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結果の出せる評価と治療 初版【電子版】

ー末梢神経とエコーから紐解く痛みの解釈ー

宮武 和馬 河端 将司 宮田 徹 齊藤 正佳 (著)

横浜市立大学附属病院整形外科 助教

出版社
運動と医学の出版社
電子版ISBN
 
電子版発売日
2025/09/16
ページ数
186ページ
 判型
B5変
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥7,700 (本体¥7,000+税10%)

印刷版ISBN
978-4-904862-79-7
印刷版発行年月
2025/09
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概要

「痛みの原因」を明確に!
医師と理学療法士が「エコー」を共通言語に挑む、次世代の運動器診療

本書は、痛みの原因を「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「痛覚変調性疼痛」の3つに大別し、それぞれの病態解釈と具体的な評価・治療法を、豊富な図表と実例とともに解説します。

特に、画像所見だけでは捉えきれない「末梢神経の痛み」に焦点を当て、その「滑走性」を引き出す理学療法の実践方法を、肩関節、膝関節、腰殿部痛の症例を通して詳細に紹介します。

あなたは、患者の痛みの“本当の原因”を明確にした上で、治療を行えているだろうか?

「腱板の機能が低下している」「体幹が弱い」「骨頭が前方に偏位している」といった説明で運動療法を行っているだけでは、痛みの本当の原因には、たどり着いていないかもしれません。

痛みの原因を明確にするとは、それが「構造が壊れた痛みなのか?」「神経による痛みなのか?」「脳が生み出している痛みなのか?」を深く見極めることです。

この視点を持たずに行う運動療法は、改善への遠回りになってしまう。その鍵は、「エコー」という共通言語を武器に、“痛みを1つの線で捉える”こと。

これまでレントゲンやMRIでは見えなかった病態が、動的な観察を可能とするエコーによって「見える化」され、診断と治療の質を大きく変えつつあります。

本書は、整形外科とリハビリテーションの新たな融合の形を示す、まさに次代の医療のあり方を指し示す一冊です。

この一冊が、これからの医療を大きく変えるきっかけとなることを願って。

目次

第1章 疼痛治療に対するパラダイムシフト ~医師から理学療法士へ伝えたいこと~
1. エコーを共通言語にした医師と理学療法士の融合診療
2. 運動器診療の現状
 ・運動器診療の患者満足度
 ・運動器診療の現状と共通言語の重要性
3. 痛みの原因を明確にするための手順
 ・痛みを3つに大別する
 ・痛みを1つの線として捉える
 ・侵害受容性疼痛
 ・神経障害性疼痛
 ・痛覚変調性疼痛
 ・痛みの解釈

第2章 末梢神経を軸とした肩関節に対する理学療法
1. はじめに
2. 末梢神経を軸とした病態の考え方
 ・臨床推論の迷路
 ・理学療法の戦い方を考える
3. 病態解釈に必要な基礎知識
 ・末梢神経と身体所見の考え方
 ・超音波画像の描出の意味
 ・腱板を描出する意味
4. 末梢神経を軸にした理学療法
 ・末梢神経を軸にした理学療法の考え方
 ・SM後の理学療法
 ・腋窩神経の痛みに対する理学療法
 ・肩甲上神経の痛みに対する理学療法
5. おわりに

第3章 末梢神経を軸とした膝関節に対する理学療法
1. はじめに
2. 共通言語の重要性とアライメント
 ・共通言語の重要性
 ・アライメントを重視する
 ・痛みに対する共通言語をもつ
3. 痛みの原因を明確にするための基礎知識
 ・単純X線像による変形と痛みは必ずしも一致しない
 ・痛みを考察するための基礎知識
 ・侵害受容性疼痛を考察するポイント
 ・神経障害性疼痛を考察するポイント
 ・まとめ
4. 膝前面部痛の病態解釈に必要な機能解剖
 ・膝蓋下脂肪体の痛みを再考する
 ・膝前面部痛を理解するための解剖学的知識
 ・膝関節前面の末梢神経
5. 末梢神経を軸とした理学療法
 ・末梢神経に対する評価方法
 ・伏在神経膝蓋下枝に対する理学療法
 ・内側広筋枝に対する理学療法
 ・内側膝神経に対する理学療法
6. おわりに

第4章 末梢神経を軸にした腰殿部痛に対する理学療法
1. はじめに
2. 腰殿部痛の原因を明確にするためのヒント
 ・病態を2つに大別する
 ・画像で分かる腰殿部痛
 ・画像では分からない腰殿部痛
3. 病態解釈に重要な機能解剖学
 ・腰椎椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の病態解釈
 ・仙骨神経後枝外側枝による仙腸関節障害
4. 末梢神経を軸にした理学療法
 ・腰殿部痛と下腿外側部痛を訴える患者の理学療法
 ・仙腸関節付近の痛みを訴える患者の理学療法
 ・腰殿部痛を1つの線で捉えた理学療法
5. おわりに