しているCさん(30歳代の女性,無職)
    当事者の紹介④ よき理解者に恵まれながらも双極性障害を隠そうとしている自分自身の矛盾に悩んでいるDさん(40歳代の女性,非正規社員)
    当事者の紹介⑤ 双極性障害にかかったことで,かえって仕事や仲間に感謝するようになったEさん(30歳代の女性,薬剤師)

 3 双極性障害当事者と「ともに働く」を考える
  A.双極性障害当事者の文化は理解されているか
  B.双極性障害当事者の文化を取り入れるために

第2章 職場での対応─こうすれば支援できる
 1 職場での対応(有馬秀晃)
  A.双極性障害の職場への影響
    事例紹介① 双極性障害の患者にありがちな事例
  B.ストレスチェックの実施にあたって
  C.社会保険労務士,産業保健スタッフの役割

 2 家族とのかかわりかた(酒井佳永)
  A.家族を支援することの重要性
   1.患者の症状や生活について客観的な情報が得られる
   2.家族の協力を得る
   3.家族へのサポート体制を整える
  B.双極性障害の患者を支える家族の困難を理解する
    事例紹介② もともとエネルギッシュな性格だったが,過労を経てうつ病と診断され,抗うつ薬による治療を始めてから様子が変わってしまった事例
    事例紹介③ 部長の度重なる叱責によるストレスにさらされた後,うつ病となり休職するが,復職への不安が強く,パチンコで浪費するようになってしまった事例
  C.双極性障害の患者さんの家族の困りごとやストレス
   1.精神症状による影響
   2.家庭内の役割が変化すること
   3.医療に関する悩み
   4.社会的な偏見と家族の孤立
  D.双極性障害の患者の家族支援に役立つ社会資源
   1.医療についての相談
   2.家族が利用できる電話相談
   3.家族会

 3 対応できる精神科医の見分け方,見つけ方(秋山 剛)
  A.双極性障害に対応できない精神科医
   1.炭酸リチウム,バルプロ酸ナトリウム,カルバマゼピンなどの気分安定薬の血清濃度を測定する体制がない
   2.初診時に十分な情報を聴取しない
   3.活動記録表・家族や周囲からの情報提供を活用できない
   4.病気に関する説明を行えない
   5.質問に根拠に基づいた説明を行えない
   6.「自分が病気であることが受け入れられない」「軽躁状態への憧れが続く」といった心理的側面への働きかけを行なえない
  B.主治医を変えたほうがよいとき
   1.炭酸リチウム,バルプロ酸ナトリウム,カルバマゼピンなどの気分安定薬の血清濃度を測定する体制がない
   2.初診時に十分な情報を聴取しない,活動記録表・家族や周囲からの情報収集を行えない
   3.病気に関する説明を行えない
   4.患者の質問に根拠に基づいた回答を行えない
  C.よい精神科医の見つけ方
  D.合同面談
    Column 1 本人のため,ほかの社員の健康のため
  E.筆者の診療
   1.炭酸リチウム,バルプロ酸ナトリウム,カルバマゼピンなどの気分安定薬の血清濃度を測定する体制
   2.初 診
   3.活動記録表・家族や周囲からの情報収集
   4.病気に関する説明
   5.質問への回答
   6.心理的側面への働きかけ

 4 心理教育とモニタリング(奥山真司)
  A.心理教育,モニタリングとは何か
  B.心理教育,モニタリングは,どう役立つのか
  C.心理教育,モニタリングの実際
   1.病気を正しく知る
   2.警告サイン(症状)に早く気づけるようになる ─再発を防ぐために,早く警告サインに気づくことが有効
   3.油断しないで治療を続ける
   4.規則正しいライフスタイルを確立し,ストレスマネジメントを心がける
   5.気分を刺激する物質の使用を避ける
   6.ストレスと上手に付き合う
   7.経過の理解を再発予防に生かす
   8.リハビリテーションを進める
   9.社会的な援助(福祉制度)を活用する
  D.モニタリングのツール
    Column 2 会社や国の制度の活用…(秋山 剛)
    Column 3 「新型うつ病」とは何か?
  E.心理教育,モニタリングを受けた事例・受けなかった事例
    事例紹介④ 心理教育,モニタリングを受けた事例
    事例紹介⑤ 心理教育,モニタリングを受けていない事例
  F.人事・労務担当者,上司,社会保険労務士の役割

 5 リワークプログラムによる支援(五十嵐良雄)
  A.リワークプログラムにおける双極性障害
   1.双極性障害の診断の難しさ
   2.困難な双極性障害の診断への工夫
   3.プログラム利用者中の双極性障害の割合とその予後
  B.双極性障害当事者の体験談
    患者の手記
  C.プログラムにおける双極性障害への支援
   1.双極性障害のためのプログラム化
   2.双極性障害への個別的な対応
  D.双極性障害者の家族へのサポート
   1.サポート・カレッジの始まりと変遷
   2.家族へのアンケート
   3.双極性障害・発達障害の利用者の家族
   4.親と配偶者のグループ分け
   5.双極性障害に関する講義の内容
  E.プログラムにおける双極性患者の主治医の役割
   1.プログラム中の主治医の役割
   2.復職時の主治医の役割
   3.復職後の主治医の役割

第3章 双極性障害の理解─より深く知る
 1 双極性障害の診断と治療(尾崎紀夫,高﨑悠登)
  A.双極性障害の診断
   1.抑うつエピソード
   2.躁病・軽躁病エピソード
   3.混合病像
  B.双極性障害の診断の実際の流れ
   1.躁病・軽躁病エピソードの状態の疑いで受診した場合
   2.抑うつエピソードの疑いで受診した場合の診断手順
  C.双極性障害の治療
   1.双極性障害に対する心理教育
   2.双極性障害に対する薬物治療

 2 双極スペクトラムとは何か(阿部又一郎)
  A.双極スペクトラムとは
   1.「スペクトラム」って?
   2.なぜいま「双極スペクトラム」?
   3.いろいろな双極スペクトラム概念
   4.双極性障害は過剰診断されている?
    Column 4 双極スペクトラムに関するいろいろな理論
   5.職場は今こそ双極スペクトラムの時代
  B.社会リズム理論について
   1.私たちの生活とリズム
   2.精神疾患と生体リズム
   3.双極性障害と生体リズム
    Column 5 社会ツァイトゲーバー理論
   4.社会リズムの喪失
   5.対人関係社会リズム療法(IPSRT)
    事例紹介⑥ 薬ではなかなか改善しなかったのが,ソーシャルリズムメトリック(SRM-Ⅱ-5)を使った睡眠日誌指導を行ったところ,復職に向かった事例
   6.双極性障害では睡眠管理が大切
   7.睡眠衛生を考慮に入れる
  C.双極スペクトラムを知るツール
   1.よく使われるうつ・(軽)躁症状の評価ツール
   2.双極スペクトラムに関する一般でも使えるツール
   3.その他のツール

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