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病みの軌跡を意識した 患者に寄り添う心不全診療【電子版】

薬物療法・非薬物療法から緩和療法・ACPまで

齋藤 秀輝(編著)

聖隷浜松病院循環器科

出版社
金芳堂
電子版ISBN
 
電子版発売日
2025/12/27
ページ数
432ページ
 判型
四六
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥5,940 (本体¥5,400+税10%)

印刷版ISBN
978-4-7653-2072-6
印刷版発行年月
2025/12
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概要

心不全とそのリスクの進展ステージを支えていくにあたり、心不全発症時は急性期病院の循環器内科医が診療するこがが多いですが、その後、状態が安定したら一般内科医・家庭医に依頼することも少なくありません。またステージDの終末期になり、訪問診療も含めた在宅診療が必要となったり、在宅復帰が難しく施設転院が必要になったりと、重症心不全でも一般内科医と連携して診療します。ステージA~Bのプレ心不全の段階では開業医・プライマリケア医が診療していることが多く、つまり、すべてのステージの心不全を診療するにあたり進展ステージを意識した心不全診療が大事になります。そこで、本書では各分野のエキスパートたちが集結し、総合診療医、家庭医的な視点で全人的な診療として、心不全の支え方に主眼を置いた1冊としました。

目次

執筆者一覧
推薦のことば
まえがき
特設サイトについて

1 心不全の診断/進展ステージ
1.心不全の診断
はじめに
そもそも心不全とは?
心不全の病態、背景疾患と増悪因子
心不全の進展ステージと病みの軌跡
心不全の進展ステージごとに考える心不全患者の付き合い方・寄り添い方

2.心不全治療薬の使い方・考え方
心不全の治療目標を共有する
心不全薬物治療の歴史とエビデンスを知る
心不全治療薬の具体的な使い方

3.心不全の非薬物療法~不整脈編~
心房細動へのアブレーション
カテーテル左心耳閉鎖デバイス
心室性期外収縮へのアブレーション
心臓再同期療法(CRT)
リードレスペースメーカ

4.心不全の非薬物療法ストラクチャー(弁膜症治療+虚血)
虚血性心筋症に対するカテーテル治療
大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療
TAVIの将来の展望と課題
僧帽弁閉鎖不全症に対するカテーテル治療

5.心臓リハビリテーション・運動療法
心臓リハビリテーション総論
心臓リハビリテーションの実践と運動療法
心臓リハビリテーションの問題点と今後の展望

6.栄養指導・生活習慣変容・セルフケア
栄養指導
セルフケア

7.ポリファーマシー
ポリファーマシーとは
ポリファーマシーの原因
ポリファーマシーの問題点
明示的クライテリア
患者ごとに個別に薬剤の適切性を考える
心不全とポリファーマシーの関係
心不全における潜在的不適切薬剤
減薬介入効果のエビデンス
心不全患者の生活・人生に寄り添ったポリファーマシーへの関わり方

8.ACP・心不全の緩和ケア
緩和ケアとは
心不全の緩和ケアの提供モデル
緩和ケアの導入、ニーズ評価
心不全患者の苦痛
意思決定支援とACP
ACPとは
地域での取り組み
高次医療機関の立場から
後方病院の立場から
共通の取り組み

9.地域連携・ケア移行
特に移行期は再入院に注意
ケア移行/ケア連携/ケア統合とは
心不全におけるケア移行
情報提供にこだわる
退院後のポイント
Extensivist

10.多職種連携
はじめに
薬剤師(病院、薬局)
栄養士
介護支援専門員(ケアマネジャー)
福祉用具や医療機器会社の担当者
訪問介護士(ヘルパー)
訪問入浴(介護士+看護師)
訪問看護師
訪問リハビリ
訪問歯科・歯科衛生士
訪問薬剤師
患者・家族
心理士
成年後見制度
ケースワーカー
大家さん
最後に

11.医療経済
総論
心不全におけるガイドライン標準薬物療法(GDMT)
心不全における追加薬物療法
心不全の侵襲的治療
退院後ケアサービス
医療費負担と治療効果に対する患者の価値観

12.心不全のマルチモビディティ
はじめに:心不全診療におけるマルモの現実
多疾患併存とは何か:定義と基本の理解
ASIAN-HFレジストリーにみるアジアのマルモの多様性
マルモのトライアングル:臨床実践のための思考整理
統合的ケアと多職種連携の中で活きるフレームワーク
終末期や下降期慢性疾患との関係
おわりに:人を診る医療の中のマルモ

2 心不全進展ステージ パターン別寄り添い方
1.心不全の病みの軌跡 ステージA(生活習慣病持ち)
総論
悩むポイント
マネジメントのポイント
ケースを振り返って

2.心不全の病みの軌跡 ステージB(心房細動)
総論:心房細動マネジメントの基本“AF-CARE pathway”を知ろう
悩むポイント:心房細動患者における心不全の診断
マネジメントのポイント
ケースを振り返って

3.心不全の病みの軌跡 ステージB(心筋梗塞)
総論
悩むポイント
マネジメントのポイント
ケースを振り返って

4.心不全 ステージC(初発の心不全HFrEF)
病みの軌跡+必要とされるケアの強度
生活指導は行動変容ステージモデルを意識する
緩和ケアも重要

5.心不全の病みの軌跡 ステージC(HFpEF総合診療医がみる心不全)
総論 ステージC HFpEF
悩むポイント
マネジメントのポイント
ケースを振り返って

6.心不全の病みの軌跡 ステージD(HFrEF)
総論
悩むポイント
マネジメントのポイントと実際
ケースを振り返って

7.心不全 ステージD(HFpEF患者への寄り添い方)
ステージDのHFpEF患者は難しい
悩むポイント:HFpEFを抱えた患者の問題を整理する
マネジメントのポイント
ACPの進め方
ケースを振り返って

COLUMN
過負荷を避け運動の楽しみ、喜びを残す
心不全に対する薬剤効果を多面的に考察するための視座
ACPの愛称として”人生会議”に込めた想い
心不全のケアに健康の社会的決定要因(SDH)の視点を
成人先天性心疾患(ACHD)診療を通じて考える医師像とは
妊娠、分娩で循環動態はどう変わる? 心疾患合併妊娠に対する管理戦略
ストレスが引き金に? たこつぼ症候群、見逃し注意!
心不全患者のCKM(保存的腎臓療法)と透析

付表
あとがき
索引
編者プロフィール