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COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン第6版【電子版】

日本呼吸器学会COPDガイドライン第6版作成委員会 (編集)

出版社
メディカルレビュー社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2024/12/09
ページ数
312ページ
 判型
A4変型
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥4,950 (本体¥4,500+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7792-2691-5
印刷版発行年月
2022/06
ご利用方法
ダウンロード型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
3
対応OS
iOS最新の2世代前まで / Android最新の2世代前まで
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※Androidは、Android2世代前の端末のうち、国内キャリア経由で販売されている端末(Xperia、GALAXY、AQUOS、ARROWS、Nexusなど)にて動作確認しています
必要メモリ容量
46 MB以上
ご利用方法
アクセス型配信サービス(買切型)
同時使用端末数
1
※インターネット経由でのWEBブラウザによるアクセス参照
※導入・利用方法の詳細はこちら

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概要

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は長期間の喫煙に起因する生活習慣病で、本邦には500 万人を超える患者がいると見積もられております。故に本疾患は呼吸器内科のみならず、多くの非専門医がかかりつけ医として診療することになる疾患です。2013 年には「健康日本21(第2次)」において、本疾患が対策を講じるべき生活習慣病として取り上げられ、まずはその認知度の向上を目的とされました。日本呼吸器学会としても本疾患の啓発に力を入れて取り組んでいるところですが、認知度は依然として低く、何らかの対策が求められるところです。今後、人口の高齢化が進むにあたり、多くの高齢者が罹患している本疾患が大きなインパクトをもたらすことが危惧されております。喫煙によって壊された肺は現在の医学では元に戻すことはできません。故にCOPD 患者に禁煙を早期に達成させて少しでも将来リスクを低減して、さらに最善の治療を施すことで現時点の症状を改善することが、呼吸器内科専門医のみならずかかりつけ医の重要な課題であると言えるのではないでしょうか。
この度、『COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン 第6版』が、多くの編集委員、システマティックレビュー委員、査読委員や協力者のもとに作成され、上梓されることになりました。本ガイドラインは、これまでのガイドラインの流れを引き継ぎ、疾患概念、病態、診断、治療について参考となる事項や手順を、新しい知見を加え最新版としたものです。特に本版では、COPD の治療に関するクリニカルクエスチョンを設定し、最新のエビデンスを基に科学的なレビューを行い、クエスチョンに対する現時点でのベストアンサーを模索しております。本疾患の治療・管理に関する記載のみならず、新たに追加・修正された項目もあり、本書を一読することで疾患理解を深めることができると思います。
COPD 患者の生命予後を改善できる治療薬が開発されるなど、近年の治療の開発は目覚ましいものがあり、今後も益々発展するものと思います。また、予防の重要性から、早期発見と早期介入が益々推進されていくことを期待したいと思います。特に禁煙の啓発や施策が進めば、COPD 患者数は減少してくることが期待できます。しかし、今のところ患者が多い状態が当面は続くことが想定されます。本書が呼吸器専門医のみならず、かかりつけ医の皆様にもCOPD の日常臨床のお役に立てると願っております。
最後に、本書の作成に多大なるご尽力をいただいた関係者の皆様ならびにコメントをいただきました学会員の先生方、そして査読にご協力いただきました患者団体代表様に深く感謝いたします。
(日本呼吸器学会COPD ガイドライン第6版作成委員会 委員長 柴田 陽光 「序」より)

目次

第Ⅰ章 疾患概念と基礎知識
A.疾患概念
B.疫学と経済的・社会的負荷
C.危険因子
D.病 理
E.病 因
F.病態生理
G.全身の併存症
H.肺の合併症
第Ⅱ章 診断
A.診断(診断基準)
B.病期分類
C.病型分類
D.臨床所見
E.検 査
第Ⅲ章 治療と管理
A.管理目標
B.禁煙
C.安定期の管理
D.増悪期の管理
E.予後
F.COPD の病診連携
第Ⅳ章 Clinical Question
CQ01 安定期COPD に対するLABA 使用下のSAMA の併用を推奨するか?
CQ02 安定期COPD に対して、LAMA による治療を推奨するか?
CQ03 安定期COPD に対して、LAMA とLABA のいずれを推奨するか? 188
CQ04 呼吸困難や運動耐容能低下を呈する安定期COPD に対して、LAMA+LABA とLABAあるいはLAMA のいずれを推奨するか?
CQ05 安定期COPD に対して、LABA+ICS とLAMA+LABA のいずれを推奨するか?
CQ06 LAMA+LABA でコントロール不良のCOPD に対して、LAMA+LABA にICS の追加を推奨するか?
CQ07 LABDs 加療中の安定期COPD に対して、テオフィリンの追加治療を推奨するか?
CQ08 安定期COPD に対して、喀痰調整薬を推奨するか?
CQ09 好酸球の増加している安定期COPD に対して、生物学的製剤を推奨するか?
CQ10 安定期COPD に対して、禁煙を推奨するか?
CQ11 安定期COPD に対して、肺炎球菌ワクチンを推奨するか?
CQ12 安定期COPD に対して、運動療法を含む呼吸リハビリテーションプログラムを推奨するか?
CQ13 安定期COPD に対して、栄養補給療法を推奨するか?
CQ14 低酸素血症を伴う安定期COPD に対して、酸素療法を推奨するか?
CQ15 高二酸化炭素血症を伴う安定期COPD 患者に対するNPPV は有効か?