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ICU/CCUの人工呼吸器の考え方,使い方【電子版】

大野 博司 (著)

出版社
中外医学社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2025/03/14
ページ数
784ページ
 判型
A5判
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥7,040 (本体¥6,400+税10%)

印刷版ISBN
978-4-498-06694-6
印刷版発行年月
2025/03
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3
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1
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概要

「ICU/CCUの考え方,使い方」シリーズ三部作,ついに完結!
圧倒的大ボリュームで贈る,実践的な人工呼吸管理のための臨床ガイド.
人工呼吸器に関わるすべての医療者必携の一冊.


著者が約20年にわたりクリティカルケアの現場で培った経験をもとに,患者の病態の時間経過や循環管理を考慮した最適な呼吸ケアのアプローチを解説.
呼吸管理において特に重要となる「病態のフェーズ」と「呼吸以外の全身管理」の視点を中心に,現場で役立つ知識を解説.
また,近年の技術革新により進化した酸素療法,高流量鼻カニュラ,非侵襲的人工呼吸,挿管・人工呼吸器管理の4つの呼吸ケアデバイスの特徴と臨床応用を整理し,各デバイスの適切な選択と設定のポイントを詳説.
特に,ASV/INTELLiVENT ASVモードの活用法についても詳述し,市中病院ICUにおいても役立つ内容.
さらに,ARDSへの腹臥位療法の導入やCOVID-19パンデミックを通じた非侵襲的呼吸サポートの進化にも触れ,最新の知見を踏まえた実践的な管理法を提示.
クリティカルケアの現場で呼吸管理に初めて関わるレジデントやICUナースには導入書として,経験豊富な医師・ナース・理学療法士には実践の確認として自信を持ってお勧めしたい一冊.

目次

目次

ICU/CCUの呼吸ケア,人工呼吸管理を成功させる12のヒント

第0章  人工呼吸超入門:人工呼吸器回路の仕組み,どのように理解するか
 1. 人工呼吸器回路の理解(1):ストロー付きの風船をふくらませる・しぼませるには
 2. 人工呼吸器回路の理解(2):実際の人工呼吸器回路の吸気・呼気
 3. 人工呼吸器回路の理解(3):実際の人工呼吸器回路に必要な条件

第1章  クリティカルケアでの人工呼吸器Overview
 1. クリティカルケアでの呼吸・循環管理と組織の酸素化
 2. ショックでの呼吸ケア:とくに人工呼吸器管理を考える
 3. 急性呼吸不全ケースからクリティカルケアでの呼吸ケア,人工呼吸器を考える

第2章  クリティカルケアでの循環・呼吸管理:壁内外圧差を理解する
 1. クリティカルケア:組織の酸素化を優先させる呼吸ケアとは?
 2. 壁内外圧差transmural pressureを理解する
 3. 胸腔内圧が肺・胸郭,循環に与える影響:呼吸循環相互作用
 4. 呼吸性変動による輸液反応性と組織の酸素化の指標
 5. 呼吸循環相互作用を実際のケースから考える

第3章  人工呼吸器管理に必要な呼吸器の解剖・生理
 1. 呼吸器系の解剖
 2. 解剖をふまえた呼吸生理の理解:呼吸の運動式と時定数
 3. 呼吸仕事量
 4. 換気での機能的残気量と肺・胸壁のコンプライアンス
 5. 気道粘性抵抗
 6. 人工呼吸器波形を呼吸の運動式から考える
 7. 酸素運搬と酸素瀑布O2 cascade
 8. 換気と動脈血二酸化炭素分圧PaCO2
 9. 呼吸不全を呼吸生理・ガス交換から読み解く
 10. 肺での酸素化の評価:呼吸生理からPaO2/FIO2比について考える

第4章  酸素投与の原則と4つの呼吸ケアデバイス:総論
 1. 酸素投与の原則:低酸素血症hypoxemiaに投与するが高酸素血症hyperoxiaは避ける
 2. 酸素投与にまつわる誤解を見直す
 3. ケースから考える4つの呼吸ケアデバイスの特徴

第5章  各論1:酸素療法COT,高流量鼻カニュラHFNC
 1. 酸素療法の選択:低流量 vs 高流量
 2. 酸素療法デバイスの分類と使い分け
 3. 低流量システム
 4. 高流量システム(1):ベンチュリーマスク,ネブライザー付き酸素吸入器
 5. 高流量システム(2):高流量鼻カニュラHFNC

第6章  各論2:非侵襲的人工呼吸器NIV
 1. 4つの呼吸ケアデバイスとNIVの位置づけ:用語の定義も含めて
 2. NIV導入アルゴリズム
 3. NIV治療中のモニタリングとNIV失敗の早期発見
 4. NIV離脱・ウィーニング
 5. NIVトラブルシューティング
 6. 新たな選択肢としてのヘルメットNIV
 7. 急性低酸素性呼吸不全での非侵襲的呼吸サポートの選択・継続失敗モニタリング

第7章  各論3:挿管・人工呼吸器(侵襲的人工呼吸器)IMVとモード
 1. 気管挿管による人工呼吸器管理の適応
 2. 人工呼吸器構成と呼吸運動式equation of motion
 3. 肺保護換気LPVとは
 4. 人工呼吸器3つの変数と標準的な3つのモード
 5. 量調節換気VCVと圧調節換気PCVの違い
 6. Advanced Mechanical Ventilation: adaptive pressure control(APC)モード
 7. 人工呼吸器IMVの基本設定
 8. 人工呼吸器モード(VACV,PACV,VSIMV,PSIMV,PSV,APC)の初期設定項目
 9. 病態の時間経過に合わせた人工呼吸器モードの考え方

第8章  急性呼吸不全
 1. 呼吸不全の分類
 2. 呼吸不全による低酸素血症hypoxemiaと低酸素症hypoxia
 3. 呼吸不全の病態生理
 4. 急性呼吸不全へのアプローチ
 5. 時間経過から考える急性呼吸促迫症候群ARDSへの実践的なアプローチ

第9章  モニタリング,ルーチンケア,アラーム,トラブルシューティング
 1. パルスオキシメータ
 2. 動脈血液ガス分析ABG
 3. カプノメータ
 4. 人工呼吸器グラフィックによる肺メカニクス
 5. ルーチンケア
 6. アラーム設定
 7. トラブルシューティング

第10章  気道管理
 1. 気道確保とマスク換気
 2. 気管挿管の適応・喉頭展開
 3. 困難気道
 4. 緊急気管挿管UEI
 5. 病態に応じた気管挿管
 6. 気管挿管に伴う合併症への対応
 7. 外科的手技による気道確保(逆行性気管挿管・輪状甲状間膜穿刺)・気管切開術

第11章  鎮痛・鎮静とABCDEFアプローチ
 1. 人工呼吸器管理中の痛み,不穏,せん妄
 2. PAD/J-PADガイドラインからPADISガイドラインへ
 3. 人工呼吸器管理で用いられる鎮痛薬
 4. 人工呼吸器管理で用いられる鎮静薬
 5. 病態に合わせた鎮静薬の使い分け
 6. ABCDEFバンドル
 7. 人工呼吸器管理中の鎮痛・鎮静の考え方
 8. 急性呼吸促迫症候群ARDSでの鎮痛・鎮静の考え方

第12章  重症急性低酸素性呼吸不全のアプローチ
 1. 重症急性低酸素性呼吸不全AHRFと急性呼吸促迫症候群ARDSのベルリン定義
 2. 急性呼吸促迫症候群ARDSの疫学調査
 3. 重症急性低酸素性呼吸不全の人工呼吸器管理
 4. 急性呼吸促迫症候群ARDSの人工呼吸器以外の管理
 5. 重症急性低酸素性呼吸不全への臨床的なアプローチ

第13章  人工呼吸器の非同調
 1. 患者・人工呼吸器の非同調はどうして起こるのか
 2. 非同調はどうして問題なのか
 3. 非同調の分類とメカニズム
 4. 非侵襲的人工呼吸器NIVでの非同調性
 5. 非同調性を改善させる呼吸器モード:PAV,NAVA

第14章  加温加湿
 1. 気道の生理的な加温加湿機能
 2. 湿度:絶対湿度と相対湿度
 3. クリティカルケアにおける呼吸ケアでの加温加湿
 4. “受動的”加湿─人工鼻HME
 5. “積極的”加湿─熱線付き/なし加温加湿器
 6. 加温加湿器の選択と合併症
 7. 非侵襲的人工呼吸器NIVでの加温加湿の考え方
 8. 高流量鼻カニュラHFNCでの加温加湿の考え方
 9. 有効な排痰につなげるための加温加湿の評価

第15章  吸入療法
 1. クリティカルケアの吸入療法総論
 2. クリティカルケアの吸入療法各論
 3. 気管支拡張薬吸入療法の効果判定

第16章  人工呼吸器合併症
 1. 総論
 2. 各論(1)人工呼吸器関連肺炎VAP
 3. 各論(2)人工呼吸器関連肺傷害VILI
 4. 各論(3)自発呼吸誘発性肺傷害P-SILI
 5. 各論(4)横隔膜筋損傷Myotrauma
 6. 各論(5)人工呼吸器管理中の自発呼吸努力モニタリング

第17章  人工呼吸器離脱
 1. 人工呼吸器“ウィーニング”から“離脱・解放”へ
 2. 人工呼吸器離脱に関する世界的なガイドラインの経緯
 3. 自発覚醒トライアルSAT,自発呼吸トライアルSBTによる人工呼吸器離脱プロトコル
 4. ウィーニング・離脱失敗─とくにSBT失敗ケースに対する原因検索と対応
 5. 抜管
 6. 抜管後の観察ポイントと再挿管の予防
 7. 自動ウィーニング

第18章  新しいモニタリングとその使い方
 1. 応力stressとひずみstrainから人工呼吸器関連肺傷害VILIを理解する
 2. 駆動圧ΔP
 3. 食道内圧
 4. 量・カプノグラフィ
 5. P0.1,気道閉塞圧Pocc
 6. 肺エコー,横隔膜エコー
 7. 電気インピーダンストモグラフィEIT
 8. そしてメカニカルパワーへ

第19章  病態による人工呼吸器初期設定
 1. 人工呼吸器設定の処方のしかた
 2. 人工呼吸器初期設定(1):急性呼吸促迫症候群ARDS
 3. 人工呼吸器初期設定(2):正常肺
 4. 人工呼吸器初期設定(3):閉塞性肺疾患(肺気腫/COPD急性増悪,喘息重積)
 5. 中枢神経疾患患者の人工呼吸器管理のポイント

第20章  ASV/INTELLiVENT ASV
 1. Closed loop ventilation
 2. ASVの理論と実践
 3. INTELLiVENT ASVの理論と実践
 4. ASVとINTELLiVENT ASVでのモニタリング

あとがき
索引

【column】
Negative to Positive, More to Less, Swinging Back Again
未完成,不完全だからこそできること
急性呼吸促迫症候群ARDSの早期発見・早期治療 ─今日からあなたもARDSハンター!