経済学を知らずに医療ができるか!? 医療従事者のための医療経済学入門【電子版】
- 出版社
- 金芳堂
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2021/05/03
- ページ数
- 176ページ
- 判型
- A5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥2,640 (本体¥2,400+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-7653-1834-1
- 印刷版発行年月
- 2020/08
- ご利用方法
- ダウンロード型配信サービス(買切型)
- 同時使用端末数
- 2
- 対応OS
-
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
※コンテンツの使用にあたり、専用ビューアisho.jpが必要
※Androidは、Android2世代前の端末のうち、国内キャリア経由で販売されている端末(Xperia、GALAXY、AQUOS、ARROWS、Nexusなど)にて動作確認しています - 必要メモリ容量
- 16 MB以上
- ご利用方法
- アクセス型配信サービス(買切型)
- 同時使用端末数
- 1
※インターネット経由でのWEBブラウザによるアクセス参照
※導入・利用方法の詳細はこちら
この商品を買った人は、こんな商品も買っています。
概要
本書では、経済学の予備知識がゼロでも、通読できるように書かれています。医療従事者が知っておくべき医療経済学の基礎知識を、今こそ身につけて、日常臨床を医療経済の視点から再考してみてください。
目次
1 高等学校「政治・経済」レベルの経済学の基礎知識
1-1 自由主義の経済学
(1)古典派経済学
(2)価格の自動調節機能
1-2 マルクス経済学と社会主義体制
(1)マルクス経済学
(2)社会主義体制
(3)マルクス経済学に対する評価
1-3 修正資本主義
(1)ケインズ革命
(2)大恐慌と修正資本主義
(3)修正資本主義に対する批判
(4)日本の財政赤字
1-4 新自由主義
(1)小さな政府・大きな政府
(2)フリードマンの新自由主義
1-5 市場の失敗
(1)市場メカニズム
(2)市場の失敗の原因
2 今さら人に聞けない医療介護制度の基礎知識
2-1 社会保障制度の概要
(1)社会保障制度とは
(2)国民負担率
2-2 医療保険制度
(1)公的医療保険
(2)医療費の支払い方式
(3)医療機関へのかかり方
2-3 医薬品の諸制度
(1)医薬品の位置づけ
(2)薬機法
(3)薬価制度
2-4 介護保険制度
(1)家族の役割とその限界
(2)介護保険制度の概要
(3)介護保険サービスの実際
(4)地域包括ケア
3 医療経済学の基礎
3-1 医療サービスの特殊性
(1)医療サービス需要の不確実性
(2)必需財と奢侈財
(3)探索財・経験財・信頼財
(4)公共財と私的財
3-2 医療サービスにおける情報の非対称性
(1)保険の理論
(2)医師誘発需要
3-3 モラル・ハザード
(1)モラル・ハザードとは
(2)患者自己負担引き上げの影響
3-4 医療分野の規制
(1)規制と規制緩和
(2)医療サービスにおける規制の根拠
Ⅱ 応用編
4 国民医療費
4-1 国民医療費抑制政策
(1)国民医療費の年次推移
(2)医療費抑制政策が必要とされる理由
4-2 先進各国の医療比較
(1)先進各国の医療費の比較
(2)先進各国の健康指標の比較
4-3 医療費増加の要因
(1)医療費増加の要因とされてきたもの
(2)人口高齢化の影響
5 医療の無駄
5-1 過剰な検査・治療
(1)大型医療機器の非効率配置
(2)ガイドラインに基づく画像診断
(3)過剰な治療
5-2 過剰な薬剤使用
(1)かぜに対する抗菌薬
(2)ポリファーマシー
(3)後発医薬品
(4)認知症治療薬
5-3 多すぎる病院
(1)病床数と平均在院日数
(2)地域医療構想
6 医療技術の効果と費用
6-1 エビデンスに基づく医療
(1)EBMに対する誤解
(2)エビデンスがない医薬品9
6-2 医療技術の費用効果分析
(1)費用効果分析とは
(2)費用効果分析の政策応用
(3)費用効果分析に対する批判
6-3 高額医薬品の問題
(1)オプジーボ騒動
(2)高額薬価の記録更新中
6-4 予防医療と医療費
(1)「予防で医療費削減」のウソ
(2)予防で医療費を減らせない根拠
(3)日本における議論の整理
7 医師不足問題
7-1 医師数に関連する諸問題
(1)患者数と医師数
(2)外科医は要らなくなる?
(3)出生数が減れば産科医は減る?
(4)将来医師数は過剰に
7-2 医師の配置の非効率
(1)医師数増加が地域格差を助長
(2)なぜ医師は都市に集中するのか?
(3)医師の地方勤務を強制できるか?
(4)医師偏在対策
(5)医師の働き方改革
(6)地域医療構想とのリンク
7-3 医師のタスクシフティング
(1)タスクシフティングとは
(2)アメリカにおける医師補助職
(3)日本でのタスクシフティング
8 貧困の問題
8-1 貧困の定義
(1)絶対的貧困と相対的貧困
(2)潜在能力
8-2 貧困問題への対策
(1)日本の貧困問題
(2)生活保護制度
8-3 子どもの貧困と医療費の問題
(1)子どもの貧困の影響
(2)貧困が少子化の原因の一つ
(3)子育て支援策
(4)子供医療費助成の弊害
9 持続可能な医療システム構築
9-1 現状の医療費抑制政策の問題点
(1)財政主導の医療費抑制政策の限界
(2)政府による規制の在り方
9-2 医療のアクセス・質・費用
(1)アクセスを制限し質・費用を担保する
(2)現場の医療者にできること
9-3 社会的共通資本
(1)社会的共通資本とは
(2)社会的共通資本としての医療
(3)宇沢理論の表層的引用は慎むべき
(4)宇沢理論の具現化に向けて
索引
著者プロフィール