プロフェッショナル腎臓病学【電子版】
- 出版社
- 中外医学社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2020/08/17
- ページ数
- 620ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥15,400 (本体¥14,000+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-498-22462-9
- 印刷版発行年月
- 2020/08
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概要
目次
Ⅰ 総論
A.腎臓の基礎
1 腎臓病学の歴史
1. 腎臓病学の前史: 西洋伝統医学(18 世紀以前)における腎臓の研究と腎臓病
2.腎臓病の発見: 19 世紀初頭以後の病理解剖学
3.腎臓の構造と機能の発見: 19 世紀中葉以後の組織学と実験生理学
4. 腎臓病の診断・治療法の発見: 19 世紀後半以後の病理組織学と腎病理学
2 腎臓の構造
1.腎臓の外観
2.脈管系
3.ネフロン
4.間質
5.構造と機能
3 腎臓の生理
1.糸球体濾過率
2.腎血漿流量の測定
3.腎血漿流量と糸球体濾過率の自己制御
4.尿細管輸送
5.ネフロン各部位での輸送
6.糸球体尿細管バランス
7. 対向流システム
8. バソプレシンと水分の再吸収
9. 体液量調整に働く要素
B.腎臓の検査
4 腎臓病の症候と診察
1. 尿の異常
2. 浮腫
3. 皮膚症状
4. 尿毒症症状
5 腎機能の評価方法
1. GFR 測定の重要性
2. eGFR の推算式
3. 透析導入時期のGFR 推算
4.CKD のエンドポイント
5. eGFR 変化率のサロゲートエンドポイントとしての検討
6. eGFR 変化率の注意点
7. まとめ
6 腎臓に関連する内分泌学的検査
1. 腎臓と関連の深いホルモンとその過剰や欠乏が原因となる内分泌疾患
2. 腎機能とホルモンとの関係におけるpitfall
7 尿検査
1. 蛋白尿と血尿の病態
2. 検査
8 腎臓の画像診断
1. 超音波検査
2. X 線検査
3. CT 検査(単純・造影)
4. MRI 検査(単純・造影)
5. 腎シンチグラフィー
9 腎生検
1. 腎生検の疫学
2. 腎生検の適応
3. 合併症
4. 腎生検の相対的禁忌とハイリスクな病態
Ⅱ 各論
A.水・電解質・酸塩基平衡
1 水・Na 代謝異常
1. 概論
2. 低Na 血症
3. 高Na 血症
2 K 代謝異常
1. 概論
2. カリウムの生体内分布と細胞シフト
3. 生体内のカリウム量の調節機構
4. K 代謝異常(1) ─低カリウム血症─
5. K 代謝異常(2) ─高カリウム血症─
6. K 摂取量,高/低カリウム血症の予後への影響
3 カルシウム・リン・マグネシウム代謝異常
Ⅰ.カルシウム(Ca)代謝異常
1. 概念
2. 臨床症状
3. 高カルシウム血症の鑑別
4. 高カルシウム血症の治療
5. 低カルシウム血症の鑑別
6. 低カルシウム血症の治療
Ⅱ.リン(P)代謝異常
1. 概念と病因
2. 高リン血症の治療
3. 低リン血症の治療
Ⅲ.マグネシウム(Mg)代謝異常
1. 病態
2. 高Mg 血症の原因と治療
3. 低Mg 血症の原因と治療
4 酸・塩基平衡異常
1. 酸・塩基平衡の生理
2. 酸・塩基平衡異常
3. 代謝性アシドーシス
4. 代謝性アルカローシス
B.糸球体疾患
5 糸球体疾患:症状,組織,病因論
1. 糸球体疾患の症状
2. 糸球体疾患の分類
3. 糸球体疾患の病因
6 微小変化型ネフローゼ症候群
1. 発症機序
2. 症状・検査所見
3. 病理所見
4.予後
5. 治療
6. 補助療法
7. 生活・食事管理
7 巣状分節性糸球体硬化症
1. 概念
2. 病因
3. 疫学
4. 臨床像
5. 病理組織学的特徴
6. 治療
7.予後
8 膜性腎症
1. 膜性腎症の概念と最近の動向
2. 膜性腎症の発症・進展機序における免疫学的機序:自己抗原に対する抗体産生
3. IgG サブクラスと内因性抗原をめぐる話題
4. 自己抗体測定の臨床応用
5. ネフローゼ症候群(膜性腎症)診療の現状と予後
6. 難治性ネフローゼ症候群に対する新たな治療法の展開
9 膜性増殖性糸球体腎炎と C3 腎症
1. MPGN の病理学的特徴
2. 免疫複合体型MPGN
3. 補体関連型MPGN(C3 腎症)
4. 診断
5. 治療
10 IgA 腎症およびIgA 血管炎(Henoch-Schönlein purpura 紫斑病)
Ⅰ.IgA 腎症
1. 疫学
2. 病態生理
3. 診断
4. 治療
Ⅱ.IgA 血管炎(IgA vasculitis: IgAV)
11 急速進行性糸球体腎炎
1. 概説
2. ANCA 関連血管炎(AAV)
3. 抗GBM 病,抗GBM 抗体型RPGN
12 急性糸球体腎炎
1. 疫学・病因
2. 腎炎惹起性抗原と補体活性
3. 症状
4. 検査
5. 診断・鑑別診断
6. 病理所見
7. 治療
8.予後
C.全身性疾患に伴う腎臓病
13 血管炎
1. 血管炎の概念と分類
2.ANCA 関連血管炎( ANCA 関連腎炎)
3.結節性多発動脈炎(PAN)
4. 抗糸球体基底膜(GBM)病
14 ループス腎炎
1. 概念
2. 病因・病態
3. 疫学
4. 診断
5. 組織所見・組織分類
6. 治療
7.予後
15 その他の膠原病に伴う腎臓病
Ⅰ.関節リウマチ(RA: rheumatoid arthritis)
1. 疫学
2. 病態
3. 薬剤性腎障害
4. アミロイドーシス
5. メサンギウム増殖性糸球体腎炎
6. その他
Ⅱ.Sjögren 症候群 (SjS: Sjögren’s syndrome)
1. 疫学
2. 病態
3. 症状・検査所見
4. Sjögren 症候群による腎障害
5. 治療・予後
Ⅲ.強皮症腎
1. 疫学
2. 病態
3.予後
Ⅳ.抗リン脂質抗体症候群(APS: antiphospholipid syndrome)
1. 疫学
2. 病態
3. 症状・検査所見
4. 治療・予後
Ⅴ.その他
16 アミロイドーシス
1. アミロイドーシスの疾病概念
2. アミイロドーシスの発症機序
3. 腎アミロイドーシスの分類と遺伝子異常
4. 腎アミロイドーシスの疫学
5. 腎アミロイドーシスの臨床的特徴
6. 腎アミロイドーシスの臨床的診断
7. 腎アミロイドーシスの病理学的診断
8. 新しい病理診断法
9. 腎アミロイドーシスの治療
17 多発性骨髄腫による腎障害
1. 多発性骨髄腫と腎障害
2. 腎障害の機序
3. 腎障害の診断
4. 腎障害の治療と予後
18 MGRS
1. 多発性骨髄腫とMGUS
2. MGUS とMGRS
3. MGRS における腎病変
19 血栓性微小血管症(HUS 含む)
1. 血栓性微小血管症(TMA)の病態と原因
2. 血栓性微小血管症(TMA)の臨床症状と診断
3. TMA の治療と予後
20 aHUS
1. 疾患概念・病因
2. 疫学・予後
3. 診断
4. 治療
21 IgG4 関連腎臓病
1. IgG4-RD,IgG4-RKD の疫学
2. IgG4-RKD に認められる検査異常所見
3. IgG4-RKD に認められる腎病理所見
4. IgG4-RKD 診断基準
5. 治療と予後
22 感染症に伴う腎疾患(HIV,MRSA など)
1. 感染関連糸球体腎炎(IRGN)
2. ウイルス関連糸球体腎炎
23 糖尿病性腎臓病:病因,症状,自然経過
1. 病因
2. 症状
3. 自然経過
24 糖尿病性腎臓病:予防と治療
1. DKD に対する治療
2. 糖尿病性腎症重症化予防プログラム
3. DKD 発症と進展を予測するバイオマーカー
25 妊娠と腎
1. 序論
2. 妊娠による腎・血行動態に対する生理的変化
3. 妊娠高血圧腎症(PE)の診断と治療
4. PE における昇圧メカニズム
5. Catechol-O-methyltransferase(COMT)不全とPE
6. sFlt1 上昇とPlGF 抑制:本当にPE の病態に寄与しているのか?
D.遺伝性腎疾患と先天性腎疾患
26 常染色体優性多発性囊胞腎
1. 概念
2. 疫学・診断
3. 病態生理
4. 進行予測因子
5. 治療
27 常染色体優性遺伝性尿細管間質性腎疾患
1. ADTKDとは
2. ADTKD の疫学
3. ADTKD の病態生理
4. ADTKD の臨床所見・検査所見
5. ADTKD の診断基準
6. ADTKD の治療
7. 最近の知見
28 Alport 症候群とThin basement membrane disease
1. 疾患概念
2. 疫学
3. 病態
4. 分類
5. 診断
6. 治療
7. 腎予後および遺伝子型・臨床型の相関
8. 非典型的軽症XLAS 男性患者の発症機序
9. Alport 症候群とTBM の境界に関する考察
29 その他の遺伝性腎疾患
I. 常染色体劣性多発性嚢胞腎(ARPKD)
1. 概要
2. 疫学と予後
3. 原因遺伝子PKHD1 について
4. 治療
II. Fabry 病
1. 概要
2. 疫学と予後
3. 治療
III. ネフロン癆
1. 概要
2. 原因遺伝子について
3. 治療
IV. 腎コロボーマ症候群
1. 概要
2. 原因遺伝子PAX2
V. PAX2 関連腎疾患
30 先天性腎尿路異常
1. CAKUTとは
2. 疫学
3. 原因
4. 症状
5. 検査
6. 治療
E.尿細管・間質性腎疾患
31 間質性腎炎
1. 定義
2. 間質性腎炎の分類
3. 病因
4. 臨床的特徴
5. 治療
6. バイオマーカー
7.予後
8. 特殊な間質性腎炎
32 薬剤性腎障害
1. 疫学,発症形式
2. DKI の分類,機序と特徴
3. 診断,腎生検の位置づけ
33 尿細管性アシドーシス
1. 概念
2. 病態
3. 診断
4. 治療
34 動脈硬化に基づく腎疾患および腎血管性高血圧症
I. 動脈硬化に基づく疾患
1. 良性腎硬化症
2. 悪性腎硬化症(malignant nephrosclerosis)
II. 腎血管性高血圧症(renovascular hypertension)
35 高血圧緊急症
1. 高血圧緊急症の疫学と病態
2. 高血圧緊急症の症状と診断
3. 高血圧緊急症による臓器障害
4. 緊急降圧療法
F.急性腎障害
36 急性腎障害:病態生理と疫学
1. AKI の概念
2. 病態
3. 疫学
37 急性腎障害:診断と予後予測
1. 診断
2.予後予測
38 急性腎障害:管理と治療
39 Critical care nephrology
1. Critical care nephrology のこれまで
2. Critical care nephrology が対象とするもの
3. Critical care nephrology に必要なもの
4. Critical care nephrology における血液浄化療法のトピックス
G.慢性腎臓病
40 病態生理と疫学
1. 疫学
2. 病態生理
41 慢性腎臓病:診断と予後予測
1. 慢性腎臓病の診断
2. 慢性腎臓病の重症度分類
3. 慢性腎臓病の予後予測
4. 慢性腎臓病の医薬品開発におけるエンドポイント
42 慢性腎臓病:管理と治療
1. 慢性腎臓病の管理
2. 慢性腎臓病の治療
43 腎性貧血
1. 病態生理
2. 腎性貧血の診断
3. ESA による腎性貧血治療
4. 貧血の補正による治療利益
5. 新規ESA としてのPHD 阻害薬
44 CKD-MBD
1. CKD-MBD の概念
2. 保存期における病態
3. 透析患者における病態
4. CKD-MBD の管理
H.腎代替療法
45 血液透析
1. 血液透析の歴史
2. 血液透析の原理
3. ダイアライザー
4. 透析液
5. バスキュラーアクセス
6. 至適透析
7. 血液透析中の合併症
8. 医療経済
9. 透析見合わせ基準
10. チーム医療
46 腹膜透析
1. 原理
2. 導入
3. 適正透析
4. 栄養管理
5. カテーテル
6. 合併症
47 腎移植
1. 概要
2. 術前評価
3. 周術期管理
4. 移植後管理
48 血漿交換
1. 血漿交換療法
2. 適応となる病態
3. 治療条件の決定
4. 合併症
I.腎臓病学の新しい展開
49 Onco-nephrology
1. がん治療に伴う腎障害
2. 透析患者のがん治療
50 Interventional nephrology
1. VA(vAscular access)
2. 腹膜透析カテーテル挿入
51 Palliative nephrology
1. Palliative care,そしてpalliative nephrology
2. Shared decision making(SDM: 共有型意思決定)
3. Conservative kidney management(CKM: 保存的腎臓療法)
4. Advance care planning(ACP: 事前ケア計画,人生会議)とend-of-life care(EOL: 終末期ケア)
5. 保存的腎臓療法実施中に生じる自覚症状と対処法
52 腎臓の再生と発生
1. 腎臓発生
2. 腎臓再生
J.COVID-19 における腎障害
53 COVID-19 と腎障害
1. 日本でのCOVID-19 の感染拡大
2. COVID-19 とAKI
3. 腎臓病患者とCOVID-19
4. 透析患者とCOVID-19
5. 腎移植患者とCOVID-19
6. COVID-19 患者の剖検腎
7. COVID-19 患者に対するレニン-アンジオテンシン阻害薬の使用
和文索引
欧文・数字索引