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症例から学ぶ 内視鏡医・内視鏡技師のための大腸腫瘍診断・治療 手技選択の境目50【電子版】

吉田 直久 樫田 博史 佐野 寧 (編著)

出版社
金芳堂
電子版ISBN
 
電子版発売日
2021/04/12
ページ数
344ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥9,680 (本体¥8,800+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7653-1855-6
印刷版発行年月
2021/03
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概要

大腸内視鏡で腫瘍などを取り扱う際に、どのような症状であればESDなのか、EMRなのか、コールドポリペクトミーなのか、開腹なのかetcという手技の選択は常に悩ましい問題である。

腫瘍、ポリープなどに対し、大腸内視鏡を用いる際、手技の選択に悩むような症例であるときに、どういったポイントに着目して手技を選択したら良いのかを、大腸のエキスパートたちがクイズ形式でわかりやすく説明。

そのほか、内視鏡医、内視鏡技師との知識の懸け橋となるコラム「内視鏡技師のノート」やTipsなども数多く収録。大腸内視鏡全般の知識をこの1冊に!

目次

PartⅠ 大腸内視鏡の基礎知識
1 大腸腫瘍の内視鏡診断
はじめに
1 pit pattern診断
- 1.1 pitとは
- 1.2 診断方法
- 1.3 pit pattern分類
2 NBI/BLIの原理
3 NBI/BLIによる病変発見能
4 大腸拡大NBI分類(佐野分類,広島分類,昭和分類,慈恵分類)
5 JNET分類
おわりに
診断

2 治療(EMR、cold polypectomy)総論
はじめに
1 EMRとCSPの調書と盲点
2 EMR とCSPの適応
3 EMR のコツ
- 3.1 基本手技
- 3.2 コツ
4 コールドポリペクトミーのコツ
- 4.1 基本手技
- 4.2 コツ
おわりに

3 大腸ESDの進歩と標準化に向けた試み
はじめに
1 ESD の適応
2 当院におけるESDセッティングと治療成績
- 2.1 前処置・セッティング
- 2.2 治療成績
3 ナイフ形状の違いと各々の特徴
- 3.1 先端系ナイフ
- 3.2 ブレード型ナイフ
- 3.3 ハサミ型ナイフ
4 他の処置具の使用工夫
- 4.1 局注液
- 4.2 牽引クリップ
- 4.3 その他のデバイス
5 手技およびストラテジー
- 5.1 フラップを作成する手技~先端系ナイフを用いて~
- 5.2 pocket-creation method
- 5.3 PCMとS-O クリップとの併用~ハサミ型ナイフを用いて~
6 大きな組織の回収
7 偶発症への対応
- 7.1 穿孔
- 7.2 後出血
- 7.3 Post ESD syndrome
まとめ

4 大腸内視鏡手術における技師の工夫
はじめに
1 感染管理の工夫
2 検査
3 治療
- 3.1 cold snare polypectomy
- 3.2 EMR
- 3.3 ESD

5 内視鏡所見と病理組織所見の究極の対比方法
はじめに
1 対比の正確さ
2 イメージしやすい対比の方法
3 KOTO Method Ⅱ
- 3.1 原理
- 3.2 手順
- 3.3 対比スライドの作成
- 3.4 注意点
おわりに

6 大腸腺腫の摘除で大腸癌は予防できるのか?
はじめに
1 大腸腺腫は本当に前癌病変なのか?
2 腺腫と癌のミッシングリンク(Missing-link)について
3 大腸腺腫と大腸癌のリスク因子の違い
4 腺腫は消えるのか?
5 米国の現状
6 10 年以内に実現したい大腸癌対策の提案

PartⅡ
大腸内視鏡症例クイズ case1~50
case1
case2


case50

内視鏡技師のノート
1.介助者から見る内視鏡治療への心構え
2.ESD時に介助者が気を付けること
3.病理
4.大腸癌検診の現状を知ろう
5.過形成性ポリープとSSLとの違いを知ろう
6.どうしてSSLは治療しなければならないの?
7.介助者も知っておきたいprecutting EMR の手技
8.CSPではどのようなスネアを使うのが良いの?
9.高齢者へ内視鏡治療を行うときに気をつけることってなに?
10.病理学的断端陽性時に経過観察となる場合のお話
11.EMRの再発リスクファクター
12.小さくても悪性度が高い陥凹性病変
13.ESD病変における生検の意義
14.鋸歯病変のカテゴリー
15.あらためてSSA/P って何?
16.頻用略語20選 これで医師との会話がスムーズに!
17.ピオクタニンとインジゴカルミンの違い
18.粘膜下層(SM)癌におけるSM浸潤距離ってなに?
19.EUSの見方! これでDrと会話がスムーズに!
20.腫瘍表面の模様と粘液の関係
21.操作困難の理由と対処について
22.局注液はなぜ使うの? その理由と特徴
23.PCMとS-Oクリップの紹介
24.EMRにおけるスネアの選び方
25.肉眼型と内視鏡治療について
26.JNET分類とは
27.超音波内視鏡(EUS: Endoscopic ultrasonography)の準備
28.局注の理由と気を付けること
29.追加手術の適応は?
30.当院の洗浄への取り組み
31.LST定義分類とは
32.分割EMR ってなに?
33.高度線維化ってなに?
34.下部直腸癌と人工肛門の関係とは?
35.ESD時の体位
36.虫垂開口部症例の注意
37.NBIとBLI ってなに?
38.ESDの粘膜切断は病変からどれくらい離せばいいの?
39.UEMR ってなに?
40.Ⅰp型の癌の転移リスク
41.上行結腸は見落とし率が高い!
42.若年性ポリープとは
43.高齢者に追加手術をするとき,しないとき
44.Rbの病変に対するESDではこれに注意せよ!
45.T1b癌治療後の経過観察はどうするべき?
46.T1a,T1bの違い
47.人工肛門を回避するための方法
48.適切なスコープの選択法
49.介助者も知っておきたい! ESDの保険適応について
50.潰瘍瘢痕部の隆起
51.介助者も知っておきたい! CSPの適応
52.カルチノイドの適応と治療
53.高周波モードの違い Endocut IおよびEndocut Qの特徴

Tips
内視鏡専用レンズクリーナーによる良好な内視鏡画面
大腸ESDにおけるクラッチカッター®のTIPS
NBIとBLIの拡大内視鏡の診断精度
FlushKniffe BT-S
大腸ESDにおけるクリップフラップの有用性
Underwater EMRについてのTip
Cold snare polypectomyについて
non-lifting signについて
Sessile serrated lesion(SSL)の組織診断と癌化