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スパルタ病理塾【電子版】

あなたの臨床を変える!病理標本の読み方

小島 伊織 (著)

出版社
医学書院
電子版ISBN
978-4-260-64130-2
電子版発売日
2020/03/02
ページ数
206ページ
 判型
A5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,960 (本体¥3,600+税10%)

印刷版ISBN
978-4-260-04130-0
印刷版発行年月
2020/02
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概要

病理を読まないなんて、もったいない! 病理標本を読み解き、病態を理解できれば、臨床が変わります。「普段戦っている相手(=疾患)の本質」がわかり、「病理診断のプロセス」がわかる、臨床と病理をつなぐ1冊。「病理に詳しい臨床医になりたい!」を“診断屋”が叶えます。

目次

序章 病理標本を読むべき理由,これまで読めなかった理由
 病理診断は画像診断より遠い?
 自ら病理標本を読むメリット
 医学部で習わなかった病理診断

第1章 病理所見で何を認識し,どう診断に至るのか
      病態のベクトルと診断プロセスの全体像
 診断のための所見を!
 組織を病理総論で分析する
 傷害する側の組織像
 反応する側の組織像
 病態のベクトル
 診断の流れの全体像――臨床診断との比較

第2章 一番「よくみえる」対物レンズはどれだ? 弱拡大の重要性
 診断に役立つ対物レンズを選べ!
 標本全体像の把握と病変部位の特定
 病態を大まかに認識する――病理用語の定義に立ち戻れ!
 癌の理解は生検よりも手術標本から始めるべし
 病態ベクトルの方向を外さない! 弱拡大での観察の進め方

第3章 腫瘍における組織型の考え方と眼の付けどころ 分化方向をどう読み取るか
 組織型の決定が必要な理由
 その腫瘍は何になろうとしているのか?
 診断のクライテリアとクルー
 扁平上皮癌――角化または細胞間橋
 腺癌――腺腔形成または粘液産生
 神経内分泌腫瘍――索状配列,胞巣状構造,ロゼット状配列,核の相互圧排像など

第4章 炎症性疾患の診断で組織所見が果たす役割
      疾患の本質は組織でこそわかる
 炎症性疾患における臨床と病理診断の共通点
 病理診断における炎症と腫瘍の大きな違い
 炎症組織を2つの視点で読み解く――炎症細胞と標的細胞
 炎症性疾患の診断における情報源
 炎症の場と浸潤細胞――肝生検①
 炎症の場と浸潤細胞――肝生検②
 炎症の場と細胞傷害像,組織反応像――肝生検③
 炎症の場と浸潤細胞,組織の修復像――大腸生検

第5章 たかがパターン,されどパターン 皮膚炎症性病変での実例
 特異性が低い所見を診断にうまく使う「パターン分類」
 パターン分類の実例
 パターン分類の有用性――病態の理解,肉眼像との対応
 簡略化したパターン分類
 海綿状組織反応パターン
 乾癬様組織反応パターン①
 乾癬様組織反応パターン②
 苔癬型組織反応パターン①
 苔癬型組織反応パターン②
 血管病変性組織反応パターン
 パターン分類で個々の症例を読み解く

第6章 特殊染色との向き合い方 HEなくして特染なし
 HE染色でみえないものや判別しにくいものを可視化する
 それでも,病理の基本はHE染色である
 特殊染色,免疫染色を行う前に
 PAS染色――粘液・多糖類の検出
 Azan染色――膠原線維と細胞成分の対比
 EVG染色――弾性線維と膠原線維の対比
 章末解説
  1 慢性肝炎の新犬山分類
  2 UIPパターンとNSIPパターン

第7章 免疫染色の使いどころとピットフォール
      特定の分子を染めてわかること vs. 特定の分子だけではわからないこと
 免疫染色の仕組みを簡単に
 免疫染色に過剰な期待をしてはいけない理由
 期待と異なる陽性像・陰性像をどう処理するか
 後腹膜腫瘍
 胃粘膜下腫瘍①
 胃粘膜下腫瘍②
 脳腫瘍
 リンパ節①
 リンパ節②
 EUS?FNAで採取したリンパ節
 章末解説
  1 免疫染色で使う頻度の高い抗体リスト
  2 リンパ球・リンパ腫細胞の大きさ
  3 反応性濾胞過形成の組織像とその意義

第8章 伝わりやすい病理所見プレゼンテーション 所見を述べる,最初の一言
 病理所見をプレゼンテーションする場面
 その病変の「主訴」は,何だ!?――脱・だらだらプレゼン
 プレゼンを通して,標本の読み方を聞き手と共有する
 腫瘍のプレゼンテーション,一言目
 管状
 篩状
 乳頭状
 胞巣状
 索状

本編のおわりに
 いざ,顕微鏡に向かい,教科書を開け!

付録1 補習室 病理診断依頼時の心得
 Q1.どのようなときに病理診断を依頼したらよいでしょうか?
 Q2.病理診断に適した組織採取のタイミングはありますか?
 Q3.どのように検体を採取すると,病理で確定診断しやすいですか?
 Q4.採取した検体は,どのように病理検査室に提出したらよいですか?
 Q5.病理診断依頼箋にどのような内容を記載したらよいですか?
 Q6.病理診断の記載の歯切れが悪いのですが,どういうことですか?
 Q7.臨床的に想定していた疾患と病理診断が異なるのですが,どうしたらよいですか?

付録2 図書室 本書を読み終えて次のステップに進む本

Appendix
 1 電子カルテ画面で病理標本を観察できる時代
 2 診断のセンス
 3 こころの対物レンズで地域をみる
 4 皮疹名と疾患名の区別
 5 HE染色と組織の化学
 6 体系的な教科書で学ぶ意義
 7 研修医勉強会「スパルタ病理塾」について

あとがき
索引
著者プロフィール