実践!ソフトコンタクトレンズ処方の最適解マニュアル【電子版】

- 出版社
- 三輪書店
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2025/05/12
- ページ数
- 272ページ
- 判型
- B5
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥7,700 (本体¥7,000+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-89590-848-1
- 印刷版発行年月
- 2025/04
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概要
ソフトコンタクトレンズ処方の最適解と成功の奥義!
患者さん一人ひとりの眼の状態や生活のニーズが異なるなかで、「どのソフトコンタクトレンズ(SCL)がベストか」を導き出し処方するのは容易ではありません。本書は、著者の長年の臨床経験から磨き上げられた実践的な手法を結集し、SCL処方でつまずきやすいポイントを丁寧にわかりやすく解説。球面レンズはもちろんのこと、乱視用レンズや遠近両用レンズの選び方における「最適解」を提示し、あらゆる症例に対するSCLの処方成功率を飛躍的に引き上げる秘訣を伝えるマニュアルです。さらに、患者さんが“快適”と感じて喜ぶ見え方をかなえる処方の考え方、検査や患者説明の具体的なノウハウを伝授。眼やまぶたの形状に応じたレンズ選び、レンズデザインごとの使い分けまで、明日からの現場で即役立つエキスパートの知識が詰まっています。
SCL処方は「度数さえ合えば処方できる」というような、単なる度数合わせではありません。患者さんの眼とレンズデザインの“相性”を見極める技術こそが処方の成否を握ります。本書を通じて、「すべての患者さんに合う万能なレンズは存在しない」という現実を理解し、合わないケースでのトラブルを未然に防ぐ視点も養えます。眼科医療のプロフェッショナルとして、自信をもってSCL処方に臨めるようになる一冊です。
目次
1 視覚の生理と視機能
1.デジタルカメラと眼球の違い
構造と像の認識
受像感度の違い
2.視機能のしくみ
網膜の視感度分布
網膜の感度が良い場所
3.屈折矯正で提供すべき見え方
・コラム:脳の情報処理(逆さメガネ/逆転メガネ)
2 オートレフラクトメータを理解する
1.オートレフラクトメータの信頼性
網膜の構造が屈折値に及ぼす影響
快適な屈折矯正度数は他覚的に測定できない
2.最大限に信頼できる値をオートレフラクトメータに出させる方法
オートレフラクトメータで測定する際のコツ
・コラム:オートレフケラトメータと角膜曲率半径の測定
3 乱視用コンタクトレンズデザインを理解する
1.乱視用ソフトコンタクトレンズに特殊デザインが必要になる理由
2.ソフトコンタクトレンズの回転を抑える構造
プリズムバラスト法
ダブルスラブオフ法
・コラム:乱視軸安定の原理(スイカの種の理論)
3.乱視用ソフトコンタクトレンズのデザイン
レンズデザインのイメージ
4.トーリック面(乱視度数)のあるところ
前面トーリック
後面トーリック
5.乱視用ソフトコンタクトレンズの軸補正
4 遠近両用コンタクトレンズデザインを理解する
1.レンズデザインの変遷
初期の遠近両用ソフトコンタクトレンズ
製法によるレンズデザインの進化
・コラム:2重焦点ソフトコンタクトレンズによる同時視のイメージ
近年の遠近両用ソフトコンタクトレンズデザイン
2.見え方は「朦輪」をイメージしよう
朦輪とは
レンズデザインと朦輪
遠近両用ソフトコンタクトレンズの処方成功のコツ
・コラム:レンズ外側のデザインの役割
Chapter2 快適さが得られる矯正度数の最適解
1 快適な自覚的矯正度数
1.視力測定の注意点
視力値の判定基準
2.正しいレンズ交換法
プラスレンズの交換
マイナスレンズの交換
3.快適な自覚的矯正度数を求める
初期値の設定
視力測定開始
2 快適な自覚的乱視矯正度数
1.乱視表の使い方
2.快適な自覚的乱視矯正度数を求める
初期値の設定
乱視度数の確認
実際に矯正する乱視量の決定
3.すべての乱視を完全に矯正する必要はない
乱視を完全矯正して快適と感じる症例
乱視を完全矯正して不快と感じる症例
4.正しく乱視の矯正を行うと患者の満足度が高い
・コラム:調節によって動く乱視?
・コラム:乱視矯正と快適さについての調査
3 両眼で快適な自覚的矯正度数
1.片眼と両眼では見え方が違う
2.両眼同時雲霧法のポイント
実例で理解しよう
3.最終度数の調整
片眼で快適な自覚的矯正度数よりも低い度数の場合
片眼で快適な自覚的矯正度数よりも高い度数の場合
Chapter3 コンタクトレンズ処方の最適解
1 眼とまぶたの形状で選ぶ最適なコンタクトレンズ
1.普通の眼
最適なソフトコンタクトレンズ
2.下三白眼
最適なソフトコンタクトレンズ
3.上三白眼
最適なソフトコンタクトレンズ
4.四白眼
最適なソフトコンタクトレンズ
5.大目
最適なソフトコンタクトレンズ
6.小目
最適なソフトコンタクトレンズ
7.奥目
最適なソフトコンタクトレンズ
8.出目
最適なソフトコンタクトレンズ
9.細目
最適なソフトコンタクトレンズ
10.つり目
最適なソフトコンタクトレンズ
11.たれ目
最適なソフトコンタクトレンズ
2 まぶたの形と硬さによるコンタクトレンズ処方の難易度
1.普通の眼
指先で容易に四白眼が作れる眼
眼瞼が硬く,思うように四白眼が作れない眼
下眼瞼は軟らかいが,上眼瞼が硬い眼
上眼瞼は軟らかいが,下眼瞼が硬い眼
2.細目
指先で容易に四白眼が作れる眼
眼瞼が硬く,思うように四白眼が作れない眼
下眼瞼は軟らかいが,上眼瞼が硬い眼
上眼瞼は軟らかいが,下眼瞼が硬い眼
3 コンタクトレンズの処方スキームと装用指導
1.眼瞼と涙液の観察
瞬目と眼瞼
涙液量
涙液層破壊時間
涙液状態によるソフトコンタクトレンズ処方の可否
・コラム:涙液の自浄作用と殺菌作用
2.屈折検査
他覚的屈折検査
自覚的屈折検査
3.矯正度数の決定
4.テストレンズの選択
5.フィッティングの確認
シリコーンハイドロゲル素材レンズのフィッティング評価
角膜頂点への接触状態
6.矯正視力の確認
7.装用指導(クリーンケア)
ソフトコンタクトレンズを装着する手順
・コラム:ソフトコンタクトレンズの裏表の確認
ソフトコンタクトレンズを取り外す手順
・コラム:レンズの取り外しを成功させる指導のコツ
8.定期検査の指導
適切な来院と定期検査
必須の問診事項
検査事項
定期検査の必要性の伝え方
4 コンタクトレンズでの乱視矯正とハードレンズの処方
1.ソフトコンタクトレンズによる乱視矯正が適している場合
ハードレンズのオルソケラトロジー効果と眼鏡
調節力の低下と遠近両用レンズ
・コラム:直乱視の見え方のイメージ
2.ハードコンタクトレンズによる乱視矯正が適している場合
両面トーリックレンズ(Bi-THCL)の処方方法
5 遠近両用コンタクトレンズ処方のコツと使い方指導
1.単焦点ソフトコンタクトレンズとの違い
フィッティングが特に重要
矯正度数は,見たい距離と近点距離をイメージする
2.処方難易度と症例の特徴
最も処方が容易な症例
2番目に処方が容易な症例
3番目に処方が容易な症例
・コラム:朦輪のイメージで変わる遠近両用ソフトコンタクトレンズ処方
処方に慣れても躊躇する難しい症例
3.球面度数の決め方と処方時の注意点
球面度数決定の流れ
最大の注意点
4.装用のための使い方指導
説明のポイント
Chapter4 臨床症例で学ぶ最適解
単焦点ソフトコンタクトレンズ(球面)
症例1 初めての装用[1] 基本の処方(23歳 女性)
症例2 初めての装用[2] 角膜曲率半径が標準の上三白眼(30歳 男性)
症例3 初めての装用[3] 角膜曲率半径が標準の四白眼(18歳 女性)
症例4 初めての装用[4] 角膜曲率半径が大きめの四白眼(16歳 女性)
症例5 初めての装用[5] 角膜曲率半径が大きめで,涙液メニスカスがやや少ない(19歳 女性)
症例6 初めての装用[6] 角膜曲率半径が大きめで,角膜乱視の矯正効果を期待(19歳 男性)
症例7 初めての装用[7] スポーツに使用の小目(25歳 男性)
症例8 初めての装用[8] 強度近視(36歳 女性)
症例9 装用レンズの変更[1] 角膜曲率半径が標準で,疲労感と乾燥感が強い(29歳 男性)
症例10 装用レンズの変更[2] 角膜曲率半径が小さめの細目で,乾燥感が強い(29歳 女性)
症例11 装用レンズの変更[3] 角膜曲率半径が小さめの上三白眼で,異物感が強い(26歳 男性)
症例12 装用レンズの変更[4] 角膜曲率半径が大きめの四白眼で,乾燥感が強いI(23歳 女性)
症例13 装用レンズの変更[5] 角膜曲率半径が大きめの四白眼で,乾燥感が強いII(29歳 男性)
症例14 装用レンズの変更[6] 角膜曲率半径が大きめの下三白眼で,異物感が強い(29歳 男性)
症例15 装用レンズの変更[7] 角膜曲率半径が大きめの下三白眼で,乾燥感と異物感が強い(33歳 男性)
症例16 装用レンズの変更[8] 角膜曲率半径が大きめの出目(32歳 女性)
症例17 装用レンズの変更[9] 角膜曲率半径が大きく,乾燥感と異物感が強い(33歳 男性)
単焦点ソフトコンタクトレンズ(乱視用)
症例18 初めての装用 乱視軸が瞼裂方向に一致のつり目(25歳 女性)
症例19 装用レンズの変更[1] 角膜曲率半径が大きい下三白眼の乱視(22歳 女性)
症例20 装用レンズの変更[2] 角膜曲率半径が大きめで,乱視未矯正(35歳 男性)
症例21 装用レンズの変更[3] 乱視未矯正(37歳 男性)
症例22 装用レンズの変更[4] 乱視不同視(31歳 女性)
症例23 装用レンズの変更[5] 倒乱視(36歳 男性)
症例24 装用レンズの変更[6] 角膜乱視がなく,全乱視が倒乱視(25歳 男性)
遠近両用ソフトコンタクトレンズ
症例25 初めての装用[1] 角膜曲率半径が大きめの下三白眼で,遠視眼(43歳 男性)
症例26 初めての装用[2] 遠視眼の老視矯正I(44歳 女性)
症例27 初めての装用[3] 遠視眼の老視矯正II(変則モノビジョン矯正)(50歳 女性)
症例28 初めての装用[4] スポーツに使用(74歳 男性)
症例29 初めての装用[5] 低加入遠用重視タイプのモノビジョン矯正(53歳 男性)
症例30 久しぶりの装用 モノビジョン矯正(70歳 女性)
症例31 装用レンズの変更[1] 不同視でモノビジョン矯正(42歳 女性)
症例32 装用レンズの変更[2] 変則モノビジョン矯正I(51歳 男性)
症例33 装用レンズの変更[3] 変則モノビジョン矯正II(53歳 男性)
症例34 装用レンズの変更[4] 角膜曲率半径が大きめで,眼がヒリヒリする(40歳 男性)
症例35 装用レンズの変更[5] 中間距離重視タイプの老視矯正I(46歳 女性)
症例36 装用レンズの変更[6] 中間距離重視タイプの老視矯正II(43歳 女性)
症例37 装用レンズの変更[7] 中間距離重視タイプの老視矯正III(47歳 女性)
遠近両用ソフトコンタクトレンズ(乱視用)
症例38 装用レンズの変更[1] 変則モノビジョン矯正(49歳 男性)
症例39 装用レンズの変更[2] 乱視眼の老視矯正(44歳 男性)
その他
症例40 角膜曲率半径が大きく,合うレンズがない大目(26歳 女性)
症例41 角膜曲率半径が大きい四白眼の角膜潰瘍(18歳 女性)
索引