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グラウンドナースガイドブック【電子版】

―看護師の病院外救急活動―

日本病院前救急診療医学会,一般社団法人日本在宅救急医学会,一般社団法人臨床教育開発推進機構 (監修)

出版社
へるす出版
電子版ISBN
 
電子版発売日
2024/01/10
ページ数
224ページ
 判型
A4
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥4,400 (本体¥4,000+税10%)

印刷版ISBN
978-4-86719-079-1
印刷版発行年月
2023/12
ご利用方法
ダウンロード型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
3
対応OS
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
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必要メモリ容量
78 MB以上
ご利用方法
アクセス型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
1
※インターネット経由でのWEBブラウザによるアクセス参照
※導入・利用方法の詳細はこちら

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概要

本邦初! 待望の「ドクターカー同乗看護師=グラウンドナース」のためのガイドブック
ドクターカーの意義とは「病院での医療を,緊急事態の現場に届けること」であり,医療資機材・医薬品を携行したドクターカーにより現場で迅速な医療提供を行うためには,医師と看護師が同乗し現場に向かうことが必須である。
わが国でのドクターカー活動の歴史は長いが,その多様性などから,「ドクターカー同乗看護師=グラウンドナース」に関する定義付けや整理,調査統計事業に時間を要してきた経緯があった。
しかし2018年からの全国ドクターカー協議会の検討や,2022年からの厚生労働省によるドクターカーに関する調査事業などに代表される機運の高まりを受け,より多くの医療従事者がグラウンドナースを理解し支援すること,そしてグラウンドナースが発展することを祈念し,このたび本ガイドブックが刊行された。

目次

序論
はじめに
編集委員会・執筆者一覧
監修学会・編集協力学会

第1章 病院外=out of hospital 救急活動概論

1 病院前救急医療(pre-hospital emergency medicine)の歴史
 病院前救急医療(pre-hospital emergency medicine)
 戦時の救急医療システム
 平時の救急医療システム
2 救急医療(emergency medicine)と病院前救護(pre-hospital care)
 救急隊員による病院前救急医療の処置
 救急救命士による病院前救急医療における救急救命処置
 わが国におけるドクターカー
3 わが国のドクターカー運用の現状
 「ドクターカーの運用事例等に関する調査研究事業」報告書より
4 out of hospitalと救急看護活動
5 out of hospitalと在宅救急医療
 在宅救急医療とは
 在宅ドクターカーの定義
 在宅ドクターカーとは
 在宅ドクターカーの運用要件
 在宅ドクターカーの人員要件
6 病院間搬送
 病院間搬送の目的・種類
 病院間搬送の診療報酬・加算
 グラウンドナースのかかわり
7 遠隔医療と情報管理
 遠隔医療(telemedicine)の定義
 遠隔医療の種類
 近年注目のオンライン診療
 遠隔医療を行うグラウンドナースに必要な情報の共有および管理技術
 アナログでの情報の管理と共有
8 災害医療
 災害の定義
 日本における災害医療
 災害に対する法律
 災害時の救急医療活動
 災害医療の基本
 国際受援
9 ドクターカー運用の安全管理
 ドクターヘリの安全運航
 ドクターカーにおける安全運行

第2章 グラウンドナース概論

1 グラウンドナースとは
 グラウンドナースの定義
 グラウンドナースの概念
 臨床判断,継続看護
2 グラウンドナースの位置付け
 1グラウンドナース活動上の法的位置付け
  保健師助産師看護師法
  看護師等の人材確保の促進に関する法律
 2グラウンドナースの看護における位置付け
  グラウンドナースに求められる看護
3 グラウンドナースに必要な管理
 患者管理
 自己管理
 安全管理(自己防衛,危機管理)
 感染管理
 医薬品・医療機器・物品管理
 労務管理
4看護倫理・倫理的配慮
 看護職とは
 救急医療における意思決定支援
 病院外における意思決定支援
 家族対応の実際
5グラウンドナースが知っておくべき位置情報管理
 地図
 地理情報システム(GIS)

第3章 病院外救急看護活動とグラウンドナース

1 グラウンドナース活動の実際
 1 緊急車両による患者搬送の特徴・留意点
  緊急車両としてのドクターカーの特徴
  患者搬送中の留意点
 2 出動基準(目的別・地域別)
  出動要請基準:消防要請型
  出動要請基準:地域運用型
  前橋市のドクターカー運行体制
 3 ドクターカー(準備〜現場活動〜車内活動〜医療施設)
  出動方式
  出動前準備
  出動の流れ
  要請のキャンセル
  救急活動
  病院選定
  安全管理について
 4 ラピッド・ドクターカー
 5 病院間搬送
  搬送前
  搬送中
  搬送後
 6 ECMOカー
  ECMO transport
  ECMOカーとは
  準備
  primary transportの現場活動
  車内活動
  医療施設
 7 在宅ドクターカー
  活動の実際
  在宅ドクターカーの資器材・物品
  活動現場
  在宅ドクターカーがつなぐ居住場所
2 グラウンドナースに必要な知識
 1 グラウンドナースに必要な解剖学的知識
  救急現場で必要な解剖学的知識
  傷病者観察や処置に必要な解剖学的知識
 2 内因性疾患
  ショック
  意識障害
  胸痛
  頭痛
  呼吸困難・呼吸不全
  構音障害・片麻痺
 3 外因性疾患
  頭部外傷
  胸部外傷
  腹部外傷
  脊椎・脊髄損傷
  四肢・骨盤外傷
  銃創・刺創・杙創
 4 小児患者への対応
  小児の特徴
  小児患者の対応のための準備
  小児の内因性疾患
  小児の外傷
  小児患者の安全管理
 5 妊産婦への対応・周産期カー(NICU)
  母体搬送
  新生児搬送
  母体・新生児搬送における安全管理

第4章 在宅救急医療

1 在宅救急医療におけるグラウンドナース
 1 看護師の立場から
  在宅医療・看護の歴史
  救急搬送
  超高齢社会における課題
  利用者(患者)の搬送方法
  在宅医療におけるグラウンドナースの役割
 2 医師の立場から
  在宅救急医療におけるグラウンドナース
  具体的な病態像と看護師の対応

第5章 ほかの搬送システムとの連携

1 ドクターヘリとの連携
 ドクターヘリの歴史,運営・制度
 ドクターヘリの基本的知識
 ドクターヘリとの連携
2 救急車・消防との連携
 消防の位置付けと業務
 グラウンドナースと消防との協働場面
 訓練・教育
3 ワークステーションなど
 ワークステーションとは
 携行物品・薬剤
 現場での活動
 注意点
4 警察との連携
 事態対処医療とは
 事態対処現場における外傷対応の基本
 事態対処現場における傷病者対応の実際
5 海上保安庁との連携(洋上救急)
 海上保安庁の位置付けと業務
 海上保安庁のメディカルコントロール
 グラウンドナースと海上保安庁との協働場面

第6章 グラウンドナースに求められる能力

1 グラウンドナースに求められる能力と教育
 グラウンドナースに求められる能力(文献からの検討)
2 グラウンドナースのメンタルヘルス
 グラウンドナースが経験し得るストレス
3 グラウンドナース教育の取り組み
 1前橋赤十字病院での教育
  グラウンドナース育成の実際
  ドクターカーナース研修プログラムの概要
  当院におけるドクターカーナース研修プログラムの実際
  ドクターカーナース研修プログラムにおける評価と振り返り
  ドクターカーナース研修修了者の認定
 2 東海大学医学部付属病院での教育

COLUMN

ドクターカーに同乗する看護師;グラウンドナース
ドクターヘリとドクターカーレジストリ登録システム
病院前で手術を行う車両
在宅ドクターカーと技術革新
ドクターカー同乗の専門職はなぜ看護師なのか
グラウンドナースの普及のために―看護教育の視点から
大阪府三島救命救急センターにおける特別救急隊同乗看護師の活躍
USARとグラウンドナース
看護師養成課程における解剖学教育の現状と課題
松本サリン事件とドクターカー
被ばく医療の基礎知識
ファーストエイド・レスポンダーとの連携
グラウンドナースの惨事ストレス
過去の文献からみるグラウンドナースの今後の課題
グラウンドナースと総合知
グラウンドナースとフライトナース
ドクターカー活動とJTAS
グラウンドナースに期待する迅速な観察と判断
第17回日本病院前救急診療医学会・学術集会;シンポジウム3(看護セッション)・「グラウンドナースの育成と今後の展望」に参加しての報告

索引
資料 ドクターカー運行マニュアル 第1版