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ゼロからわかる栄養系微生物学【電子版】

藤原 永年 岩田 建 (著)

出版社
南江堂
電子版ISBN
978-4-524-23286-4
電子版発売日
2025/01/13
ページ数
182ページ
 判型
B5
フォーマット
PDF(パソコンへのダウンロード不可)

電子版販売価格:¥3,080 (本体¥2,800+税10%)

印刷版ISBN
978-4-524-22759-4
印刷版発行年月
2024/02
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概要

微生物学を「食品衛生を学ぶための基礎」と位置づけ,管理栄養士養成課程に特化して解説した微生物学のテキスト.必要最低限の内容をフルカラーの紙面と豊富な図表を用いてわかりやすく解説.病原微生物に関する記述はもちろん,食品微生物についても充実.「学習のポイント」で要点を押さえてから学習を進めることができ,初学者に最適!

目次

【内容目次】
1章 微生物学の成り立ち
 A 微生物の特徴
  1 微生物と微生物学
  2 微生物の概要
  3 微生物の生物学的な位置
  4 微生物の主な働き
 B 微生物学の歴史
  1 微生物の発見
  2 ウイルスの発見
  3 近代微生物学のはじまり
  4 感染症の予防・治療にかかわる発見
●練習問題

2章 微生物学の基礎
 A 微生物の種類
  1 微生物の大きさ
  2 微生物の分類と名称
   a 形態による分類
   b グラム染色法による分類
   c rRNAによる分類
   d 微生物の系統的な分類
   e 微生物の命名法
 B 微生物の構造
  1 原核生物の構造
   a 細胞構造
   b 細胞表層
  2 真核生物の構造
   a 細胞構造
   b 細胞表層
   c 細胞内小器官
   d 原核生物との違い
  3 ウイルスの構造
  4 原虫の構造と生活環
   a 細胞構造
   b 生活環
 C 微生物の生育と培養
  1 微生物の生育因子
   a 酸素
   b 温度
   c pH
   d 塩分濃度
   e 水分活性
  2 微生物の増殖
   a 細菌の増殖
   b 真菌の増殖
  3 微生物の培養
   a 液体培地と固形培地
   b 微生物の培養と生菌数
   c 一般生菌数と大腸菌群
   d 選択培地
 D 微生物のエネルギー産生
  1 解糖系と発酵
  2 TCA回路
  3 電子伝達系
  4 好気呼吸と発酵から産生するエネルギー
 E 細胞遺伝学の基礎
  1 DNAの複製
  2 ペプチドの合成
  3 形質転換
●練習問題

3章 感染の成立と宿主免疫応答(生体防御機構)
 A 感染の成立
  1 微生物の進化と生存戦略
  2 感染と感染症
 B 感染症の感染源と感染経路
  1 感染源と感染経路
  2 経口感染
   a 食中毒
  3 経気道感染
  4 接触感染
  5 経皮感染
  6 母子感染
   a 経胎盤感染
   b 経産道感染
   c 母乳感染
 C 感染機構
  1 感染の成立から発症・治癒に至る過程
   a 付着・侵入
   b 潜伏期から発症
   c 発症後の経過と治癒
  2 微生物の感染機構
   a 細菌感染機構
   b 真菌感染機構
   c 原虫感染機構
   d ウイルス感染機構
 D 宿主感染(生体)防御機構
  1 非特異的感染防御機構
   a 微生物の侵入を防ぐバリア
   b 非特異的な生理的バリア
   c 常在細菌叢によるバリア
  2 宿主免疫応答
  3 免疫担当細胞
  4 サイトカイン
  5 自然免疫
   a マクロファージによる病原体認識
   b 炎症性サイトカイン
   c 食細胞による貪食作用
   d 補体
  6 獲得免疫
   a 獲得免疫担当細胞
   b 抗原特異的免疫応答
   c 液性免疫
   d 細胞性免疫
   e ワクチンと血清療法
   f 粘膜免疫
●練習問題

4章 感染症の現状と治療・予防対策
 A 感染症の現状
  1 感染症の変遷
  2 新興・再興感染症
  3 院内感染
 B 感染症の検査と診断
  1 細菌学的検査法
  2 真菌学的検査法
  3 原虫学的検査法
  4 ウイルス学的検査法
  5 補助診断法
   a 遺伝学的検査法
   b 抗原検査法
   c 生体反応による検査法
 C 感染症の治療
  1 抗微生物化学療法薬の開発
  2 抗微生物化学療法薬の基礎
   a 選択毒性
   b 抗微生物化学療法薬の標的部位
   c 抗菌スペクトル
   d 薬剤耐性菌
   e 薬剤感受性試験
   f 副作用
  3 抗微生物化学療法薬
   a 抗細菌薬(抗菌薬)
   b 抗真菌薬
   c 抗原虫薬
   d 抗ウイルス薬
  4 抗微生物化学療法以外の治療法
 D 感染症の予防対策
  1 感染症法と食品衛生法
  2 感染症監視体制
  3 感染症予防の3要因
  4 標準予防策
  5 予防接種
   a 日本における予防接種
  6 滅菌・消毒
   a 定義
   b 微生物殺滅法
   c 無菌操作とバイオセーフティー
 E 食中毒の予防対策
  1 食品の殺菌
   a 熱殺菌法
   b 冷殺菌法
  2 食品添加物による静菌
  3 食品の衛生管理
   a HACCP
   b 総合衛生管理製造過程
   c 改正食品衛生法による食品等事業者へのHACCPシステム導入
   d ISO22000
   e 大量調理施設衛生管理マニュアル
  4 行政による食品安全の監視
   a 食品の安全にかかわる法律
   b 食品安全委員会
   c 食品の衛生管理にかかわる監視体制
●練習問題

5章 主な病原微生物
 A 食中毒に関連した病原微生物
  1 細菌
   a 黄色ブドウ球菌
   b クロストリジウム属
   c バシラス属
   d カンピロバクター属
   e 大腸菌
   f サルモネラ属
   g ビブリオ属
   h 赤痢菌属
   i 腸炎エルシニア
   j リステリア菌
  2 ウイルス
   a ノロウイルス
   b 肝炎ウイルス
  3 寄生虫
   a アニサキス
   b クドア
   c サルコシスティス・フェアリー
 B 感染症法に準じた主な病原微生物
  1 細菌
   a ペスト菌
   b ジフテリア菌
   c 破傷風菌
   d ディフィシル菌
   e 百日咳菌
   f 緑膿菌
   g 鼻疽菌・類鼻疽菌
   h ブルセラ・メリテンシス
   i 抗酸菌
   j レジオネラ菌
   k レンサ球菌属
   l 梅毒トレポネーマ
   m ナイセリア属
   n クラミジア属・クラミドフィラ属
   o ピロリ菌
   p ヘモフィラス属
   q モラクセラ・カタラリス
   r エロモナス属
   s ビブリオ・バルニフィカス
   t 乳酸桿菌(ラクトバシラス)属
   u ビフィズス菌
   v マイコプラズマ属
  2 真菌
   a 深在性真菌症
   b 深部皮膚真菌症
   c 表在性真菌症
  3 原虫
   a マラリア原虫(プラスモジウム属)
   b ランブル鞭毛虫
   c クリプトスポリジウム属
   d トキソプラズマ・ゴンディイ
   e 大腸バランチジウム
  4 ウイルス
   a 痘瘡ウイルス
   b 出血熱の起因ウイルス
   c 水痘・帯状疱疹ウイルス
   d ヒトパピローマウイルス
   e 単純ヘルペスウイルス1 型, 2 型
   f ヒトヘルペスウイルス6A,6B,7
   g ポリオウイルス
   h コロナウイルス
   i インフルエンザウイルス
   j ヒト免疫不全ウイルス
   k 麻疹ウイルス
   l 風疹ウイルス
   m ムンプスウイルス
   n コクサッキーウイルス
   o 狂犬病ウイルス
   p アデノウイルス科
   q ヒトTリンパ球向性ウイルス1
   r ロタウイルス
  5 その他
   a プリオン
●練習問題

6章 主な食品微生物
 A 食品の腐敗・変敗
  1 酵素反応による食品の変質
  2 非酵素的な酸化による食品の変質
  3 微生物による食品の変質
   a 着色
   b 異臭
   c ネト・糸引き
   d 軟化
   e 膨張
 B 変質の防止と保蔵
  1 酵素反応による食品の変質防止
  2 非酵素的な酸化による食品の変質防止
  3 微生物による食品の変質防止
   a 食品中の微生物の殺菌
   b 食品中の微生物の静菌
 C 微生物利用食品
  1 発酵飲料
   a 醸造酒
   b 蒸留酒
   c 発酵乳
   d 茶
  2 発酵食品
   a ヨーグルト
   b チーズ
   c 発酵バター
   d パン
   e 納豆
   f 漬物
  3 発酵調味料
   a みそ
   b しょうゆ
   c 酢
   d みりん
●練習問題

7章 バイオテクノロジー
 A 発酵による有用物質の生産
  1 うま味
  2 異性化糖
 B 遺伝子の検出技術
  1 ウェスタンブロッティング法
  2 PCR法
 C 遺伝子組換え食品
  1 遺伝子組換えレンネット
  2 遺伝子組換え農産物
   a アグロバクテリウムを用いた植物遺伝子の改変技術
   b 日本における遺伝子組換え食品の現状
  3 遺伝子組換え食品の表示
  ●練習問題

付表
練習問題解答
索引