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ここが知りたい! 糖尿病診療ハンドブック Ver.6【電子版】

岩岡 秀明 栗林 伸一 (編著)

鎗田病院糖尿病・内分泌内科部長/三咲内科クリニック理事長

出版社
中外医学社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2024/04/02
ページ数
338ページ
 判型
A5判
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,960 (本体¥3,600+税10%)

印刷版ISBN
978-4-498-12395-3
印刷版発行年月
2024/04
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概要

大リニューアル! 本当に知りたかった知識をコンパクトにまとめました
最新にして最良の『糖尿病診療ハンドブック』.「合併症を起こさないように,万が一起きたら早めに専門医へ」とモットーに,一気に読めるコンパクトな書籍として大リニューアル.高齢化問題を意識した糖尿病学のアップデートをフォローするのはもちろんのこと,クリニカルイナーシャ(clinical inertia)の視点や医療サポート体制,患者支援についての内容も充実しております。糖尿病診療にかかわる全医療者にお勧めできる一冊です.

目次

目 次



第1章 診断・検査



 ■1.診断・成因・病態を把握するための検査法 〈米田千裕〉 

  1.糖尿病診断のための検査

  2.成因,病態を把握するための検査

 ■2.合併症チェックのための検査法 〈米田千裕〉 

  1.網膜症の検査

  2.腎症の検査

  3.神経障害の検査

  4.大血管障害の検査

 ■3.コントロール状況把握のための検査とコントロール目標 〈岩岡秀明〉

  1.血糖コントロールの指標

  2.血糖コントロールの目標

  3.血圧コントロールの目標

  4.脂質コントロールの目標

  5.体重の目標

  

第2章 合併症と併存症

  

 (1)急性合併症と低血糖

 ■1.急性代謝障害:ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖状態,乳酸アシドーシス 〈安藤精貴〉

   1.糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)

   2.高浸透圧高血糖状態(HHS)

   3.乳酸アシドーシス

 ■2.感染症 〈岩田健太郎〉

   1.尿路感染症

   2.呼吸器感染症

   3.足感染

   4.その他

 ■3.低血糖とシックデイ対策 〈常見亜佐子〉

   1.低血糖

   2.シックデイ

 (2) 慢性合併症

 ■1.網膜症と他の眼科疾患 〈高綱陽子〉

  1.糖尿病網膜症について

  2.糖尿病網膜症の治療について

  3.糖尿病黄斑浮腫の治療

  4.網膜症以外の糖尿病による眼の合併症

  5.眼科手術と血糖是正について

 ■2.DKDとCKD 〈遠藤慶太 鈴木利彦〉

  1.DKDの特徴

  2.病期と診断・評価方法

  3.治療(薬物療法)

  4.CKDのその他の管理

 ■3.神経障害(高齢化に伴って増える他疾患との鑑別) 〈西村元伸〉

  1.特徴

  2.分類

  3.診断

  4.管理と治療

 ■4.動脈硬化性疾患(動脈硬化および脳血管障害・心血管障害) 〈齋藤佑一〉

  1.動脈硬化を背景とした心血管疾患

  2.リスク因子の包括的管理

  3.糖尿病患者における動脈硬化

  

 ■5.末梢性動脈疾患と足病変 〈石川  耕〉 

  1.糖尿病足病変の定義と疫学

  2.病態生理学

  3.診断

  4.治療

  5.糖尿病足病変・足潰瘍の予防

 (3) 併存症

 ■1.がん 〈大橋  健〉 

  1.糖尿病とがんの“危険な関係”

  2.糖尿病治療薬とがん罹患リスク

  3.糖尿病の日常診療とがん

  4.がん治療と糖尿病

 ■2.糖尿病性心筋症,心不全と心房細動 〈橋本尚武〉

  1.糖尿病と心筋障害の疫学と機序

  2.狭心症と心筋虚血

  3.心不全

  4.SGLT2阻害薬と心不全

  5.心房細動

 ■3.サルコペニア・フレイル 〈小野  啓 石川崇広〉

  1.フレイルとは

  2.サルコペニアとは

  3.フレイルやサルコペニアの頻度

  4.糖尿病とフレイル・サルコペニア

  5.フレイル・サルコペニアの予防と治療

  6.糖尿病治療薬とサルコペニア

 ■4.骨粗鬆症とロコモティブシンドローム 〈大平征宏〉

  1.糖尿病と骨粗鬆症,骨折リスク

  2.糖尿病による骨折リスク増加のメカニズム

  3.糖尿病治療薬と骨折リスク

  4.生活習慣病の骨折リスクに対する生活習慣の改善および薬物治療

  5.糖尿病とロコモティブシンドローム

 ■5.認知症と精神疾患 〈柳内秀勝〉

  ■  認知症と糖尿病

  1.糖尿病は認知症発症のリスク因子

  2.糖尿病が認知症を発症する機序

  3.認知症のある糖尿病患者の血糖コントロール目標と治療

  ■  精神疾患と糖尿病

  1.うつ病と糖尿病

  2.うつ病を合併した糖尿病患者の治療

  3.統合失調症と糖尿病

  4.統合失調症を合併した糖尿病患者の治療

 ■6.糖尿病と口腔疾患 〈大久保佳昭〉

  1.歯周病とは

  2.歯周病と糖尿病の共通点

  3.歯周病と糖尿病の互いに及ぼす影響

 ■7.糖尿病とNASH,NAFLD 〈荻野  淳〉

  ■  NASH,NAFLDとは

  1.NASH,NAFLDと2型糖尿病

  2.NASH,NAFLD合併2型糖尿病の治療

 ■8.糖尿病に伴う肥満 〈齋木厚人〉

  1.肥満と肥満症の定義

  2.原発性肥満と二次性肥満

  3.肥満を合併した糖尿病患者の治療の流れ

  4.肥満症患者の心理社会的な問題

  

第3章 治療法

  

 (1)治療法の基本的な考え方 〈栗林伸一 岩岡秀明〉

  1.高齢化問題も意識し,併存症についても配慮する

  2.「合併症を起こさないように,万が一起きたら早めに専門医へ」を実践する

  3.クリニカルイナーシャ(clinical inertia)を防ぎ,膵内分泌機能も守る

  4.医療サポート体制,患者支援についても配慮する

 (2) 生活療法

  ■1.食事療法 〈工藤亜貴子 栗林伸一〉

   1.食事療法の目的と意義

   2.エネルギー摂取量の決め方と栄養配分

   3.どんなツールを使って栄養相談をするか

   4.食べ方と食べる順序

   5.食事療法の留意点

   6.特殊な食事療法

  ■2.運動療法 〈相澤郁也 栗林伸一〉

   1.運動と生活活動

   2.行動変容ステージ

   3.運動の目的を明確化する

   4.メディカルチェックとフィジカルチェック

   5.運動処方

   6.運動時の注意事項

  ■3.禁煙 〈内田大学〉

   1.禁煙は糖尿病治療の第1目標である

   2.喫煙による糖尿病発症の増加

   3.喫煙の糖尿病合併症に及ぼす影響

   4.加熱式タバコの問題

   5.禁煙指導の実際

  ■4.その他の生活療法 〈栗林伸一〉

   ■  2型糖尿病の生活療法と健康生活

    1.睡眠と休養

    2.生活リズム

    3.ストレス管理

    4.口腔ケア

    5.飲酒制限

    6.生活療法と生活処方

 (3) 薬物療法

  ■1.インスリン以外の血糖降下薬

   A)日米の薬物療法アルゴリズム3つから見た各種薬剤の使い方 〈岩岡秀明〉

    1.ADA(米国糖尿病協会)のアルゴリズム(2023年)

    2.日本糖尿病学会 2型糖尿病の薬物療法アルゴリズム(2022年)

    3.糖尿病標準診療マニュアル

    4.筆者の薬剤選択

   B)インクレチン関連薬 〈内田大学〉

   ■  2型糖尿病とインクレチン

    1.DPP-4阻害薬

    2.GLP-1受容体作動薬

    3.GIP/GLP-1受容体作動薬

   C)SGLT2阻害薬 〈石橋亮一〉

    1.作用機序

    2.特徴

   D)ビグアナイド薬とイメグリミン 〈竹本  稔〉

    1.ビグアナイド薬

    2.イメグリミン

   E)その他(使用頻度が少なくなった薬剤) 〈栗林伸一〉

    1.SU薬

    2.グリニド薬

    3.α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)

    4.ピオグリタゾン(チアゾリジン薬)

  ■2.インスリン製剤

   A)インスリン注射の基本 〈米田千裕〉

    1.インスリン療法の適応

    2.インスリン製剤の種類

    3.インスリン注射にまつわる注意事項

   B)1型糖尿病のインスリン治療(頻回皮下注射,ポンプ) 〈米田千裕〉

    1.強化インスリン療法

    2.1型糖尿病のインスリン治療を行う上で大切なこと

   C)2型糖尿病のインスリン治療(BOT,配合溶解インスリン製剤,配合注射薬) 〈米田千裕〉

    1.BOT(basal supported oral therapy)

    2.配合溶解インスリン製剤・混合型インスリン製剤

    3.FRC(fixed-ratio combination)

    4.BOTの外来導入と管理

  ■3.糖代謝以外の治療薬

   A)脂質代謝改善薬 〈小林淳二〉

    ■  脂質異常症治療薬

   B)高血圧治療薬 〈岡島史宜〉

    ■  糖尿病に合併した高血圧の降圧目標の治療計画

    1.レニン-アンギオテンシン系阻害薬

    2.カルシウム拮抗薬

    3.サイアザイド系利尿薬(サイアザイド類似利尿薬を含む)

    4.ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬

    5.アンギオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬

    6.β遮断薬,α遮断薬

  

第4章 糖尿病予防および糖尿病を有する人々をサポートするために

  

医療・療養支援体制ほか

 ■1.予防医学からみた糖尿病 〈櫻井健一〉

  1.糖尿病の予防戦略

  2.2型糖尿病予防介入研究

  3.1型糖尿病の予防

  4.環境化学物質の関与

  5.DOHaDに基づく予防戦略

  6.社会的要因による予防戦略

  7.健康日本21(第三次)

  8.糖尿病を予防するために

 ■2.患者会活動とCDEJ・CDE Local活動 〈稲澤健志〉

  1.糖尿病管理の難しさ

  2.チーム医療の重要性

  3.患者会活動

  4.日本糖尿病療養指導士制度

  5.地域糖尿病療養指導士制度

 ■3.アドボカシー活動 〈小谷野  肇〉

  1.疾病管理とは別の重要な問題

  2.スティグマとは

  3.糖尿病スティグマの分類

  4.アドボカシー活動とは

  5.糖尿病にまつわる“ことば”を見直すプロジェクト

  6.医療従事者と患者,疾病とのかかわり

  

Co

 ●1.糖尿病と私 〈名郷直樹〉

 ●2.糖尿病と鍼灸 〈寺澤佳洋〉

 ●3.糖尿病と医療の構造 〈尾藤誠司〉

 ●4.3つの「きょとん」 〈九鬼伸夫〉

 ●5.医療経済学の観点からみえる現場~糖尿病患者と向き合う医療システムを育てよう~ 〈稲田  扇 稲田明理〉



索引