ここが知りたい! 脳神経内科診療ハンドブック【電子版】

- 出版社
- 中外医学社
- 電子版ISBN
- 電子版発売日
- 2025/05/20
- ページ数
- 570ページ
- 判型
- A5判
- フォーマット
- PDF(パソコンへのダウンロード不可)
電子版販売価格:¥7,480 (本体¥6,800+税10%)
- 印刷版ISBN
- 978-4-498-42832-4
- 印刷版発行年月
- 2025/05
- ご利用方法
- ダウンロード型配信サービス(買切型)
- 同時使用端末数
- 3
- 対応OS
-
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概要
脳神経内科はこの一冊にお任せ!
人気の「ここが知りたい!」シリーズに,ついに脳神経内科編が登場しました.第一章:神経疾患を診療するにあたって必要な基礎知識,第二章:脳神経内科領域で頻用される検査,第三章:主要症候からの診療の進め方,第四章:コモンかつ重要な脳神経疾患という構成で,脳神経内科診療の基礎から実践までを学ぶことができます.各項目には,エキスパートの豊富な経験と知識,エビデンスに裏打ちされた内容が満ちており,脳神経内科を専門としない先生方にとっての心強い味方になります.もちろん,脳神経内科を専門とする先生方にとっても読みごたえのある内容となっており,オススメの一冊です.
目次
第I章 神経疾患を診療するにあたって
1.神経疾患の診療へのアプローチ 〈岩田 誠〉
1.あなたの“めまい”の内容は?
2.“しびれ”と表現されるものにはどんなものがある?
3.“けいれん”や“ふるえ”も多義性用語
4.“すくみ足”と“ふらつき”
2.知っておくべき神経解剖 〈杉田陽一郎〉
1.運動・感覚障害の解剖
2.代表的な病巣と血管支配
3.緊急性の高い神経疾患 〈佐伯雅史 山本大介〉
1.診断エラーとは
2.神経救急疾患と鑑別疾患,続発病態
第II章 神経疾患の検査
1.髄液検査 〈太田浄文〉
1.適応,禁忌
2.腰椎穿刺方法
3.穿刺が上手くいかないときのアプローチ
4.合併症と対応
5.髄液検査の正常値
2.神経伝導検査・針筋電図検査・神経筋超音波検査〈山?博輝〉
1.神経生理検査
2.神経筋超音波検査
3.脳波 〈音成秀一郎〉
1.脳波関連用語
2.脳波異常
3.発作間欠期てんかん性放電
4.覚醒度の評価とDSA
5.Critical care EEG
4.脳画像検査 〈海地陽子〉
1.CT
2.MRI
3.脳血管造影
4.核医学
第III章 主要症候
1.意識障害 〈松原知康〉
1.意識障害の原因
2.意識状態の評価
3.意識障害下における身体診察
4.意識障害下における神経診察
5.意識障害の診療フロー
2.頭痛 〈井口正寛〉
1.国際頭痛分類
2.問診の実際
3.頭痛の検査
4.雷鳴頭痛
3.めまい 〈井口正寛〉
1.単回の遷延するめまい
2.反復性めまい
3.頭位性めまい
4.慢性的なめまいとふらつき
5.高齢者のめまい,ふらつき,転倒
4.複視 〈小林奈美江 山本悌司〉
1.眼球運動を司る脳神経の局在と機能
2.複視の診察
3.複視をきたす病態
5.顔面麻痺・構音障害・嚥下障害 〈中森正博〉
1.顔面麻痺の診察
2.構音障害・嚥下障害の診察
6.しびれ感と筋力低下 〈畑中裕己〉
1.しびれ感
2.筋力低下
7.けいれん 〈音成秀一郎〉
1.けいれんとその他のけいれん
2.「けいれん」用語の臨床での注意点
3.発作症候学
4.代表的なてんかんでの運動発作
5.けいれん性発作のチェックポイント
6.失神との鑑別点
8.ふるえ・不随意運動 〈?坂雅之〉
1.問診と診察
2.振戦
3.舞踏運動
4.バリズム
5.アテトーゼ
6.ジストニア
7.ジスキネジア
8.ミオクローヌス
9.ふらつき・歩行障害・転倒 〈宮本翔平 塩尻俊明〉
1.歩行障害の問診
2.歩行障害の診察
3.歩行障害の検査
4.転倒・易転倒性に対する介入
10.物忘れ 〈井口正寛〉
1.問診・病歴
2.診察
3.検査
4.治療
5.認知症の予防
11.高次脳機能障害 〈小林俊輔〉
1.高次脳機能評価の入り口
2.高次脳機能評価の落とし穴
3.失語症
4.半側空間無視
5.記憶障害
12.自律神経障害 〈榊原隆次〉
1.起立性低血圧の診察
2.膀胱直腸障害の診察
3.睡眠時無呼吸の診察
第IV章 代表的な疾患
?脳血管障害
1.脳梗塞/一過性脳虚血発作(TIA)の診断 〈井口正?〉
1.脳卒中の症状
2.身体診察
3.検査
4.TIA
5.脳梗塞の分類
6.特殊な病態に関連した脳梗塞
2.脳梗塞/一過性脳虚血発作(TIA)の治療 〈井口正?〉
1.脳梗塞診療の流れ
2.超急性期治療
3.急性期治療
4.慢性期治療
3.脳出血 〈蛯子裕輔〉
1.脳出血の特徴と診断
2.脳出血に対する治療
4.くも膜下出血 〈蛯子裕輔〉
1.くも膜下出血の特徴と診断
2.くも膜下出血に対する治療
5.可逆性脳血管攣縮症候群/可逆性後頭葉白質脳症(RCVS/PRES) 〈小林聡朗 竹川英宏〉
1.RCVSとは
2.PRESとは
6.脳静脈洞血栓症 〈星野岳郎〉
1.脳静脈洞血栓症の病態,疫学,原因
2.脳静脈洞血栓症の好発部位と臨床症候
3.脳静脈洞血栓症とDダイマー
4.脳静脈洞血栓症の画像診断
5.脳静脈洞血栓症の治療
7.血管性認知症・アミロイドアンギオパチー〈南 幸治 初田裕幸〉
1.血管性認知症
2.脳アミロイド血管症(アミロイドアンギオパチー)
?神経免疫疾患
1.多発性硬化症 〈池口亮太郎〉
1.多発性硬化症の診察,検査と診断
2.多発性硬化症の治療について
2.視神経脊髄炎関連疾患 〈千原典夫〉
1.視神経脊髄炎関連疾患の診察,検査と診断
2.視神経脊髄炎関連疾患の治療と対症療法
3.急性散在性脳脊髄炎 〈内藤裕之〉
1.急性散在性脳脊髄炎の疾患概念,検査と診断
2.急性散在性脳脊髄炎の治療,予後
4.重症筋無力症,ランバート・イートン筋無力症 〈鵜沢顕之〉
1.MGの概要
2.MGの治療目標と早期速効性治療
3.ランバート・イートン筋無力症候群(LEMS)について298
5.ギラン・バレー症候群 〈杉本太路 丸山博文〉
1.先行イベント
2.症状
3.神経伝導検査
4.鑑別診断
5.蛋白細胞解離について
6.予後予測スコアについて
7.治療について
8.病態について
9.免疫関連有害事象としての末梢神経障害について
6.慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)〈田代 匠 ?方英紀〉
1.慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーの症候と診断
2.慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーの治療
7.自己免疫性脳炎 〈吉倉延亮〉
1.自己免疫性脳炎の診断と治療
?機能性疾患
1.一次性頭痛 〈井口正?〉
1.片頭痛
2.緊張型頭痛
3.三叉神経・自律神経性頭痛
4.その他の一次性頭痛
2.てんかん 〈音成秀一郎〉
1.てんかんとは
2.てんかん診断の全体の流れ
3.発作の確からしさ
4.脳機能解剖に基づいた発作の確からしさ
5.てんかんの定義から,てんかんの本質を捉える
6.急性症候性発作の除外
7.臨床検査で診断の確かさを補完
8.てんかんの説明と治療
3.転換性障害 〈尾久守侑〉
?変性疾患
1.アルツハイマー病(AD) 〈伊達悠岳〉
1.疫学
2.ベンゾジアゼピンと認知症,アルツハイマー病
3.家族の情報によらない診断のニーズが増加
4.レカネマブの登場と認知症診療のパラダイムシフト
2.前頭側頭型認知症(FTD) 〈近藤円香〉
1.前頭側頭型認知症の概念と診断
2.前頭側頭型認知症の鑑別診断
3.前頭側頭型認知症の治療とケア
3.パーキンソン病(PD) 〈樽野陽亮〉
1.パーキンソン病の診察・検査・診断
2.パーキンソン病の治療
4.レビー小体型認知症(DLB) 〈樽野陽亮〉
1.レビー小体型認知症の診察・検査・診断
2.レビー小体型認知症の薬物治療
5.進行性核上性麻痺(PSP),大脳皮質基底核症候群(CBS)〈林 健太郎〉
1.診断目的の精査で行われるその他の一般的な画像検査
2.進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核症候群の特徴と診断
3.パーキンソン病の各症状で比較した進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核症候群の特徴
4.病理学的背景とサブタイプ(亜型)
5.進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核症候群の治療と療養について
6.多系統萎縮症(MSA) 〈林 健太郎〉
1.多系統萎縮症の特徴と診断
2.多系統萎縮症の治療
7.脊髄小脳変性症 〈中森正博〉
1.脊髄小脳変性症の診察,検査と診断
2.脊髄小脳変性症の治療とケア
8.筋萎縮性側索硬化症(ALS) 〈中森正博〉
1.筋萎縮性側索硬化症の診察,検査と診断
2.筋萎縮性側索硬化症の治療とケア
9.クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD) 〈藤田浩司〉
1.プリオン病の分類
2.クロイツフェルト・ヤコブ病の症状
3.クロイツフェルト・ヤコブ病の検査と診断
4.クロイツフェルト・ヤコブ病の鑑別診断
5.クロイツフェルト・ヤコブ病の治療
?内分泌・代謝性疾患,血液疾患,膠原病
1.ビタミン欠乏 〈吉田健二 井口正寛〉
1.ビタミンB1(チアミン)
2.ビタミンB3(ナイアシン)
3.ビタミンB6(ピリドキシン)
4.ビタミンB12(コバラミン)
5.葉酸(ビタミンB9)
6.ビタミンD
7.ビタミンE
2.先天性代謝疾患(ミトコンドリア病,ライソゾーム病)〈?山快夫〉
1.先天性代謝疾患の診察,検査と診断
2.先天性代謝疾患の治療とケア
3.糖尿病性末梢神経障害 〈鈴木千恵子〉
1.糖尿病性神経障害の診察,検査と診断
2.糖尿病性神経障害の治療
4.血液疾患に伴う神経障害(悪性リンパ腫,M蛋白血症,POEMS症候群,アミロイドポリニューロパチーなど)〈小林正樹〉
1.血液疾患に伴う神経障害へのアプローチ
2.各論:末梢神経障害の各病型について簡単に概要を紹介する
5.膠原病に伴う神経障害(NPSLE,血管炎症候群など)〈萩野 昇〉
1.徴候
2.疾患各論
3.補論:膠原病による末梢神経障害
6.免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による神経障害〈峯村信嘉〉
1.神経系irAE総論
2.irAE重症筋無力症(irAE—MG)の診断・治療
3.irAE—GBS様末梢神経障害/多発根神経炎の診断・治療
4.irAE脳炎の診断・治療
5.神経系irAE軽快後のICI治療
?感染症
1.髄膜炎 〈井口正寛〉
1.髄膜炎とは
2.髄膜炎の原因
3.髄膜炎の症状・症候
4.髄膜炎の診断
5.髄膜炎の治療
2.単純ヘルペス脳炎 〈中嶋秀人〉
1.単純ヘルペス脳炎の診察
2.単純ヘルペス脳炎の検査と診断
3.単純ヘルペス脳炎の治療
3.神経梅毒 〈谷崎隆太郎〉
1.症候性神経梅毒と無症候性神経梅毒
2.神経梅毒の症状
3.神経梅毒の診断
4.神経梅毒の治療
4.破傷風 〈全田吏栄〉
1.破傷風トキソイド
2.感染経路と臨床症状
3.診断
4.治療
5.HIVに関連した神経障害 〈塚田訓久〉
1.HIV感染症の概要
?その他
1.その他のパーキンソン症候群(正常圧水頭症,血管性,薬剤性など) 〈浅野友梨 齊藤勇二〉
1.特発性正常圧水頭症
2.血管性パーキンソニズム
3.薬剤性パーキンソニズム
2.脊椎症・脊髄症 〈佐藤 光 安藤哲朗〉
1.脊椎症・脊髄症の症候の原則
2.頸椎症の診断と対応
3.腰椎椎間板ヘルニアの診断と対応
4.腰部脊柱管狭窄症の診断と対応
3.ミオパチー 〈漆葉怜子 漆葉章典〉
1.炎症性筋疾患(筋炎)
2.遺伝性筋疾患
4.絞扼性神経障害 〈杉田陽一郎〉
1.総論
2.具体的な疾患
Column
1.意識障害と意識消失 〈松原知康〉
2.Head impulse test 〈井口正寛〉
3.心因性非てんかん発作(PNES) 〈音成秀一郎〉
4.発達障害と認知症診断 〈山縣 文〉
5.歩いてくる呼吸不全 〈中森正博〉
6.蓄積病 〈中森正博〉
索引