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医師・医療者が知っておきたい子ども虐待【電子版】

山口 有紗 (著)

子どもの虐待防止センター/国立成育医療研究センター

出版社
金芳堂
電子版ISBN
 
電子版発売日
2025/03/31
ページ数
178ページ
 判型
A5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,960 (本体¥3,600+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7653-2037-5
印刷版発行年月
2025/03
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概要

子ども虐待の講演会やセミナーで人気の著者の経験等を踏まえ,医師・医療者向けに,子ども虐待との向き合い方について伝えれらており,子ども虐待の現状がわかり,医師や医療者としての対応や医療機関に求められる早期発見につながる所見や徴候,治療,ケア等がわかるようになります.子ども虐待への理解が深まり,現場で自信を持って,対応ができる,子ども虐待に携わる医師・看護師向けの子ども虐待に関する参考書.

目次

はじめに

第1章 子ども虐待・ネグレクトについて、今わかっていること・行われていること
1 ウェルビーイングを形づくるもの ~子どもの権利の視点から
1 子どもの権利の視点
2 エコロジカルモデルの視点
3 子どもの発達に不可欠な要素の視点
2 子ども虐待とは何か
3 どのくらいの子どもが影響を受けているのか
4 子どもの虐待とネグレクトに関わる政策
1 子どもの発達に不可欠な要素の視点
2 対症療法の充実
3 子どもの権利と予防的アプローチの萌ばえ
4 子どもの最善の利益と子どもの声
5 こども家庭庁とこども基本法

第2章 なぜ子ども虐待・ネグレクトに医療者が関わるのか
1 子ども虐待に関わる要因
2 アタッチメントと発達
3 子ども虐待のライフコースへの影響 ~子ども時代の逆境的体験と保護的体験に関わる研究
1 子ども虐待の短期的な影響
2 子ども時代の逆境的体験がライフコースを通しておよぼす影響
3 傷つきの中で育つこと
4 社会全体へ経済的な影響
5 リスクからレジリエンスへ~子ども時代のポジティブな体験
4 医療と子ども虐待・ネグレクト ~なぜ医療者が子ども虐待に関わるのか
1 虐待とネグレクトの予防
2 虐待とネグレクトへの気づきとケア
3 虐待とネグレクトを受けた後の中長期的なケア

第3章 子ども虐待の診断と治療
1 子ども虐待の診断
1 通常の診断との相違
2 虐待を疑う
3 子ども虐待・ネグレクトを疑ったときの診察
4 疑わしきは行動を起こす
5 子ども虐待を疑ったときの検査等
6 医学的診察や検査が重要な虐待
2 虐待を受けた子どもと家族の治療
1 身体医学的治療
2 治療中の養育者への説明と、養育者と子どもの接触
3 養育者と子どもの関係の治療
3 地域連携と社会的処方
1 虐待相談の後に起こること
2 要保護児童対策地域協議会
3 社会的養護のいま
4 一時保護所の子どもたち
5 社会的養護のもとにある子どもと医療
6 社会的な処方

第4章 トラウマインフォームド・ケア
1 トラウマインフォームド・ケアとは何か
1 ストレス反応について知る
2 トラウマインフォームド・ケア
3 トラウマとは
4 トラウマによって起こること
5 ケアする人のケア
2 メディカル・トラウマ

第5章 医療者にできること
1 エビデンスに基づいた柔軟な対応:子ども虐待対応の手引き
1 子ども虐待を疑う
2 子ども虐待に対応する
3 子ども虐待を予防する
2 院内虐待対応チーム(Child Protection Team;CPT)
1 院内虐待対応チーム(Child Protection Team;CPT)とは
2 MDT(Multidisciplinary Team)の重要性
3 CAC(Children's Advocacy Center)とは
3 仲間を増やし、共に学ぶ
1 子ども虐待の卒前・卒後教育
2 医療機関向けの虐待対応啓発プログラムBEAMS(ビームス)
3 仲間を増やす
4 地域での保健師の役割
1 児童相談所で出会った子どもたち
2 保健師とは
3 妊娠期からの早期支援と長期的な視点を持った関わりの必要性
4 地域の保健部門の保健師の活動
5 児童相談所保健師の活動
6 医療機関と連携した事例
7 家庭の状況から見た各機関の役割
8 上流・下流の話
9 医療機関との連携
10 最後に
5 予防とケアのための一歩を踏み出す
1 虐待予防とは
2 子どもの育ちの基盤となる「安全で、安定した、あたたかい関係性と環境」とは
3 虐待予防のための親子関係性支援とは
4 虐待予防のための具体的支援策とは
5 まとめ

第6章 子どもの声からはじめる
1 子どもアドボカシーと医療
1 はじめに
2 子どものこえを聴くこと
3 すくい上げた声を社会につなげること
4 終わりに
2 子どもの声を聴く ~子どもアドボカシーとは何か
1 子どもの意見表明等支援とアドボカシー
2 子どもの声が聴かれない背景
3 独立/専門アドボカシーとは
4 「子ども抜きに子どものことを決めないで」を医療の世界にも
3 現場の声から
 1 妊娠葛藤をつながる機会に
 2 養育者のエンパワメント
 3 言葉にならない「助けて」と共にあること
第7章 「病気の子どもの診断と治療」から「すべての子どもの尊厳とウェルビーイング」の医療へ

あとがき